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「さんまの塩焼き」と「さんま塩焼き定食」はぜんぜん違います


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託の業界では、
いまだに色濃く残っているものがあって、
それは・・『上から目線』です。

商品の提供側が、

「まあ、あれでしょ。
ここを〇〇にて、ちょっと手数料高めにしても、
買う人たちには分からないでしょ。」


と、
無意識に思っているふしがあるのです。

もっとはっきり言ってしまうと、

投資信託の中身を
『わざと』複雑にして、

もらえる手数料を膨らませるような製品が、
フツーに(日常的に)売られています。


ちょっと舞台を
「田町大衆食堂」に移してみましょう。

「田町大衆食堂」では、
「さんまの塩焼き」の単品は
380円(税込)です。

さんま


仮に、この「さんまの塩焼き」に、
意味のない「ごはん」を20粒ぐらい
こっそり加えて、


「はい、これで
さんま塩焼き定食ですよ。
680円になります!」
と言ったら、

お客さんは間違いなく
怒り出すでしょう・・。


ojisan1_angry.png


(残念ながら)
これと変わらないことが、
投資信託では行われています。

具体例』を挙げてみましょう。

先月、運用を開始した
「ダイワDBモメンタム戦略ファンド」という
投資信託があります。

(運用会社は大和証券投資信託委託。)


ファンドの特色は?

ダイワその3

なるほど・・。

まあ、
アメリカの株や、長期金利や
USドルに直接投資するのでしょうね。

投資信託って『大きなフクロ』ですから、
どんなファンドであろうと、

フクロの中に「株式」やら「債券」やらを
せっせと詰め込むわけです。

ところが以下、
当該ファンドの仕組みを見てみると・・。

ダイワ

あれ?

どうやら、
当ファンドが直接「株式」などを
買い付けるのではなく、

【投資対象ファンド】(ふたつのファンド)を
買っていくようです。



つまり、
「ダイワDBモメンタム戦略ファンド」という
フクロの中に、

さらに『ふたつのファンド』を詰め込む形です。

そう、これって立派な
『ファンド・オブ・ファンズ形式』


なんだかおかしいなと思うのは、

上の図表内、
ブルーで塗られたほうの
【投資対象ファンド】
―外国投資信託(円建)― が、

アメリカの株式、アメリカの長期金利、
USドル、金(きん)を対象とする
モメンタム戦略指数に投資を行っている点です。

ん?

だったら、
この投資対象ファンド『外国投資信託(円建)』を、
そのまま商品にすればいいじゃん・・。


(いったい何のために、
わざわざ、【投資対象ファンド】として、
間に挟んでいるの?)

わたしなりの答え)

金融機関にとっては報酬である、
『運用管理費用』をより多く取るため。
としか、考えられません・・。


上の図表が意味するのは、

ふつうの「さんまの塩焼き」なのに、
わざわざ意味のない
『ごはん』を20粒ぐらい加えて、

「はい、さんま塩焼き定食で、
680円になるよ!」
と言っているのと変わりありません・・。

注:この場合、
『ごはん』20粒の役割を果たすのが、

意味のない、
(円建て債券に投資するだけの)
『ダイワ・マネーアセット・マザーファンド』です。


※ 実際、この投資信託の
目論見書」を見てみると、

『マネーアセット・マザーファンド』の
運用管理費用については、
【かかりません。】と明記されているのです。


消費者からより多くの報酬を得るため、
わざわざ
『ファンド・オブ・ファンズ形式』にしているため、

「ダイワDBモメンタム戦略ファンド」の
運用管理費用は、
計1.936%(税込)程度となります・・。


ダイワその2

1.161% + 0.775%程度ですから、
手数料の二重取りですね。


今日はたまたま、
大和証券投資信託委託が運用する
投資信託を例に挙げましたが、

多くの運用会社が、
このように意味のない
『ファンド・オブ・ファンズ形式』の
投資信託を数多く運用しています。



tn.jpg

実際、「さんまの塩焼き」に、
意味のない「ごはん」を20粒ぐらい
加えて、

「はい、さんま塩焼き定食です!」
などと言って割高な料金を請求したら、

お客さん(消費者)からは非難ごうごうで、
そのお店には誰も行かなくなるでしょう。


私たちは知らないといけません。

なんとなく投資信託を買ってしまうのではなく、
このような悪質なファンドの仕組みを知って、
(そして)、
それを買わない『知恵』を養うべきなのです・・。

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