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1971年生まれのインデックス投資 その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

1971年、
世界初のインデックスファンドが
ウェルズ・ファーゴ銀行によって
組成されます。

スーツケースで有名な
サムソナイトの年金運用として
スタートしたのです。
(当初の運用元本は約600万ドルでした)

さて、そのファンド、
いったいどんな【中身】だったのか?

実はニューヨーク証券取引所に
当時上場していた約1,500社の株式を、
すべて同じ割合で組み入れる。


というモノでした。

(なんと大胆な・・)


昨日お話ししたように、
ウェルズ・ファーゴ銀行の
ジョーン・マックーン氏は、

もし、
他者を出し抜くのが難しいんだったら、
違う投資の方法論として、

たとえば、
市場の銘柄を全部
保有したりするとどうなのだろう?


という視点で、
新しい型のファンドを模索していました。

その『発想』は、
今の私たちの感覚でいう
『インデックスファンド』とは、
ちょっと違っていたのでしょう。


気の早いあなたは、
こう思われるかもしれません。

「えっ? どうして最初から
S&P500指数との連動を目指すファンドを
作らなかったの?」と。


お気持ちは重々分かります。

しかし、ココは両手を挙げて
ちょっと深呼吸してみませんか?

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繰り返しになりますが、
1971年以前は、
世の中には
【アクティブファンド】しか
存在しなかったわけです。


〇 何かを選んで、
〇 売り買いをして、
プラスの収益を目指す・・。


もちろん
当時の投資家も、

『ダウ平均』とか『S&P500』という、
【市場平均】を表す『目印』のことは
知っていました。


しかし、
それらはあくまで、
市場全体の体温を示す
【バロメーター】のようなものであり、

誰も(ほんとうに誰も)、

【バロメーター自体】を再現するような
ファンドの中身を作ろうなんて、
思ってもみなかったのです。

ですので、

市場の銘柄を全部
保有してみようという【発想】と、
その【実行】だけでも、
大きな・大きな『前進』であったはず。


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1971年、
大いなる『実験精神』を汲んだ
この【市場全体ファンド】は、
見事に失敗してしまいます・・。


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ウェルズ・ファーゴの運用チームは、
すべての株式の組み入れ割合を
「均等」に保つため、
頻繁にリ・バランスを行う必要がありました。

当時は、
株式の売買委託手数料が
まだ自由化されておらず、

保有株数の一部を売却し、
一部を買い増しする作業で、
取引コストが予想以上に
かかってしまったのです。


結局、運用チームは、
1973年に運用方法を変更します。

このとき初めて、
S&P500指数との連動を目指す
運用に切り換えられたのです。

同年(1973年)に、
プリンストン大学のエコノミスト、
バートン・マルキールが
【ウォール街のランダムウォーカー】を出版。

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そして、
1975年12月31日、
個人投資家向けの
初めてのインデックス・ファンド
「First Index Investment Trust」を、
バンガード社が設定します。

(S&P500との連動を目指すものでした)

この試みは当初、
“Bogle's Folly”(ボーグルの愚行)
呼ばれました。

当時の
フィデリティインベストメントの
エドワード・ジョンソン氏のコメントが
残っています。

「多くのアメリカ人が、
市場の平均で満足するなんて考えられない。」


あれ?

今となっては、
けっこう満足されているように見えますよ (^^;)

似顔絵




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