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『個人型確定拠出年金』は全10章のうちまだ第1章が始まったところ?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

貯金しかしてこなかった
フツーの日本人にとって、

投資との最初の出会い」になるのは
いったいどんな窓口なのか?

わたしは、
個人型確定拠出年金(個人型DC)になると
思います。


来年1月から
『個人型DC』の対象者が拡充され、

この制度は
社会的なインパクトを持ち始めると予想しています。

たとえば、
埼玉県に住む鈴木さん(40歳)にとって、

自ら口座を開き、
真っ白の、ゼロの状態から
投資なるものを
自分の意思でスタートさせるのは、

すごく【ハードル】が高いことです。


しかし、
個人型DCは
文字通り『年金』ですから、

ああ、
『所得控除』による節税効果もあるし、
やっているほうが得そうだから
取りあえず始めてみるか・・

と思いやすい(= ハードルが下がる)
のではないでしょうか?


折しも、
セゾン投信の2本のファンドが
楽天証券の個人型DCで扱われることが
発表されています。

日経新聞の記事はコチラ

また、
運営管理機関としての楽天証券は、
個人型DC【商品ラインナップ】の
第一弾を発表しています。

確定拠出年金の商品ラインアップ発表(第一弾)>

また、『確定拠出年金専用ページ』も
オープンさせています。
(無料セミナーも随時開催するようですね)


what_is_viral_marketing-principles_id18432651_300.jpg


じゃあ、
鈴木さん(40歳)にとっては、

楽天証券で個人型DCをやる! が、
ファイナルアンサー】なのでしょうか?

(もちろん、
その可能性はあります・・)

なにせ楽天証券の
(個人型DCにおける)
『口座維持手数料』は新次元ですから・・。

楽天証券では、
『口座維持手数料』が
個人型DCでの資産残高が
20万円未満の場合は月210円

20万円以上なら『無料』になります。

(さらに、サービス開始日から
2017年12月末までに加入した場合は、
20万円未満部分の月210円の
口座維持手数料も無料になるのだそう。)


でも、
よくよく考えてみますと、
上記手数料体系が
「インパクト」を持つのは、

そもそも
個人型DCの窓口金融機関が
(なぜかしら)当然のごとく、

月500円台とか月600円台の
『口座維持手数料』を、
これまで取ってきたからです。



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では、
どうしてこのような
高コストな
提供体制になっていたのでしょう?

答え)
需要』が
すごーく少なかったから・・。


『需要』とは?
供給の母です・・。

『需要』は、
競争の母でもあります。

今後、
個人型DCに対する
『需要』が増えていけば、

競争の母たちが動き出します。

そうすると、
サービスに係るコストは
下がっていくはずですね。



わたしなら、
鈴木さん(40歳)に、

取りあえず、
2016年末頃までは、
(個人型DCで)
どこを窓口金融機関にするかは
様子を見たほうがよいのでは。


とアドバイスするでしょう。


『個人型DC』で外せない
「ふたつのセンターピン」とは、

1.どの『窓口』を選ぶか?
2.どの金融商品を選ぶか?


ですが、

1.と2.双方で、
今後、【健全な競争】が
促される可能性が高いと考えます。



ひとつ具体的に見てみましょう。

『個人型確定拠出年金ナビ』という、
個人型DCのポータルサイト内の、

商品内容を調べる
のページを見ると、

窓口となっている『金融機関』と、
取り扱っている『商品ラインナップ』の
詳細が確認できます。

(これは便利ですね!)


これを見ると、
窓口となっている
金融機関のほとんどが
「銀行」であることが分かります。

(保険会社も複数あり。)

(現状、証券会社はSBI証券、
野村證券、大和証券、岡三証券しかありません!)

この中に、↑
新たに楽天証券が
入ってくるわけです。


この、
『窓口』となる金融機関の数は
来年以降、増えてくると思われます。


(なにせ金融機関にとっては
一大ビジネスチャンスですから・・)

また、2.の
『商品ラインナップ』はどうでしょう。

たとえば、
三井住友銀行
この9月より『商品ラインナップ』を
刷新しています。

もちろん、上記のラインナップでも
(他と比べて)すごく抜きん出ている、
というところまではいっていませんし、

月480円も
口座維持手数料がかかるのは
(競争という意味では)
お話になりません・・。


しかし、
これから先、
仮にシステム投資を行って、
個人型DCの使い勝手をよくし、

また、
三井住友銀行の総合口座との連携も図り、
手数料も大幅に引き下げ、
更なる商品ラインナップの充実を
万一行ってくればどうでしょう?

見える景色は、違ってきますね。

【追記 2016.10.13】

みずほ銀行も11月より、
個人型確定拠出年金のサービス内容を
刷新するようです。リリースはこちら


尾瀬


正直言って、
各運営管理機関とも、
これまでの『商品ラインナップ』は

周回遅れと云いますか、
体裁だけを整えた品揃えだった、
と言わざるを得ません。

しかし、この状況も
徐々に変わってくるでしょう・・。

(多くの需要者(加入者)が
見込めるためです。)


投資用金融商品を提供する
金融機関の立場に立てば、

顧客が60歳になるまで
資金を積み上げてくれて、
かつ、
引き出される心配がない、

という制度は、
たいへん稀有なものであるはず・・。


需要者にとっても、
個人型DCの最大のメリットである
所得控除』は、

確実に、ダイレクトに
節税効果となって還元されます。

(たとえば
NISAで強調される
『非課税のメリット』は、
水ものではないでしょうか。

運用益があって、
それをタイミングよく売却して、
はじめて「メリット」を享受できるため・・)


2017年になれば、
おそらく、
お昼の情報番組、
たとえば「ミヤネ屋」とか、

雑誌だとHanakoとか
クロワッサンとか、

税制優遇型年金】のようなタイトル、
キャッチコピーでもって、

それこそ
さまざまなメディアで
「個人型DC」が
紹介されることになるでしょう。


日本では
『税金・社会保険料』の負担が
増えていくことが確実視されていますから、

その中で実施される
税制優遇(=節税ができる)制度は、
それだけで 大注目 なのです。


また、個人型DCでは、
元本確保型商品】が
ラインナップされていることも重要です。

先ほど、
鈴木さん(40歳)を例に挙げましたが、

「投資は正直よく分からないし、
リスクも怖いから、
所得控除のメリットだけを考えて、
とりあえず定期預金のみを買っておこう」

という初心者の方も、
少なからずいると思われます。

そういう方も安心して
個人型DC口座を開設できるわけです。

(※ その後、リスクを取って
投資信託を買いたくなれば、

いつでも積み立て対象を
換えられますし、
また、スイッチングも可能です)


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最後に、
これは私見ですが、
個人型DCの掛金(拠出額)の枠は
今後大きくなると予想します。


そもそも、
『個人型DC』という制度そのものが、
(管轄官庁である)厚労省の、

「長期的には
既存の公的年金制度の役割を
縮小していかざるを得ない。

これからは、
年金の相当部分は、
じぶんの責任と選択でやってください。

そのためにメリットがある制度を
用意しましたよ。」


という、
隠れたメッセージそのものだと
思うからです。


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さらに私見を言えば、
将来的には、

個人型DCの掛金の概念が、
変わる可能性すらあると推察します。


いつの日か、
公的年金の抜本的制度改革の日が来て、

たとえば、
厚生年金保険料(2階部分)の一部を、
個人型DCの掛金として認識し始めるとか・・。

そしてさらに長期的には、

厚生年金(2階部分)そのものを、
積立方式の年金制度
(DC制度)に移行させる、
という青写真を、

もしかしたら、
どこかで誰かが、
すでに描いているかもしれません。


このような
長期の視野に立つと、

『個人型確定拠出年金』という物語は
たった今、
第1章が始まったばかりだと思うのです。

似顔絵




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