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灯台下暗し。証券会社のマーケティングって間違っていないですか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「どこに」
どんな需要」が存在するのか。

それを体系的に捉え、自分なりの予想図を描くのが
マーケティングだと思います。

以下、使い古された例で恐れ入りますが・・。


あなたは靴メーカーの部長さんです。
(いつも靴を売ることを考えています!)

出張でとある国に降り立ちました。
なんと、誰も靴を履いていません!

あなたはどうリアクションしますか?

A うわあー、誰も靴を履いてないってことは、
膨大な市場(マーケット)が
まだ手つかずで残っているんだ。


B えー、誰も靴を履いてないんだ。
こりゃあ、市場がゼロってことか?
(まあ、この国は「なし」だな)


どうでしょう。
ちょっと悩んでしまいますね。

では、少しアレンジして、
こういう『例』はどうですか?

出張でとある国に降り立ちました。
なんと、
10人のうち、8人がまだ靴を履いていません。



これだと、
10人のうち、2人は
すでに靴を履いているわけですから
(需要があることは確認済み)

あとの8人に頑張ってアプローチしよう!と
思えるのではないでしょうか。

実は、これ、
日本における、

10人のうち、2人は
すでに「投資」をしているのと同じ状況です。

(8人はまだ「投資」をしていない・・)


さて、今の状態、
「10人のうち、8人が靴を履いていない」
というのは、

まだ、
靴(くつ)の効用が
正しく伝わっていないからです。



shoes_kusai.png


あなたは、
すでに靴を履いている
10人のうち、2人の人たちの靴を
つぶさに観察しました。

靴をよーく見てみると、

〇 先がヘンに尖がっている。
〇 底の部分が(意外と)ペラペラ。
〇 甲皮の部分は、
柔軟性がない硬い素材を使っている。

等々の「問題点」が見えてきました。

フム。
まだまだ改善の余地がありそうです・・。

(ここを改善することが、
あと8人の、まだ靴を履いていない人への
アプローチにつながるわけです・・)


しかし、
10人のうち、2人の人たちに
わたしからインタビューをしてみると、

「オレ、けっこう満足してるぜ」

「ワタシ、何しろ最先端の
「靴(くつ)っていうものに身を包んでいますから!」
と、
わりと満足感に浸っているようです。

そう、
ココ、あなたが
気を付けないといけないところなのです


決して、
10人のうちの、2人の人たちの
「満足感」を過大評価しないこと・・。

マーケティングの目的はあくまで、
10人のうち、残り8人の人たちに、
靴を履いてもらうことなのですから・・。


これを【投資】に置き換えてみますと、

すでに投資をしている
2人の人たちの「満足感」に惑わされず、

★ まだ投資を行っていない8人の人たちが、
いったい何を求めているのか?』
ココを、
真摯に追い求めないといけないわけです。


ネット証券というところは、
(店舗を構える大手証券会社や、
大手銀行に比べると)、

残り8人の人たちの
「真のニーズ」を追い求められる
柔軟性を持ち合わせているはず。

しかし、こと株価の推移で見ると、
とても成長産業の一翼を担っているような
軌跡にはなっていません・・。


SBI.png

マネックス


20世紀の終わりに
華々しく登場したネット証券という
新しい金融サービスのカタチも、

いつの間にか、
10人のうちの、2人の人たちの
「満足感」を満たすための
存在になってしまっているのでは・・。

すごく・もったいないと・思います。


わたしは投資の相談業務を始めて
丸17年になりますが、

独立した当初から
疑問に思っているのが、
金融機関に属する人たちの、
以下のような言葉なのです・・。

「いやあ、どうしたら
もっと投資が広まるのでしょうね?」



10人のうち、
残り8人の人たちに
真にアプローチするためには、

まず、既存の2人の人たちへの
サービスのあり方、
「問題点」を明らかにする必要があるのでは。

ー2人の人たちが喜んで履いている「投資」は、
ほんとうに、普遍性を帯びた「投資」なのでしょうか?―

what is indices


より具体的に言えば、
既存の2人の人たちの多くが嗜好する、

(かつ、それはとりもなおさず、
金融機関自身が洗脳してきた)

「なにかを選んで、選んで、
そして売り買いすること。それが投資です」

というメッセージを、
半ば【否定】する必要があるのではないでしょうか。

そして、
投資そのものが
私たちの暮らしに与える効用を、
より正しく伝える努力をすべきでしょう・・。



残り8人の人たちは、
(よい意味で)
遅れて投資に入ってくる人たちですから、

この方々の多くは、
シンプルに、
自分の将来のため、
資産形成をするための、
もっとも理に適った方法を知りたいだけなのです。

別にリスク志向でもトレード好きでも
ないわけです。

そんな人たちの需要に応えることこそ、
これからの金融サービス業に
求められることだとわたしは思います・・。

似顔絵




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