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バランスファンドは意外と世界標準?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今年はジョン・F・ケネディが生まれて
ちょうど100年になるのだそう。

ケネディ氏が大統領だった1960年代、
アメリカ人も(日本と同じように)
運用先は『預金』だけ・・、
という人が圧倒的に多かったことが
知られています。

アメリカ人のお金の行く先を
変えるきっかけになったのが、
70年代に登場した401kプラン
日本でいうところの、
『確定拠出年金制度』です。


おそらくほとんどの人が、
401kプランという制度を通じて
はじめて」投資と出会ったのでしょう。

この、感覚を、
あなたもちょっとご一緒に
想像して欲しいのですが・・、

「なんか制度があるから、
入って、選ばないといけないらしいよ。」


でも、投資の詳しい知識を、
根掘り葉掘り聞いて、
いちいち理解するのって、
とてもじゃないけど、できない。

(だいたい、仕事も忙しいし・・)

でも、投資のリスクとか、
(投資をしない場合のリスクとか)、
なんとなく言わんとしていることは分かる・・。


じゃあ、なかなか判断できない、
具体的には、
自分で「金融商品」を選んでいない
従業員の掛金の預け先は一体どうするのか?


401kプランの加入者が
自身で金融商品を選択しない場合に
自動的に買い付けられる金融商品のことを、
『デフォルト商品』と云います。


米国の401kプランにおいては、
この『デフォルト商品』を
バランスファンド」に指定している企業が
とっても多いのです。


これはある意味、理に適っています・・。

「私的な年金制度」は、
長期の資産形成の器ですから、

投資に回しておかないと、
お金の実質価値が減ってしまう恐れがある。

加入者にしても、
世界中の株式、債券をブレンドした商品なら、

何か特定の投資対象を
積極的に選んでいるわけではないので、
抵抗感が少ないのでは・・。


何より、
『デフォルト商品』を
バランスファンドとすることで、
多くの人に「投資」という経験
積ませることができます。

※ ほんとうに投資がイヤなら、
全部売却して、
元本確保型商品にスイッチングすることも
できるわけです。

今は、米国の401kプランを例に挙げましたが、
世界には類似の
確定拠出型年金制度がいくつもあります。


オーストラリアでは
スーパーアニュエーション」、
ドイツでは「リースター年金」と呼ばれています。

オーストラリアの確定拠出年金制度
スーパーアニュエーション」は、

ナント給与から【強制】で
掛金枠が天引きされるのだそう。

野村資本市場研究所の
オーストラリアのスーパーアニュエーション』という
レポート(PDFファイル)によると、

同制度の資産の4割強が、
加入者が選択しない場合の投資先である

デフォルトファンド(バランス型ファンドが中心)で
運用されていると記されています。


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わたしは、日本のiDeCo、
企業型の確定拠出年金においても、
デフォルト商品を、
バランスファンドにすべきだと思います

(現状は「定期預金」などの
元本確保型商品がデフォルトになっています)

誤解を恐れずに言えば、
ある種の「強制力」がないと、
多くの人が「投資」という経験を積むのは
とても難しいと思うのです。

⇒ そもそも企業型DCの場合、
確定給付年金時に定めた
「運用予定利率」に近づくには、
相応のリスクを取っておくことが必要。


以下、確定拠出年金に限らず、
一般の資産運用に云えますが、

投資のビギナーが
FXや個別株から、
その行為をスタートしてしまうのは、
致命的といえるでしょう。

※ 海に入ったこともないのに、
いきなり「海の沖合で
ひとり泳ぐようなもの」です。

(別にFXや個別株投資を否定する
わけではありませんが・・)


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一定の経験を積んだあと
リスクの意味を知って、
リスクの大きさも理解して、

さまざまな投資のスタイルに
旅立っていかれるのはもちろんOKだと思います。

ただし、
投資の初心者は、いちばん最初は、

債券ファンドやバランスファンドを
『はじめの道具』として、
選択されたほうがよいと思います。


なぜなら、
やみくもにリターンを狙うより
リスクを抑える(分散する)ことに
重きを置いている道具だからです。

(※ 致命的な打撃を受けにくい・・)


このように見てきますと、
世界のあちこちで、「フツーの生活者」が、
ファンドという道具を用いて
つみたて投資をしている姿が浮かび上がってきます。

※ 税制優遇のある「年金制度」は、
つみたて投資の窓口そのものなのです!

その、コツコツつみたて投資を
続ける人たちの人数が
わたしには(正確には)分かりません。

しかし、「億(おく)」という単位を
超えているのは確実でしょう。

あなたと同じように、
コツコツ地味な投資を行う仲間が
「億人」以上、いるのですよ。


わたしは常々、
マーケットには2つの顔があると
思っています。


ひとつは、
株価が上がって下がって、

マスメディアが
ニュースとして取り上げるような
大きなお金を動かす大きな投資家が、

派手に、華やかに
牛耳っている市場。

もうひとつは、
まるで華やかさはない、
地味であまり動かず、
ずーっと滞留し続ける、

しかし、投資家の数でいうと、
圧倒的に【多数派】の、


小さなお金が無数に集積した、
小さな名もない運用者たちが跋扈する市場。

(わたしも、あなたも、その一人なのですよ)


この人たちは、
資産の額で云えば、
機関投資家の足元にも及びません。

しかし、確実に
マーケットを『縁の下』で支えているのです。

なぜなら、
私たちのお金は、浮気をしないからです。

ずっと市場に居続け、
コツコツと新たな資金を入れ続けます。

別に投資マニアでもない、
経済紙を読むでもない、

週末には友だちを招いて
バーベキューに興じるふつうの生活者が、
あなたと同じように、
投資を行っています。

(これってスゴイことだと思いませんか?)

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