ニッセイアセットマネジメントが再度、信託報酬を引き下げ!(低コスト競争はいよいよ最終局面に)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
本日のプレスリリースで
ニッセイアセットマネジメントが、
<購入・換金手数料なし>シリーズ
7本のインデックスファンドの
信託報酬引下げを発表しています。
【リリース】はこちら。
<購入・換金手数料なし>シリーズの
手数料引き下げは、
15年の11月に次いで2度目となります。
以下、各ファンドの
引き下げ後の信託報酬(運用管理費用)です。
(数字は税抜きです)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイTOPIXインデックスファンド
0.18%(変更日 11月18日)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイJPX日経400インデックスファンド
0.195%(変更日 11月22日)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ国内債券インデックスファンド
0.145%(変更日 11月22日)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
0.20%(変更日 11月22日)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国債券インデックスファンド
0.17%(変更日 11月22日)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ Jリートインデックスファンド
0.25%(変更日 11月22日)
<購入・換金手数料なし>
ニッセイグローバルリートインデックスファンド
0.27%(変更日 11月22日)
これで、国内債券を除いて
業界最低水準のコスト体系となります。
kenzさんが
10月15日にアップされた記事、
【主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧】と
見比べてみると分かりやすいですよ。
今回のニッセイアセットさんの行動は、
業界最低水準の手数料を設定して
新たにインデックスファンドを
立ち上げるのとはわけが違います。
既存のインデックスファンドの
信託報酬率を引き下げるためには、
販売会社、受託会社の『了解』を
取り付ける必要があるためです。
(そういう意味でも、
ニッセイアセットマネジメントの
【本気度】が伝わってきますね)

これでインデックスファンドの
『低コスト競争』は、
いよいよ最終局面に
近づいてきたのではないでしょうか・・。
ただし、
新興国株式(MSCIエマージングマーケッツ指数)
については、
まだ引き下げの余地がありますし、
国内株式(TOPIX、日経平均株価)については、
規模の大きなマザーファンドを用いれば、
0.1%程度の信託報酬も可能であると考えます。
大まかな点で見れば、
今後、低コスト競争の主戦場は
「バランスファンド」に移っていくと考えます。
アルパカ2号さんが、
【低コストとは言えないセゾン投信の資産残高が増えるのはどうしてか?】の記事内で、
以下のように言及されていますよ。
たわら・グローバルバランスファンド、
ニッセイ・グローバルバランスファンド、
iFree・グローバルバランスファンドが見てみたい物です。
決して不可能ではないはずです。
そして信託報酬は
おそらく0.2〜0.3%ぐらいで設定可能でしょう。
(わたしも見てみたいです!)
とにもかくにも、
新しい【標準】が
多くの消費者に
「当たり前」になってくれば、
サービス提供側の意識も、
もっともっと変わってくると思います。
わたしは今回の決断により、
<購入・換金手数料なし>シリーズの
販売会社が増えるかどうかに注目しています。
最後に、
ふと、2010年に実施された
「STAMインデックスシリーズ(現 SMTインデックスシリーズ)」の、信託報酬引き下げを思い出してしまいました。
(こちらは税込み)
STAM TOPIXインデックス・オープン
0.483% → 0.4725%
STAM グローバル株式インデックス・オープン
0.777% → 0.63%
STAM 国内債券インデックス・オープン
0.462% → 0.42%
STAM グローバル債券インデックス・オープン
0.672% → 0.5775%
・・・・・・・・・
いやはや、隔世の感あり、です。
【追記。16年11月5日】
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ日経平均 インデックスファンドが
新たに設定されます。信託報酬0.18%(税抜)
詳しくはこちら。
(なお、ベンチマークは日経平均株価(配当込み)です)
◆ WATANKOさんの以下記事も秀逸。
【(続)ニッセイ、信託報酬最安値の座 2016】

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