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吊ら男さんの新刊『庶民のためのズボラ投資』を読みました


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)】で
お馴染みの、
吊ら男(つらお)さんの新刊を読みました。




読んでみての感想は?」

はい、とにかく歯切れがいい!
いつも通り論理的で、
でも語り口は自然体・・。

わたしが「なるほど・・」と思ったのは、
リスク許容度に関する記述のところです。


どのくらいの損失を許せるのか・・』

これって
(投資における)永遠の課題ですが、
でも、この話を切り出す前に、
私たちが知っておくべきことがひとつあります。

それは、
仮に株式ファンドに投資をしたら、
最悪の場合、
【どれくらいのマイナスになるのか】の
具体的なイメージです。

吊ら男さんはこれについて、

世界の株式に分散投資していた場合で
マイナス60%といったところでしょう。


とズバリ記しています。

(実はさらに具体的な記述があって、
日経平均株価が2007年6月20日から、
2008年10月28日にかけて
マイナス61.8%になったという
事実も記されています)


つまり、
最悪のケースの具体的な記述
(約マイナス60%)があってはじめて、

投資に回せる金額ベースも決まってくる
ということ・・。

まさに投資を実践している
一投資家(本書ふうにいうとサラリーマン投資家)
であるからこそ、
ズバリ本質を突いた表現になっているのです


そして、
吊ら男さんといえば、
『投資詐欺』です。

??
(あっ、あくまでわたしの印象ですよ(^^;)

吊ら男さんは過去にも(ブログ内で)
一見すると「美味しそうな?投資対象」について、
バッサリ斬るような記事を多数書かれています。

わたしは恥ずかしながら本書で初めて、
ポンジー・スキーム」という言葉を知りました。

吊ら男さんいわく、
いちばん簡単な投資詐欺のやり方なのだそう。


『ポンジー・スキーム』とは、
実際は謳われていた投資対象には投資をせず、
集めてきたお金を
先に買ってくれた人の配当金として
回していくスキームのこと。

(まあ、詐欺の典型ですね・・)

本書では、
和牛オーナーも、
米国の診療報酬請求債権(MARS)も
ワインファンドも、

すべてこの
『ポンジー・スキーム』であった
と記しています。

投資先が一般的でないものに、
あえてチャレンジする必要はありません。


吊ら男さんはこう喝破します。


the-power-of-no.jpg


そして(読んでいて)
思わず笑ってしまったのが、
次の、

◇ マジメ系ボッタクリに気を付ける
です。⇒ 金融機関のことを指していますね(^^)

合法的ボッタクリ投資として、

・外貨預金
・手数料の高い投資信託
・ファンドラップ
・貯蓄型の生命保険
・仕組債

を挙げられています。

そして、
うまい言い方をされるなあー
と思ったのが、
『株式投資』についての説明のところ。

成果のおすそわけ


そう、吊ら男さんは言われます。

「社員の皆さん、頑張って働いて、
利益を上げて、株主である私に
その利益の一部を株主に還元してね」


これが株式を持つことの
本質的な意味であるわけです。


でも短期的に
「利益!利益!」といっても、
利益はそもそも不確実なものなので、

(株式投資を)長期でやるわけですが、
すごい勝ち組の会社も、
長い目で見るとどうなるか分からないので、

たとえば、
同じ業界の会社に分散して投資する。

(でもひとつの業界の会社群も、
競争で負けてしまい
潰れてしまう恐れがあるから)、

一国の
「日本株式会社」に投資をしてしまうのは
どうだろう?


いや、もっと広げて海外の国の株式にも
投資をして、

世界中の多くの会社の株に分散投資


というふうに話が展開されます。

(投資対象がどんどんズームアウト
していくようで分かりやすい!)


business_crowdfunding.png


最後に、
「なぜズボラ投資は儲かるの?」
という疑問に対しても、

吊ら男さんはきちんと(論理的に)
答えられています。
(それは・・本書の第3章を見てのお楽しみ!)

(ちなみに)
わたしが本書でいちばん気に入った言葉は、

◇ 投資は努力が報われない
です(^^;)


そういえば、
今、水瀬ケンイチさんも新しい本を
執筆中とのこと。コチラの記事より。

著名なブロガーの人たちが
次々と本を出版するという今の現実は、

資産運用における
情報の非対称性が、
崩れかかっていることと、

大いに関係しているとわたしは思います。

自分のお金で実際に投資をしている人が
自分の経験をもとに、
資産運用の本を書く。

そこでは、
ホンネの言葉や、本質の行いが
当たり前に披露されますから、

建前上の言葉や、建前上の行為は、
どんどん価値(意味)を失っていくわけです。



お金を頂戴して
相談業務というサービスを
提供する者として、

また、プロとして、
今まさに電子書籍を
書いている身として、
すさまじい緊張を感じます・・。

ただし、上記の事実は、

これまでいかに(資産運用業界が)
建前の言葉で固められた
虚飾の世界であったかの
【裏返し】でもあるのです・・。

毎月10分のチェックで1000万増やす!
庶民のためのズボラ投資
』(吊ら男 著)

似顔絵




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