LOSA長期保有型国際分散インデックスファンドってご存じですか?
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
えー、タイトルの↑通りです・・。
あなたは、
お聞きになったことがありますか?
(実は)
「LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド」って、
インデックス型の【バランスファンド】なのです。
昨年運用を開始したのですが、
販売会社が『楽天証券』のみ、
ということもあって、
あまり知られていません・・。
『LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド』
(愛称:LOSA 投資の王道)の
詳細情報が載っているページはこちらです。
(運用会社は、
アストマックス投信投資顧問です)
まず、
【ポートフォリオ】の中身から見てみましょう。

(10月31日現在「月次レポート」より)
フム。とってもオーソドックスです。
当該ファンド、構造的には、
『ファンド・オブ・ファンズ形式』となっています。
実は、
〇 バンガードの
インデックスファンド、ETFを組み入れているのです。
(新興国債券、米国REITと
世界REIT・不動産(除く米国)はETFです。
残りはインデックスファンドになります・・)
続いて【資産配分】ですが、
株式 56.8%
債券 33.3%
REIT・不動産関連 9.6%
現金・その他 0.2% (10月31日現在)
となっています。

『投資信託説明書』には、
<資産配分の目安> として、
株式 55%
債券 35%
REIT 10%
と記載されています。
これってよーく見てみると、
今までのバランスファンドにはない
独自の『資産配分』になっています。
(たとえば、
「世界経済インデックスファンド」は
株50%、債券50%、
「SBI資産設計オープン」は
株40%、債券40%、REIT20% ですし、
eMAXISバランス(8資産均等型)は
株37.5%、債券37.5%、REIT25% ですから)
当該ファンドのウリは、
【バランスの取れた独自の配分割合】
そのものと云えるでしょう・・。
いくつか『特徴』があるので
拾っていきましょう。
〇 まず、
日本の債券は組み入れていません。
(債券は、米国、欧州、
新興国のみです)
株式内の国・地域別配分は
わりとオーソドックスですが、
〇 債券(外国債券)では、
アメリカ債券がおよそ6割を占め、
また、REITも、
アメリカが約64%を占めます。
(トータルで見ると、
ややアメリカの資産が多めという印象。)
〇 一方、新興国への投資は、
新興国株式と新興国債券であり、
新興国株式はその比率が7.5%、
新興国債券は比率が3.1%となっています。
これは、
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」
との比較が、分かりやすいかもしれません。
セゾン・バンガードでは
債券には新興国はなく、
一方、新興国株式は
5.6%の組入れなので (10月31日現在)、
セゾンバンガードより、
少しだけアグレッシブ、という印象です。
(株式を55%程度持っている、
という点においても云えますね・・)
続いて「コスト」です。
バンガードのインデックスファンド、
ETFの継続コストが
0.15%程度に抑えられているため、
当該ファンドの実質継続コスト、
運用管理費用は
年0.6738%程度(税込)となっています。
※ おそらくこの数字も、
セゾン・バンガードの運用管理費用を
意識して設定したものと推察されます。

当該ファンドは、
よく云えば、
均整の取れたバランスファンドです。
しかし悪く言えば、
「これだ!」というインパクトに欠けます。
(継続コストも、もはや微妙な水準ですし・・)
課題としては、
まず『販売会社』を複数化することでしょう。
(また、個人型確定拠出年金用の
ツールとしては適していると思います)
分かりやすいコンセプトを立て、
「どんな人に買ってもらいたいのか」
積極的にアピールすることが必要と考えます・・。
◆ 参照記事
「これ、『第一世代』ですか? バランス型ファンドの進化について」
「バランス型インデックス・ファンドはどれくらいアクティブなの?」

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