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インデックスとは? 現状の勢力図そのものであり、かつ常に変化していく運動体のこと


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは、
『イスラエル』に行ったことがありません。

(正直、)ふだんの生活の中では、
『イスラエル』を思い浮かべることは
あまりありません。

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しかし、
ウォール・ストリート・ジャーナルの
こちらの記事を読むと、

「イスラエルってすごいんだ・・」と
再認識します。

米国のナスダック市場には、
イスラエルの企業が
ナント93社も上場しています。

イスラエルの人たちは
起業家精神に富んでいて、

主にIT関係、
特にソフトウェア、セキュリティ関連で
次々と新しい技術、サービスを
生み出しているのです。

(ちなみにイスラエルの面積は
四国よりちょっと広い程度・・)


「よっしゃ!じゃあ、
イスラエルETFで一挙に100万円くらい
投資しようぜ!」

という考えは、
(残念ながら)
わたしがお伝えしたい
投資スタイル】とは異なります。

(すでにご存じですよね?)


イスラエルは
(たしかに)すごいです。

でも、『インデックス投資』の
大切な考え方のひとつに、

<『広く・浅く』投資する>
そして、

『差』を付けて投資する>
というものがあります。

『差』を付けて?

たとえば・・、

イスラエルには、
0.2%くらいしか投資しない。
でも、イスラエルにも、投資する。


という【感覚】です・・。
(ココ、伝わっていますか?)


インデックス投資は、
世界地図で確認できる、
ひとつひとつの国の上に、

『同じ大きさのピン』を
打つわけではありません。

〇 より大きな市場規模の国に
より大きく投資をし、

〇 より小さな市場規模の国には
より小さく投資をします。

株式を例に挙げますと、
各国の『株式市場の大きさ』に比例した
投資の配分
になるわけです。

(ある意味、冷酷な振り分けをします)


結果、
株式の市場の【現状の勢力図】に
沿うような投資の中身になります。


これが、
かの有名な?
【時価総額加重平均】

(じかそうがく・かじゅうへいきん)
という「考え方」です (^^;)

その心は?

広く・浅く、隈なく投資をし、
かつ(国ごとの組み入れには)
(銘柄ごとの組み入れには)
差を付ける、というもの・・。


02d928c.jpg


ちょっと「具体例」を挙げてみましょう。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
ACWI)という指数が
分かりやすいと思います。

当該指数(インデックス)は、
先進国、新興国の株式、
つまり「世界株式」に広く・浅く
投資を行う際の、代表的な物差しとなります。

ETFでは、
こちらのような商品があります。

(わたしが知る限り、
投資信託ではまだ、MSCI ACWIとの
連動を目指すファンドはないはず・・)


現在『MSCI ACWI』に
採用されている国々は、

先進国 ⇒ 23ヵ国(日本も含む)
新興国 ⇒ 23ヵ国 
となっています(計46ヵ国です)

(※ 今年5月からパキスタンが
新興国に加わる予定)

組み入れられている企業数は
ナント2400社を超えます。


広く浅く』投資しますが、
同時に、『差』も付けるので、

MSCI ACWIの中身は、
以下のような、
国別組み入れ割合になっています。

オールカントリー
(2016年12月31日現在)
画像元 AGF Investments


んー、たしかに
イスラエルには、
0.2%くらいしか投資しないことになりますね。

また、先進国の割合は
9割近くになっています。
左が先進国、右が新興国


先ほどわたしは、

〇 より大きな市場規模の国に
より大きく投資をし、

〇 より小さな市場規模の国には
より小さく投資をします。

という言い方をしました。

しかし、これでは
インデックス(指数)の概念に
誤解が生じるかもしれません。


インデックス(指数)は別に、

各国の「組入れ比率」を、
杭を打って境界線を定めるように
【固定】しているわけではないのです

(もちろん、
先進国と、新興国の比率もです)

上記図表の「数字」は
常に【変動】しています


無題


仮に、
先進国の株式市場が伸びず、
新興国の株式市場が総じて
上昇を続ければ、

MSCI ACWIの中の
先進国と新興国の比率は、
【自然に】変わります・・。

仮に、
46ヵ国の株式市場の中で、
総じて
イスラエルの株式市場の伸びが
突出していれば、

MSCI ACWIの中での
イスラエルの比率も
【自然に】に上昇します

★ インデックス(指数)とは、
市場の変化を そのまま映し出す『』なのです。


『インデックス(指数)』の提供会社は、
一定のルールに従って、

〇 組み入れ国
〇 組み入れ企業を定め、
『指数』の数値を管理しているだけ・・。

毎日、指数の数字は変わりますし、
自然に、各国、各企業の
組み入れ比率も変わるわけです。

これを世の中では【新陳代謝】と云います。


つまり、
時価総額加重平均を採用する
指数との連動を目指す
「インデックスファンド」を持ち続ければ、

あなたは
株式市場の
中長期的な【勢力図の変遷】を、
そのまま・なぞることになります。



その『変化』とは、

1.組み入れ国の比率の変化
2.新たな組み入れ国、除外される国の変化
3.組み入れ企業の比率の変化
4.新たな組み入れ企業、除外される企業の変化

すべてを含んだ『変化』のことです。

2.の例で云うと、

新興国と先進国の入れ替えも、
(指数提供会社の判断によって)
不定期に行われています。

何を隠そう、イスラエルも、
2010年に
MSCIの新興国カテゴリーから、
先進国カテゴリーに移されたのです。


このように捉えると、
インデックス(指数)とは、
『生き物』なのだと実感できますね。


そして、
それとの連動を目指す
インデックスファンドも、
もちろん『生き物』であり、

時代の変化を、
刻一刻と、
如実に映し出す金融商品なのです。

(ちなみに1990年当時、
MSCI ACWIの
アメリカの比率はおよそ 34%
アメリカを除く先進国が 64%
新興国はたった 2%程度でした・・)

似顔絵




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