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祝!『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』10周年


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』は
2007年 3月15日に設定され、今月、
めでたく運用丸10年を迎えました。

「おめでとうございます!!」

10年という月日は、
投資信託という道具を評価するうえで、
大きな節目となる物差しでしょう。

(なにせ「辛いことも嬉しいことも
複数回乗り越えてきた」という証左ですから。)


しかも、普通の大手運用会社が
大きな『販売窓口』に支えられて
10年やってきたのとは、
ワケが違います。

まったくの新興勢力であり、
しかも、
メーカー(運用会社)が
直接】ファンドを販売するのです。


まさに草の根で、
1本、1本花を売っていくように
ファンド保有者を増やしてきました。

投信業界に風穴を開けたという意味では、
明らかに「さわかみファンド」の系譜を
引き継いでおり、

その功績は(今でもすごいのですが、)
あと5年、10年くらいあとに、
もっと【正当に】評価されることになるでしょう。

(米国の運用会社「バンガード社」が、
当該ファンドを通じて紹介されたことも大きいです)


また、
当該ファンドが分かりやすいのは、

〇 分配金を一度も出していないため、
〇 ファンドの価格が(すなわち)
  ファンドのリターンを表している


という点でしょう。


vanguardgraf.png
(画像元 セゾン投信サイト)


上記、青い折れ線グラフが
当該ファンドの『価格の推移』です。

セゾン投信のサイトを見ると、
当該ファンドの3月28日現在の基準価額は
13,163円と記されています。

投資信託はその価格が
『10,000円』からスタートしますから、

「おお、10年間で+31.63%の成績なんだな」
ということが直観的に分かります。

あれ? ちょっとスミマセン。

今のわたしの言い方だと、
ちょっと舌足らずかもしれませんね。


+31.63%の成績になるのは、
当ファンドが運用を始めたときに
一度に買って、ずっと持ち続けている人、です。

(つまり『一括投資』のパターン)

『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』を
買っている人の7割近くは

(一括ではなく)『つみたて』で
当ファンドを購入しています。


このブログを読んでいるあなたは
ご存じだと思いますが、

まったく同じ投資信託でも、

それを「一度に買ったか」
あるいは「積み立てで買っているか」で
見える景色はぜんぜん違ってきます。

★ 投資とは、
【何を買うか】と【どのように買うのか】の
『合作』ですから・・。


試しに、
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の
こちらのページを見てみましょう。

初回(2007年5月)から
毎月『つみたて投資』をした人の成績を
確認することが可能です。

<定期積立プランで購入した場合の平均取得単価と損益>
のところ・・。

損益は・・、
+42.01% となっています。

ちなみに平均取得単価は9,342円
(いずれも2月28日現在)

ん??

『一括投資』のパターンより、
よい成績ですね。



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「これって一体なぜなのでしょう?」

答えはカンタンです。

当該ファンドが歩んできた『10年という歳月』は、
ファンド価格が低迷し、
砂を噛むような苦しい時期の連続だったためです。


vanguardgraf.png
(画像元 セゾン投信サイト)


青い折れ線(基準価額・推移)を
見ていただくと、

ざっくり言って2012年までは、
『良いことなんてひとつもなかったわ・・』
というセリフが似合いそうです。

2009年の1月には、
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の
価格は 6,300円を切っています。

また、ファンド価格の
安定的な上昇を経験するのは、
(ようやく)2013年に入ってから・・。


ここで『基本』に帰ってみましょう。

運用期間が丸10年を迎えた、
ということは、
【10年間の記録を振り返ることができる】ということ。

どうして ↑ これが重要なのか?

当該ファンドが経験してきた10年は、

運用会社の質、そして
ファンド保有者の質(クオリティー)を
決定づける、
大切な10年であったとわたしは考えます。


株式50%、債券50%という、
『ミドルリスク・ミドルリターン』を目指す
バランス型が当該ファンドの売りであるのに、

運用を始めて2年も経たないうちに、
基準価額が 6,300円を切っているのです。

これは運用スタート時から見て、
マイナス37%以上の成績を経験した。
ということ・・。



いくらメーカー(運用会社)が
『長期投資』『つみたて投資』を訴えても、

多くのファンド保有者が離れてしまえば、
当該ファンドの『純資産額』は減っていったはず・・。

運用会社(セゾン投信)

⇒ これはタイヘンなことになったぞ。
ここでお客様に踏み止まってもらうためには、
本当に真摯に、
長期投資の意味をお伝えしていかなければ。

ファンド保有者

⇒ これはタイヘンなことになったぞ。
いつまで下がり続けるんだ(ホントどうしよう!)

でも、積み立ては下がったときに
たくさん口数を買えるって言ってたな。
長期投資って多分、
ここで我慢することなのかな?

積み立てを止めるとか、
ファンドを解約してしまうとか
やっぱしないほうがいいんだろうな・・。


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誤解を恐れずに言えば、
リーマンショックをきっかけとして
ファンドの暴落を余儀なくされた
運用会社とファンド保有者の皆さんは、

長期投資の実践を、
【試されること】になったのです・・。



もし、
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』が
初めから右肩上がりの成績だったとしたら、

途中で解約する人がそこそこ出現して、
純資産額の推移は、
今とは違ったカタチになっていた可能性があります。

(ファンド保有者の質は、
ここまで高くなっていなかったかも?)


わたしは
2008年のグローバル金融危機が、

運用会社(セゾン投信)
そしてファンド保有者の、

【質を高める】上で
重要な役割を果たしたと考えます。


(なんと言いますか、
期せずして、鍛えられたのです

このような辛さを乗り越えて、
当ファンドの保有者は
長期投資というセオリーを
実践に昇華させていったのです。


(もしかすると、
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の
最大の資産は、ファンド保有者そのものなのかもしれません)


そして、
このようなホルダーの質の高さを嗅ぎ付けて?

新たにファンド保有者となる、
若い人たちも増え続けています。

(当該ファンドが運用を始めた当初、
年齢構成でいうと、
40代以下の人がおよそ70%を占めていました。

そして、10年経った今も、年齢構成が
「40代以下の人がおよそ70%」で
ほぼ変わっていないのです!)


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といっても、
まだ『10年しか』経っていません・・。

投資信託という商品は、
経営陣の寿命を超えて生き続けるものです。
(詳しくはこちらの記事を)

当ファンドを運用するセゾン投信の最大の課題は、
『次期社長の育成』でしょう。

中野社長が引退しても、
当該ファンドが育ててきたブランドを、
社が一丸となって引き継いでいく必要があります。

(いっそ、『社長候補生』を
公募されてみてはいかがでしょうか?)

若い世代のファンド保有者が
引き続き流入しているわけですから、
社員の皆さまも若返っていく必要があると思います。


最後に、2008年12月の
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の
第2期 運用報告書の中から、
中野社長のコメントを一部引用させていただきます。

(※ 決算日 2008年12月10日
当該ファンドの基準価額は6,742円でした・・)

それでも相場が下落する度、
多くの皆様が頑張って資金投入を続けてくださり、

この環境下でも安定した資金流入が
年間を通じて続く稀有なファンドとして、

弊社が標榜する
本格的長期保有型ファンドの面目躍如と
改めて皆様に感謝申し上げる次第です。

長期投資家仲間の
良いお金に恵まれた当ファンドは、
やがて訪れる回復相場で
大いにその真価が発揮されるはずです。


わたしはつくづく思います。

★ 投資とは、
【何を買うか】、
【どのように買うか】、
そして【誰と買うか】の『合作』なのです。

似顔絵




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