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金融商品の手数料と、アジの南蛮漬けの利潤を比べてもいいの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

『生命保険商品の手数料を開示すべき
という話が出るときに、

「いや、ちょっと待って。
別に手数料は分からなくてもいいじゃん。

だって、
カフェで売っているコーヒーの原価率とか、
別に公表してないじゃん」

という意見が出ることがあります。

私たちの周りにある
多くの商品・サービスでは、

「手数料がこれくらいかかっています」とか、
「原価率は〇〇%です」など、
ホームページ上で情報開示を
しているわけではありません。

(別に、
私たちもそれを望んでいないのでは?)


ではどうして、金融商品では
手数料の開示を求める『声』が上がるのでしょう?

それは消費者自身が、

【金融商品】が
ほかのプロダクトとは
本質的に異なったタイプの商品であると、
うすうす感じているからだと思うのです。



~突然ですが、
以下の中であなたが好きなものはどれ?~

1.お惣菜「アジの南蛮漬け」
2.iPhone7

3.ベトナムの世界遺産ホイアンを周遊する
パック旅行


これらみな、
立派な【商品(プロダクト)】です。

かつ、購入して
そんなに時間を経ずに、
その効用(= 価値)が確認できます。

(3.の場合はベトナムへ行って帰ってくることが
まさに商品の消費に当たります)


1~3 いずれも、
商品としての「付加価値」は明快ですね。

これらの「価値」を得るために、
あなたはわざわざ
お金』を支払うわけです。

たとえば、
お惣菜「アジの南蛮漬け」は、
自分で材料を買ってきて作るより、
値段が高くなることは】分かっています。

でも、お惣菜として
「アジの南蛮漬け」を買ってくれば、
それをすぐに食すことができます。

つまり、
高くなること(= 儲けが入っていること)は承知で、
でも【付加価値のほうが大きい】から、
あなたは買うわけです。

『お金』⇒ お惣菜「アジの南蛮漬け」
付加価値は?

⇒ 美味しい南蛮漬けが
すぐに食べられる!


では、
投資信託や、個人年金保険などは
どうなのでしょう?

これっていったいどんな商品ですか?

『お金』⇒ 金融商品
付加価値は?

⇒(結局)『お金』、になります(^^;)

★ 【金融商品】がほかの商品と
本質的に異なるのは、

求める効用(=付加価値)が
【お金】そのものである点でしょう。



business.jpg


そして、
「アジの南蛮漬け」や「iPhone7」と違って、
効用を得るまでに
【けっこう時間がかかります!】

たとえば、
満期1年の「ソフトバンク社債」ですら、
1年待たないといけないわけです。

(やっぱり、独特。)

投資信託なんて、
効用(付加価値)を得るには、
すごーく時間がかかりますし、

また、その付加価値が
大きさとして変わったりするのです!



金融商品を、
あえて『工業製品』のようにイメージすると、

金融商品は、

原材料・・  「お金」
付加価値・・「お金」


となります。

投資信託を例に挙げて、
説明してみましょう。

原材料・・ 「お金」100グラム

これを、「株式」や「債券」に変換させ、
ほどよく混ぜながら、熟成?させる。


たとえば8年後に、
「株式」や「債券」の価値が上がって、

「お金」に戻すと、
150グラム位になっていて、

付加価値・・「お金」50グラム分、
を実感できることになります。

ポイントは、

たとえば8年後に、
「株式」や「債券」の価値が上がって、
「お金」に戻すと、
150グラム位になっていて、


のところです。

【投資信託】のままでは、
所詮、何もできないわけです。

(どなたかのブログ記事内で、
『投資信託では、食パンすら買えません』
という言葉があったのを思い出します)

これは、
【豪ドル建て個人年金保険】も同じ。

保険証券を持っているだけでは、
価値は出現しません。

⇒ お金に戻してはじめて
【価値】を実感できるのです。


この点、
「アジの南蛮漬け」や
「iPhone7」や
「ダウンジャケット」とは
本質的に異なるわけです・・。


CreativeDestruction4.png


金融商品が、

原材料・・  「お金」
付加価値・・「お金」

の世界だとすると、

金融商品は、

原材料・・ 「お金」

 ↓
 ↓

付加価値・・「お金」

に至るまでの、

矢印(↓)部分の、
情報開示が
とっても重要になってきます。



たとえば不動産だと、
お金を不動産に変換させており、
実物(不動産)が目の前にあって、
モノとして確認できます。

投資信託は、
タイムラグは多少ありますが、
保有する銘柄の詳細開示を行います。

保険商品は、
矢印(↓)部分

どんなモノを
実際持っているのかの開示が
きわめて乏しいのです。


繰り返しになりますが、
金融商品という商品は、
「お金」という材料を用いて
「お金」を増やそうとします。

金融機関に支払う報酬部分も、
もちろん「お金」ですから、
← ココ、重要!

相手方がどれくらいの報酬を
(私たちにとっては『手数料』です)
取っているかが、

きわめて・見えにくい『構図』なのです。


原材料・・ 「お金」

 ↓
 ↓  ←「報酬」取っている。
 ↓

付加価値・・「お金」 という形態の中で、

銘柄の詳細開示を行っている
投資信託ですら、

購入時の手数料、
継続的に支払う手数料の
開示を行っているわけですから、

保険会社が保険商品について、
(消費者が負担する)【手数料】を
情報開示するのは、
とっても・ふつうの要求だとわたしは思います・・。

似顔絵




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