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投資信託のメリットを金融機関がすり減らしている?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託と関わって
もうずいぶん長いわたしですが、

どうも
この道具の【メリット】が
製造会社にきちんと伝わらないまま、
ファンドという道具が量産されている気がします。

ちょっと【自動車】と比較してみませんか?

今、「ファンドが量産されています」
という言い方をしましたが、

投資信託って、
自動車と同じように、

数をたくさん作って
ひとりでも多くの人に
買ってもらう商品でしょうか?

ん?
NO、ですね。


lgi01a201401220000.jpg


投資信託は(クルマと違って)
たった1本でも、
たくさんの人に乗ってもらえます。

(それこそ、5万人、100万人でもOK)

とすると、
投資信託を作っている
製造会社の立場からすると、
ほんとうは、

できるだけ少ない本数で、
できるだけたくさんの人に
乗ってもらうのが、

もっとも効率的なファンド製造、
ファンド運用ということになります。


(ココ、伝わっていますか?)

台数の多さで競う自動車とは、
本質的にビジネスモデルが異なるのです。


ところが、
2017年10月末現在、
公募の投資信託の本数は?

6211本にまで増えています!
(投資信託協会 統計データより)

これって、
とっても奇異なこと・・。

おそらく、
大手のファンド製造会社(運用会社)では、

ひとりのファンドマネージャーが、
6本も7本も、
投資信託の運用を担当しているのでは。

その中には、
たとえば、同じ指数との連動を目指す
ファンドが、(もう)山のようにあるはず・・。


また、
クルマとの比較で言いますと、
製造段階から、

「あっ、この商品は
5年でスクラップにしますね!」と、


正々堂々と言っていたりします。
(そう、運用期間がたった5年のファンド!)

032-factory-illustration.jpg

あるいは、
クルマの中に、
さらに複数のクルマを入れて、
いかにも精巧に作っているように見せたり、

製造部門を丸ごとアウトソース(外注)して、
わざわざコストをかさ上げしたり。

他の業界の人が見たら、

「あなたたち、
どうしてそんな非効率なことしてるの?」


と首をかしげられることでしょう・・。


今の投資信託の業界って、
製造会社(運用会社)自らが、

自分たちが儲からないほうへ、
儲からないほうへ、
嬉々として進んでいるのです。


(もちろん販売会社の責任も大!)

そのしわ寄せは誰に?
そう、
私たち、消費者に降りかかっています。


昨今は
インデックスファンドの超低コスト化で
盛り上がったりしていますが、

真の問題は、
投資信託全体で見た場合の、
【コストの高止まり】です。


非効率極まりない製造のしかた、
運用のしかたを放置しているがうえに、
けいぞくコストが高止まりしているのです。


the-power-of-no.jpg


金融庁さん、
(つみたてNISAの普及もいいですが)
そろそろ
投資信託の合理化を、
強力に推し進めるべきときではないでしょうか。

投資信託の【統合】をもっとしやすくし、
また、運用期間が短すぎるファンドは
規制すべきでしょう。

(そして)、
購入時手数料が廃止されれば、
自然に
少数のファンドを育て、

1本のファンドに
できるだけたくさんの人に乗ってもらおうと、
金融機関は努力するようになるはずです。

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