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特定口座、iDeCo、つみたてNISA、三重奏を奏でる前に・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「カンさん、こんなに上がっていると、
なかなか投資を始める気になれません!」


そんなお客様の声をしばしばお聞きします。
お気持ち、よーく分かります(^^)

が、しかしです。

仮に、株価が下がるのをひたすら待って、
(それはいつ起こるか分からない。)

なかなか投資の【出動】ができないでいると、
『資金を入れる機会』
逃してしまう可能性も出てきます。


「ゼロの地点」に帰ってみましょう。

あなたのお金が将来どれだけ増えるかは、
ざっくり次の式で決まってしまいます。

【投資に回すお金 × 利回り × 投資期間】


仮に、
株式50:債券50の「バランスファンド」で
期待利回りが4~4.5%程度あるとしましょう。

しかし、所詮「利回り」は水ものです。


【資産形成】において
真に気に掛けるべきは・・。

〇 どのくらい(せっせせっせと)
投資にお金を回せるのか。

〇 どのくらい長く投資が続けられるか。
この2点です。

すなわち、
「投資元本」と「投資期間」です。


昨今、『税制優遇制度』が充実してきて、
つみたてNISA、iDeCoなどを
どんなふうに(ふんだんに)利用すべきか
という論議が盛んです。

これ、もちろん重要です。

が、その前に
あなた自身の『運用プラン』を、
大所高所からざっくり眺めてみませんか?

※ ここでは、
ある程度の知識をお持ちで、

リスク許容度もそれなりにあり、
本格的に投資を行おうという人を
『想定』しています。

なので、あくまで一例ですよ。


illust4210.png


えー、ズバリ、
今年40歳になる諸星ハジメさんです。

諸星さんに、
【投資に回すお金】について
伺ってみましょう。

毎月投資に回せるお金は?
4万円ほどです。(別途、貯蓄もしています)

まとまったお金から投資に回せるお金は?
1,000万円ほどです。

あっ、諸星さんは
ある地方都市に住む地方公務員です。


単純な『足し算』をしてみましょう。

仮に諸星さんが60歳まで
つみたて投資を行うとして、
4万円/月 × 240ヶ月(20年)で
960万円の「投資元本」になります。

それに、まとまったお金の
1,000万円(投資元本)を足すと、

諸星さんがこれから20年の間に
【投資に回すお金】は
計1,960万円となります。

ココが↑ざっくりしたイメージ。


一方、諸星さんは
どのくらい『税制優遇口座』が
使えるのでしょうか?

公務員である諸星さんは、
〇 iDeCo(個人型確定拠出年金)の
拠出限度額が 1.2万円/月 です。

一方、
〇 つみたてNISAの拠出限度額は
3万3,333円/月 です。

仮に、双方の「税制優遇口座」を
フル活用したとしましょう。


すると、
諸星さんが60歳になるまでに、
iDeCo、つみたてNISAを合わせた
投資元本は
約1088万円になります。


video08_m.jpg


これから20年の間に
【投資に回すお金】が
トータルで1,960万円ですから、

内訳で見ると、

『特定口座』・・872万円
(約44.5%)
『iDeCo』・・ 288万円
(約14.7%)
『つみたてNISA』・・約800万円
(約40.8%)


となるイメージです。


当然ですが、
諸星さんのケースでは、
『特定口座』からの投資も
必要になるわけです。


(個人的にはもう少し
『特定口座』の割合を増やした方が
よいと思います・・)


仮に、
『3つの窓口』をすべて利用するなら、
諸星さんはどんなことを
心掛けておくべきでしょうか?

ズバリ、指揮者の感覚を持つこと!


musician_shikisya_20171013185910f1a.png


三つの【窓口】を
三重奏のごとく奏でる指揮者
(= コントロールする人)になる。

そういう自覚が必要でしょう。

もし、ですよ、
個々のファンドを組み合わせ、
3つの窓口で『ひとつのポートフォリオ』を
作るとしたらどうでしょう?


ポートフォリオにもよりますが、

『リ・バランス』などにおいて、
資産配分の調整をするのが
けっこう煩雑になるのでは?

たとえば、

つみたてNISAでは
途中で解約してしまうと、
その分の非課税枠を使ったと
見なされるため、

基本、当初積み立てたファンドを
ずっと積み立て続けることになります。

(リ・バランス、すなわち、
売り買いのの対象とすることは難しい)


『iDeCo』は途中のファンドの売り買いは
可能ですが、
口座の外から、
資金を別途持ってくることはできません。

逆もしかりで、
資金を口座の外に出すこともできません。

したがって、iDeCoでリ・バランス、
すなわち売り買いをすると、
どうしても保有するファンドが増える
可能性が出てきます。

よろしければ、
以下記事ご参照くださいませ。
確定拠出年金で「株式ファンド」のみを保有するとかえって難しくなる?


business_crowdfunding.png


あと、出口のところでも
三つの【窓口】をうまく操作する
指揮者の感覚が必要でしょう。

たとえば、『iDeCo』で
年金方式で受給することを選んだ場合、

5年以上20年以下の期間の中から
選択して受け取ることができます。

また、受け取り開始も、
60歳から70歳になるまでに
始めればよいので、
融通が効くといっていいでしょう。

(受取りも毎月だけでなく、
年4回、偶数月なども選択できるようです。
楽天証券の場合。)


しかし、
つみたてNISAでいう『出口』は、

断続的に、利益確定を続けていく
ことに他なりません。


それも、各々の年で、
20年に到達していないのを確認しながら、
また、解約する金額もチェックしながら、
随時『解約作業』を続けることになります。

もちろん、
特定口座は
いちばん解約の自由度が高いです。


わたしが諸星さんに
アドバイスできる立場なら、
資産管理のシンプルさを重視して、

『特定口座』『iDeCo』『つみたてNISA』とも
バランスファンドにするか、

あるいは、
『特定口座』『つみたてNISA』を、
同じバランスファンドとし、←ココ、重要。

『iDeCo』はこの場合、
トータル投資元本から見て
割合が低いので(約14.7%)、


外国株式ファンド1本だけに絞る、
というのもアリだと思います。
(半ば「別枠の投資」と見なす、ということです)


いろいろとお話ししましたが、
この場でわたしが
申し上げたかったこと!

本当にざっくりでいいので、

1.あなたが【投資に回す資金全体】を、
金額ベースで書き出してみる。


2.『特定口座』『iDeCo』
『つみたてNISA』に各々回すお金と、
全体から見たそれぞれの【割合】を
書き出してみる。


ということです。

鳥の目で全体像をイメージすることは、
(投資に限らず)とても重要なことです。


なお、今日、後半部分でお話ししたことは、
拙著『ラクして増やそう!バラつみ投資』の
第5章「税制優遇口座の使い方」の中でも
触れていますよ。


バラつみ投資バナーたて




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