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専業主婦(主夫)と個人型確定拠出年金について


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

~最近のコンサルティングの現場から~
実は複数のお客様から、
同じ質問』をいただきました。

<しつもん!>

「専業主婦も
iDeCo(個人型確定拠出年金)って
やるべきなのでしょうか?」


iDeCoの最大のメリットは、
毎月の掛金を『所得控除』できることです。
(節税効果!)

専業主婦(主夫)の場合、
このメリットが生かせません・・。

一方、
iDeCoで注意することって何でしょうか?

口座を維持するのに
継続コスト』がかかること。

この継続コストは、
口座維持手数料】ですが、
これは『3種類』に分けることができます。

1.窓口となる金融機関に
支払う手数料

(実質ゼロから年7,000円台まで
さまざま・・)

2.国民年金基金連合会に
支払う手数料 年 1,236円

3.事務委託先の金融機関
(信託銀行)に支払う手数料
          年768円



1.の、運営管理機関、
つまり窓口となる金融機関の
継続コストがいちばん有名ですね。

スルガ銀行、SBI証券、
楽天証券などは
この手数料をゼロ円、
もしくはある一定条件を満たせば
ゼロ円としています。

そして、
2.と3.のほうですが、
このふたつはどの金融機関を
窓口にするかに関わらず、

<必ずかかってきます。>


年間・・2,004円です。


仮に専業主婦(主夫)が、
月1万円のみを
iDeCoに拠出したとすると、
年間では12万円。

これだと、
【たとえ1.の手数料を
ゼロに出来たとしても、】


年に2004円の継続コストがかかり、
そのコスト比率は
1.67%になります。

(月2万円の掛金にすると、
コスト比率は0.835%です・・)


もし、
専業主婦(主夫)の人がiDeCoで
期待リターンほぼゼロの
定期預金』を買い続けた場合、
収益がマイナスになることが目に見えています。

そう、
「リスクを負って運用する!」
という前提ありき、なのですね。

⇒ ここにまずYESと言えますか?

つまり、価格がアップダウンする
(=リスク)と付き合い続ける覚悟があるか?

というところ、とっても重要です。


以下『3つのパターン』に分けて
考えてみましょう。

パターン1)

「これまで投資の類は
いっさい経験したことがない、
超ビギナーです!」


そのような人には、
iDeCoという『窓口』は
意外に?馴染むかもしれません。


Challenge-1024x584.jpg


〇 毎月定額をつみたて投資
〇 掛金はマックスで2.3万円/月
〇 掛金の変更は年に1度しかできない
〇 60歳になるまで引き出せない

・・ここにはある種の
シンプルさがあります。

あるいは
ある程度の『制約』があることで、
投資のビギナーにとっては
難しく考えることなく、

「ああ、これはじぶん年金作りのための
長期の箱なんだ・・」

と思いやすいのです。


仮に掛金の上限2.3万円/月を
20年間つみたて投資したとすると、
投資元本だけで 552万円になります。

竹川美奈子さんが
最新著
一番やさしい! 一番くわしい!
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門

の中で、

「自分名義の退職金」ができる意義はあります。


という言い方をされていますが、
まさにその通りだと思います。

【追記。2016.1116】

それから、
NightWalkerさんが
専業主婦・主夫は確定拠出年金に入るべきか?』
という記事の中で、

なるほど!と思える
指摘をされています。

その1 将来も専業主婦・主夫かどうかはわからない。

収入のない今は、
課税所得の節税メリットはないかもしれませんが、
将来、働いていっぱい稼ぐかもしれません。

iDeCoに加入済みであれば、
退職所得控除の年数を稼ぐことができます。


たしかに、
今後の『人生状況の変化の大きさ』も、
重要な要素ですね。

【追記おわり】


ひとつ注意点としては、
仮に2.3万円/月の掛金が、
配偶者の収入から出るとすると、

⇒ 配偶者が
「リスクを負った運用」に
賛成であることも大切な要素です。


パターン2)

「すでに投資を行っています!
(投資信託を用いたつみたて投資)」


この場合、
あなた自身が、

1.特定口座という『窓口』と、
2.iDeCoという『窓口』を

合わせて管理していくことに、
負担を覚えないかどうかが重要です。

1.と2.は、
『投資信託のつみたてをする』といっても、
原則違うログインID、
パスワードで
別々に管理されることになります。


すでに自分の投資を
特定口座で行っているなら、
無理をしてiDeCoを使う必要もないのでは?
というのがわたしの意見です。

(【所得控除】というメリットがないため。
管理はシンプルなほうが、
同じ姿勢で投資が続けやすいです・・)


パターン3)

「配偶者がすでに投資を行っています。
(投資信託を用いたつみたて投資)
配偶者と、わたしのiDeCoはどうする?」


ここでは、
ご夫婦のお財布は
『ひとつ』と仮定しましょう。

あなたのiDeCoは
あなた自身が管理していく、

という前提であれば、
iDeCoをスタートさせてよいと思います。

ただ、もし、
運用が始まったら、

『配偶者が一家の運用管理を
一手に引き受けることになるだろう・・』
という場合は、

定期的収入があって、
所得控除が期待できる
配偶者のほうの
iDeCoを優先させるべきでしょう。


あなたのほうは
「特定口座」を用いたつみたて投資でも
構わないわけです。

特定口座 あなた) 配偶者)
iDeCo   配偶者)


もし、つみたて投資の原資が
配偶者の収入からのみであり、

配偶者が一手に管理をするのであれば、
【管理のしやすさ、管理の続けやすさ】も
資産運用の重要な要素となります。


もちろん、窓口が4つになっても
「きちんと管理はできます」という人は、

特定口座 あなた) 配偶者)
iDeCo   あなた) 配偶者)

でもOKだと思います・・。

iDeCo(個人型確定拠出年金)において
意外と重要なのは、
世帯全体での「お金の流れ」と
「運用状況」の把握です。


また、単身者の場合も、
iDeCoというひとつの「窓」のみで
資産運用を眺めるのではなく、

資産管理という大風呂敷から、
iDeCoの立ち位置や役割を認識することが
重要だと思います・・・。

似顔絵




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