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信託財産留保額って、ファンドの仲間内で支払われる手数料なの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

あなたに質問です!

投資信託の3つの手数料
〇 購入時手数料、
〇 運用管理費用、
〇 信託財産留保額のうち、

『信託財産留保額』だけは、
金融機関に支払うものではない
というのを、
あなたはご存じでしたか?

『信託財産留保額』というコストは、
金融機関がファンド保有者に課す、
という類の手数料ではありません。

これは、言ってみれば、
私たち『ファンド保有者』の仲間内で払う、
グループ内手数料なのです。


??


たとえばあなたが、
『30代・美容業界
バーベキューの集まり in 豊洲』に
参加しているとしましょう。

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毎月1回、平日に、
美容業界に属する30代の男女が、
バーベキューを楽しみます。

あなたは7月度のバーベキューに
会の前々日になって、
急に参加できなくなってしまいました。

会の主催者のイトウさんから、

「すでに買い出しもしちゃったし、
もろもろロスもあるかもしれないから、
ヒロくん、迷惑料として
500円だけ払ってね
」と言われました。

※ ヒロくんとは、あなたのこと。

この、迷惑料(ペナルティー料)のことを
『信託財産留保額』というのです。


今では『投資信託』という
立派な名前になっていますが、
もともと「ファンド」って
一体どういうものだったのでしょう?

それは、
【共同購入のしくみ】そのものです。

「あのさ、私たちあんまりお金ないから、
みんなでお金を持ち寄って、
一緒に株とか債券とか買わない?」


これが、投資信託の原点・・です。

たくさんの共同購入者がいるわけですから、
投資の目的とかポリシーは、
ある程度一致している必要があります。

たとえば、
老後の生活のために、
長期で「株式」に投資しよう!とか。


ところが・・、
ひとつの船(ファンド)に皆で乗っているのに、

ヒロくんだけが、
「悪いけど、オレ、ちょっと船から降りるわ」と
言ってしまうとどうでしょう。

つまり、
ヒロくんが50万円分、投資信託を売るとなると
(= 自分の口数を売却するとなると)、

その他のファンド保有者に
【迷惑】が掛かることになります。

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具体的には(ファンドとしては)、
ヒロくんのために
50万円分のキャッシュを
用意しなければいけないわけです。

もし、投資信託内にプールしてある
現金で足りなければ、

ヒロくんのために
保有する株式の一部を
売却する必要が出てきます。

(これって、
ファンドの運用そのものに
影響があるかもしれません・・)

しかも、
ファンドが株式を売却する際、
手数料を取られますが、

これもヒロくんのために
【他のファンド保有者たち】が
『コスト負担』をするわけです・・。


このようなことを踏まえて、
ヒロくんが投資信託を売却する際に、

たとえば、0.1%とか、0.2%の
信託財産留保額を
ほかのファンド保有者のために
負担してね


と言っているわけです。

では、
ヒロくんが負担した「信託財産留保額」は
いったいどこに行くのか?

それは、
【ファンド資産に追加されるのです。】


もし、
ヒロくんが投資信託を売却した際に、
ファンドが保有する株式の価値が
変わっていないとすると、

ヒロくんが負担した
「信託財産留保額分」だけ、
投資信託の基準価格は上昇することになります。

まさに、他の仲間のために支払う
【手数料】である
ことが分かりますね・・。

ファンド保有者が
途中で売却するのを、
できるだけ減らしたほうが、
ファンドの運用効率は上がることになります。


〇 『信託財産留保額』を、
安易な解約の防止と位置づけるなら、

保有年数に応じて、
「コスト負担」をスライドさせるのが

【共同購入の原則】に適うとわたしは思います。

たとえば、一例ですが、

ファンドの保有年数
1年未満 信託財産留保額 1%
3年未満            0.5%
5年未満            0.2%
7年未満            0.1%
8年以上             0% みたいに・・。

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