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どの『おかず』がいいの? 通常つみたて、iDeCo、積立NISA


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

自分でタイトルを書いておいて、
否定するのもなんですが、

どの『おかず』がいいの?
というのは、
(実は)正しい設問ではありません。

人によって、
適切なおかずの『組み合わせ』は異なる。


これが、今回のお話の本質です。
(唯一無二の『正解』が
あるわけではないのです・・)

わたしはこの半年ほど、
コンサルティング業務を通じて、
以下『3つのおかず』について、

頻繁に質問を受けています。

〇 「通常のつみたて投資」
〇 「iDeCo = 個人型確定拠出年金」
〇 「積立NISA」



もちろん、
3つには『共通点』があります。

それは、
長期で】かつ【つみたて】であるということ。
(注:「積立NISA」は
2018年1月からスタートの予定)

ただ、この『3つのおかず』、
どれもご存じで
どれにも関心があるお客様は、

どこか「喜び」と「戸惑い」が
入り混じったような表情を
浮かべられることがあります。

【で、どうすればいいの・・?】
という表情です。


今回はさまざまな側面から、
この『3つのおかず』について
比較をしてみたいと思います。

(※ なお、利用する道具は
【投資信託】を想定しています)

★ 【強制】か【自由】か!


「iDeCo」は、60歳になるまで
お金を引き出すことができません。

これはもう、『超長期の運用』を
強いられるということ。
もちろん、流動性は極端に低いです。

(※ ただし、途中で投資信託を
売ったり、別のファンドを買ったりという
「スイッチング」をするのは自由なので、
(おまけに非課税!)

【頻繁に売り買いをしないよう】、
自制するマインドが必要です。)


一方の「積立NISA」です。

こちらは
保有する投資信託を途中で売ってしまうと、

その非課税枠(たとえば2018年で買った
40万円分の20年間の枠)は
使ったものと見なされるので、

一度買った投資信託をそのまま
【持ち続ける】イメージです。
(「リ・バランス」などにも向かない)

まあ、最初から
「非課税期間は20年」と設定されていますから、
「長く運用しよう」という気持ちにはなるはず。

(もし、望めば、の話ですが)
「積立NISA」ではファンドを解約して
お金を引き出すことは出来ます。


★ 【商品ラインナップ】!


「通常のつみたて投資」では、
普通にたくさんの商品の中から選べますが、

「iDeCo」「積立NISA」とも、
商品の選択肢に限りがあります。

「積立NISA」は今のところ、
〇 信託期間が無期限、ないし20年以上
〇 毎月分配型ファンドはNG
などが決まっていますが、

さらに、商品の選択肢が
絞り込まれる可能性があります。

一方、「iDeCo」のほうも、
商品の数は絞り込まれていますね。

「iDeCo」「積立NISA」とも、
商品の選択肢に限りがある上

金融機関によって、
【商品ラインナップの中身】も
変わってくるのです。


⇒「iDeCo」「積立NISA」って、
いろいろ【制約】があるよね
というのは 事実 でしょう。

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それに対し、
「通常のつみたて投資」は
【自由】です。

〇 何を買っても自由
〇 運用期間も自由
〇 つみたて金額を上げ下げするのも自由
〇 ファンドを乗り換えるのも自由

(まあ、売ると普通に税金は取られますが。)

ただ、ココからが大事なのですが、
【自由】であることが、
必ずしも【資産形成】に有利とは限りません



相談業務を通じて日々実感するのですが、
【自由】があり過ぎると、
「寄り道」をしたり、
「つまみ食い」をしたり、

余計なことをしてしまう
リスクが増すのも事実です。


結果、『悩みのタネ』ばかりが育ち、
首尾一貫しない投資になってしまう
危険性があります。


たとえば、

〇 ワタシはほんの投資初心者です。
投資の原資は
「毎月の収支の中から」のみです。


〇 正直、難しいことは分かりません。
〇 ただ老後のために投資もやっておこう、
と思っているだけです。

〇 頻繁に値段をチェックしたりとか、
新しいこと勉強したりとか、
うまくタイミングを見計らってとか、
そういうのは出来ないです。


みたいな人であれば、
「通常のつみたて投資」は脇に置いて、

「iDeCo」「積立NISA」で、
粛々とつみたて投資をすればよいと思います


⇒ この場合、
【制約】があることを、
一貫した投資が続けやすい
『メリット』として捉えているわけです。


(ここ、伝わっていますか?)


順番としては、
まず「iDeCo」の枠を使い、
毎月のつみたて原資が余っていれば、
次に「積立NISA」を使えばよいのです。

「iDeCo」の最大の魅力は「節税」です。
具体的には、毎月の拠出額が
「所得控除」の対象となるため、

(毎年支払う所得税・住民税に対して)
節税のメリットが
【ほぼ時間差なしで】【継続的】に
享受できます。

これに対して「積立NISA」は、
商品の解約時に利益が出ていれば、
非課税のメリットを受けられますが、

そのメリットを享受するには、
かなりの【時間差】を要するのです。
(非課税期間は20年という枠なので・・)

この点を比較すれば、
一般に「積立NISA」より
「iDeCo」のメリットのほうが大きいと云えるでしょう。


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また、
資産管理の『見取り図』を大きめに取り、
「iDeCo」「積立NISA」という制度を
俯瞰すれば、

ふつうに【貯蓄】する(つみたて貯蓄する)
スペースを、確保しておくことが重要だと分かります。
(なぜなら、
「iDeCo」「積立NISA」には制約があるためです)


ここまで、だいたい
原則的なお話をしましたが、
レアなケースではありますが【注意点】もあります。

たとえば「iDeCo」について。

「iDeCo」のメリットは大きいのですが、
もし、あなたが転職する可能性が高ければ、
少し注意が必要かもしれません。

あなたは「iDeCo」(個人型確定拠出年金)に
入っています。

仮に転職先の「B社」が、
企業型確定拠出年金』を設けていて、

〇 マッチング拠出を行っている
あるいは、

〇 会社の規約に
『個人型確定拠出年金』に加入できる定めがない
場合、

確定拠出年金の資産を、
【個人型】⇒【企業型】に持ち運ぶ必要があります。


その際、
「iDeCo」で保有する投資信託はいったん売却し
【現金化】して、

それから
『企業型DC』に現金を入れる形となります。

『企業型DC』は、
その会社によって
『商品ラインナップ』が異なるので、

「iDeCo」で選んだ投資信託が
ラインナップされているとは限りません。

(「B社」で採用されている商品の中から、
新たにファンドを選ぶ必要があるのです)


その会社が
どのような「年金制度」なのかで、
会社を選ぶわけではありませんから、
【転職】を何度か経験することになりそうな人は、
要注意でしょう。


(ひとつの考えとして、
優先順位を『積立NISA』、そして『iDeCo』
とするのもアリだと思います・・)

まあ、このように書き出してみると、
NISAしかり、確定拠出年金しかり、
【しくみ】として(まだまだ)
発展途上であるなあ・・と実感しますね。

続く)

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