資産の『お引っ越し』をする際の、ちょっとしたルール4ヶ条とは?
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
コンサルティングで
お客様のお話をお聞きしていると、
『情報過多』になっている人が多いことに気づかされます。
金融商品は
その『効き目』がいつ、
どんなふうに現れるか分からないので、
どうしても
アレもコレも情報を仕入れ、
(結果として)
アレもコレも
たくさんの金融商品を保有してしまいがち・・。
【コンサルティングの実務】では
資産のお引っ越し&シンプル化
という作業を伴うことが多いのです。
(その心は?)
自分に合った、投資のやり方を見つけ、
それに従って、
保有する商品を「再構築」すること。
たとえば、
柳川さん(仮名)という人が、
自分にフィットした資産管理を求めて、
資産のお引っ越し&シンプル化を
考えているとしましょう。
以下、『お引っ越し元』です。
・個別株(8銘柄) 1200万円
・投資信託(8本) 2000万円
・外貨建て個人年金保険 800万円
・米ドル建て社債(2021年満期)400万円
・豪ドル建て債券
(世界銀行発行 2019年 満期)300万円
そして、『お引っ越し先』です。
・バランスファンド(2本)
えっ、たったこれだけ?
(はい、そうです。)
ここで、
資産の『お引っ越し』をする際の
<ルール第1条> です。
〇 お引っ越しは分けて行う。
(極力、一度に引越しをしようと
思わないこと。
1年かかっても2年かかっても結構ですので、
規則的に、
引っ越し元を片付け、
資産を引っ越し先に持っていきましょう。
すなわち、
売る ⇒ 買うの
「反復作業」を繰り返すわけです。
とにかく【やり始めること】が肝要!)
こちらの記事もご参照ください。
〇 たとえば
資産のお引越しの一環で
個別株を5回にも10回にも分けて
売っていく場合、
(保有する金額ベースがそこそこ大きいと)
「売買委託手数料」も馬鹿になりません。
有店舗の証券会社で保有する株式の場合、
いったんネット証券に【移管】して、
そこから株式を売却したほうが
コストが安く済む場合があります。
ただし、移管元が
手数料を取ったりするケースがあるので、
そこで掛かるコストと
削れるコストの大きさを比較してみることが肝要。
続いて、<ルール第2条> !
〇 投資信託の売却は
すべて同時に行う。
柳川さんの場合、
引っ越し元の投資信託を8本ご所有ですが、
「どれから売ろうか・・?」
と考え始めると、
もうそれだけで
『お引っ越し』が停滞する恐れがあります。

「投資信託の長所は何でしたか?」
そう、
【少額から売り買い】できることです。
ここは難しく考えず、
半ば機械的に(かつ単純に)
たとえば、8本すべて
毎月10万円ずつ売っていく、
というようなやり方を採用されては
いかがでしょう・・。
これで、計80万円/月になりますね。
仮に引っ越し元のファンドが
2000万円分あるとすると、
25ヶ月で終わる勘定です。
そして、
<ルール第3条> !
〇 売った分だけ、
買う。
今の例でいうと、
引っ越し元のファンドの売却に
25ヶ月かかるなら、
(バランスファンドの)購入も
25ヶ月かけてやればよいということ。
売った分だけ、即 買う。
(だって『お引っ越し』なのですから・・)
ちなみに『外貨建ての債券』は
満期になるまで売れない、
と思っている人がいますが、
「売れますよ。」
個人年金保険も
今解約したら、
戻ってくるお金が少ない! と思うのではなく、
これから先、10年も15年も
保険料という名の掛金を払い続けるのと、
そのお金をシンプルに
低コストの投資信託の購入に充てるのと、
どちらが「利口」なのかを
よーく考えてみてください。
⇒ 早く外債や保険を解約すれば、
その分早く投資信託を買えるのですよ・・。
そして、<ルール第4条> !
〇 ワタシを利用してください。
えっ!?
これは弊所のお客様に限られてしまいますが、
今月分の『お引っ越し』が終わったら、
たとえば、
17年1月分の 引っ越し作業完了。
埼玉県の柳川
みたいなメールを、
わたくしに送ってくださってOKですよ!
と相談業務の中で申し上げたりしています。
誰かに【報告】をすることで
お引っ越しの遂行度が上がるから、
(わたしとしては)お安い御用なのです (^^;)
◆ 参照記事
資産運用でタイヘンなこと、それは『お引っ越し』! その1)
資産運用でタイヘンなこと、それは『お引っ越し』! その2)
