『拡大つみたて』にすれば、投資すべきお金を無駄なく入れることが可能に
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ちょうど2006年の後半から
2007年の前半にかけて、
株式市場は右肩上がりになっていました。
当時は特に新興国が好調で、
「カンさん、投資信託に
お金を入れる気になれません、高くなりすぎて。」
というセリフを耳にしたものです。
そして、リーマンショックが起こります。
マーケットは真っ暗な
底なし沼のようになって、
いつ薄日が差し込むか分からない状況に。
「カンさん、投資信託に
お金を入れる気にはなれません。不透明すぎて。」
というセリフもこのとき耳にしました。

このようなマーケットの『大きなうねり』は、
人の「不幸」と「幸福」が
いつやって来るか分からないのと同様に、
いつも私たちの予想を超えて展開されます。
不条理ですね・・・。
ほんとうは
世界史の年表のように
さらりと10年~30年の時間を捉え、
(難しく考えず)、
「資金」を入れ続けることさえ出来れば、
たとえ投資のリターンが
それほど高くなくても、
あなたの投資の成果は
それなりに大きくなるはず・・。
「えっ!?」
なぜなら、
どんな投資の型(かた)でも、
結局のところ、
【あなたのお金がどれくらい増えるか】は、
1.いくらお金を入れたか
×
2.利回り
×
3.投資し続けた期間
という【シンプルな式】で説明できるためです。
ただし、上記2.の
利回り(リターン)は「水もの」です。
しかし、
『リスク資産にいくら
お金を入れたか』(投資元本)と、
『どのくらいの年数、
投資を続けたか』(投資期間)は、
決して嘘をつきません・・。
3.については、
ずっと続く生活(ライフ)に、
投資という行いを載せるだけ。
という意識を持てば、
おのずと「長期」を貫けるはず。
ということで、
残された課題は?
いかにして
リスク資産に
無駄なくお金を入れることができるか。
わたしは、
その方法論として、
「つみたて投資」があると考えます。

ここでは、毎月の収支からの
純粋なつみたては、割愛します。
ちょっと極端な例なのですが、
わたしは2011年に
あるお客様との面談で、
1億2000万円の
投資に回す資金について、
500万円×24ヶ月
400万円×30ヶ月
250万円×48ヶ月 というような、
資金の入れ方を
アドバイスさせていただきました。
これを当オフィスでは
『拡大つみたて』と呼んでいます。
(※ 投資資金が300万円でも
2000万円でも理屈は同じです。
要はいっぺんにファンドを買うのではなく、
「つみたて形式」にする!ということ)
上記の例でも、
結局やることは、
毎月の収支からの「つみたて」と
同じですよね。
(ただし、つみたて期間が終わった際に、
すぐに「つみたて休止」の手続きを取る必要アリ!)

では、なぜ
わざわざ「つみたて」に?
それは、
まとまったお金の投資執行を、
大きな感情の起伏を避けながらやり遂げるためです。
よりストレートに言うと、
「まとまったお金があるのだけれど、
これはまとまった買いの執行じゃないよと、
自分をうまく騙して、
まとまった資金の投資実行をしてしまうために、」
自動引き落としによる、
「つみたて」が有効なのです。
わたしはネット証券に対して
ひとつ提案があります。
(オプションとしてで結構ですので)
投資信託積立の『期間設定機能』を
付けていただきたいのです。
たとえば、
2000万円分の「まとまったお金。」
これを
50万円×40ヶ月 と積み立てしたいとき、
つみたて金額 ⇒ 50万円/月
つみたて期間 ⇒ 40ヶ月と
設定するのです。
SBI証券あたりがやってくれないかな・・。
