『投信工房』はまだまだ進化できるはず・・
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
建物は建てることも大事ですが、
建てたあとの『メンテナンス』も重要です。
特に大きな建物は
『保守』にどれだけ
手間とコストをかけられるかで、
【持ちの長さ】が違ってきます。
投資でもまったく同じことが云えます。
「リスク・リターン」の特性を
同じに保つためには、
『リ・バランス』が不可欠です。
この作業は(たいへん地味ですが)
延々と続けることが求められるため、
まさに『保守』の部分に当たります。
以前こちらの記事で
松井証券が始めた
『投信工房』をご紹介しました。

インデックスファンドによる
『ポートフォリオ』の提案だけでなく、
保守の部分、
つまり資産運用を続ける中で、
「リスク・リターンの特性を保つ」
サービスにまで踏み込んでいるのが特徴です。
(しかも、この実質資産管理に関わる部分も
【無料】で提供してくれています)
松井証券のサイト、
こちらのページをご覧いただくと、
以下のような文言があります。
提案されたポートフォリオは、
簡単な操作でまとめて購入できます。
さらに、「リバランス積立」では、
ポートフォリオの資産配分を崩すことなく、
自動的に購入金額を調整しながら
積立投資することも可能です。
前半部分は、
こちらのページ
『目標ポートフォリオを一括して購入する』
に該当します。
たとえば、
「50万円分購入」とすると、
自分のポートフォリオ通りに
各インデックスファンドの購入ができるよう、
自動的に計算をしてくれるわけです。
また、引用の後半部分は
いわゆる「つみたて投資」ですが、
毎月、固定の配分割合で
各インデックスファンドを積み立てる
のではなく、
ポートフォリオを最適化しながらの
積み立て、
―すなわち、毎月「リ・バランス」
しながらの積み立てを、―
『投信工房』がやってくれる、
というサービスなのです。
(これが、松井証券が云うところの
『リバランス積立』です)

しかしながら、
わたしがもっとも注目するのは、
また、リバランス(ポートフォリオの
資産配分比率を元の比率に戻す)を
一括で行える機能を搭載。
適切な資産運用をサポートします。
の部分です。
これがまさに、
積み上がった資産ベースでも、
(毎月の積み立てとは別に、)
「リバランス」を行ってくれるサービス。
『投信工房』の
お取引の流れ(STEP3)|リバランスをする
のページを見てみましょう。
【1】 「投信取引」を押す。
【2】 「リバランス」を押す。
とてもシンプルな作りです。
まとまった資産ベースで、
ファンドを『売って』
ファンドを『買って』の「リバランス」を
ここまでシステム化し、
(なおかつ)無料で
このようなサービスが使えるとは、
なかなかスゴイことではないでしょうか。
※ リバランス注文では、
解約注文が約定した後に購入注文を発注します。
そのため、解約注文が約定するまでは
「予約済」として表示されます。
という注意書きまであります。
ここからは、
わたしの個人的な意見ですが、
【有償のサービス】としてもよいので、
もっとこの『投信工房』のサービスを
進化させて欲しいのです・・。
というのは、
上記【一括リバランス】のサービスは、
あくまであなた自身がそれを『指定』して、
実践するカタチとお見受けします。
これを、
あらかじめ、
「半年ごと」
「3ヶ月ごと」
「1年ごと」というふうに、
【設定】できるようにするのです。
たとえば、
「1年ごと」にチェックを入れておけば、
その時期がくれば勝手に
しくみが【一括リバランス】をしてくれる。
(こうすれば、
リバランスのし忘れが起こりません)
また、リバランスの実務においては、
「ある程度の資産配分のズレは許容する」
ということが行われます。
この「ズレの許容範囲」もあらかじめ、
パーセンテージで【設定】できるようにすれば、
なおよいでしょう・・。

また、中には、
『定期的なリバランス』ではなく、
【一定割合以上、
ほんらいのポートフォリオから乖離したら】、
自動的にリバランスをして欲しい、
というニーズもあるはず。
そのような『設定』も可能になれば、
たいへん使い勝手がよくなると思います。
最後に「解約」です。
解約のページを見ると、
複数銘柄を一括解約する の項目があり、
【1】 「投信取引」を押す。
【2】 「残高照会」を押す。
【3】 「保有ポートフォリオを均等に解約する」を押す。
と記されています。
これは何を意味するかというと、
たとえば20万円解約するときに、
ポートフォリオの割合を崩さないよう、
自動的に各インデックスファンドの
解約金額が示される、
ということなのです。
(これも便利ですね・・)

いずれにせよ、
『投信工房』では、
各インデックスファンドは
舞台の「道具」に過ぎず、
ポートフォリオこそが
運用の「主役」である・・・
そんなサービス設計の思想が
はっきり映し出されています。
(この点、素晴らしいと思います・・)
◆ 参照 菟道りんたろうさんの記事
【松井証券「投信工房」は優秀だ―ボッタクリのラップ口座やラップ型ファンドを買うぐらいならこれを活用すべき】
◆ 森村ヒロさんの記事
【松井証券の「投信工房」は魅力的!でも・・・惜しい!】

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