iDeCo使って、つみたてNISA使って、そのときどうする? その2)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
まずは大きく深呼吸して、
シンプルに考えてみましょう。

「iDeCo」も「つみたてNISA」も、
投資信託を積み立てていく『便利な箱』です。
ここでは話を分かりやすくするため、
単純化してみましょう。
あなたは毎月、
〇 iDeCo で、
23,000円つみたて。
〇 つみたてNISA でも
23,000円積み立てます。
ふたつ合わせて
『ひとつのポートフォリオ』を作る。
それもシンプルに、
〇 日本株式ファンド 50%
(iDeCoでつみたて)
〇先進国株式ファンド 50%
(つみたてNISAでつみたて)
とするとします。
※ ここでは、投資に回さない
預貯金も十分にあると仮定します・・。
さて、
<年に1度の『リ・バランス』が
やってきました!>
積み上がったご資産ベースで
【現状】を見てみると、
〇 日本株式ファンド 30% iDeCo
〇 先進国株式ファンド 70% つみたてNISA
になっているではありませんか!
※ 日本株に比べ、
先進国株式が大きく上昇したのです。
まだ運用を始めて
1年しか経っていませんから、
『投資元本』は
4.6万円×12ヶ月 = 55.2万円です。
(預貯金も潤沢にあるので)
ここでは
日本株式ファンドのみを
20%分買い増すことで、
『リ・バランス』を行いませんか?
が、(残念ながら)それは出来ません・・。
なぜなら iDeCo では、
「拠出額」以外で
任意の買い増しが出来ないためです。
これは、
〇 つみたてNISA で
「日本株式ファンド」
〇 iDeCo で
「先進国株式ファンド」
を積み立てている場合も同様です。
上記ケースですと、
つみたてNISAで
日本株式ファンドを、
20%分買い増すことになりますが、
つみたてNISAも、
決められた「つみたて金額」以外で
任意の買い増しというのは
(残念ながら)出来ません。
では、
先進国株式ファンドを20%分売って、
日本株式ファンドを20%買い増すという
『リ・バランス』の形はどうでしょう?
〇 iDeCo で
「日本株式ファンド」
〇 つみたてNISA で、
「先進国株式ファンド」
を保有していますよ!

この場合、
つみたてNISAで
先進国株式ファンドを一部売ると、
その分については
『非課税枠を使った』と見なされます。
(でも、売ることはできます・・)
しかし、そのお金で
日本株式ファンドを買い付けるという、
いわゆる『スイッチング』ができません。
(※ これって「つみたてNISA」の
問題点なのです)
また、そのお金を
iDeCoの口座に任意に入れる、
ということも出来ません・・。
「じゃあ、カンさん。逆にすれば?」
はい、そうしてみましょう・・(^^;)
〇 iDeCo で
「先進国株式ファンド」
〇 つみたてNISA で
「日本株式ファンド」を保有
とします。
これだと、
先進国株式ファンドを20%分売って、
日本株式ファンドを20%買い増す
ということが可能です。
ただし、
iDeCoの口座内で、ですよ・・。
(iDeCoの外に、お金を出すことは出来ませんから!)
その結果?
その結果、
〇 iDeCo口座では結局、
「先進国株式ファンド」と
「日本株式ファンド」、
両方を保有することになります・・。

よーく考えてみますと、
〇 日本株式ファンド
〇 先進国株式ファンドという
『シンプルなポートフォリオ』でも、
つみたてNISAでは
【スイッチング】が出来ないので、
『リ・バランス』をして、
運用資産の「調整弁」の役割を果たすのは
iDeCo ということになります。
(ココ、肝に銘じておきましょう・・)
また、ある程度
運用に回すお金が大きくなる人は、
(iDeCo、つみたてNISAの枠は
限られているので)
おのずと
『特定口座』も利用することになりますよ。

そして、
3つ、4つのファンドを組み合わせて、
『ポートフォリオ』を組み、
かつ、
iDeCo、つみたてNISAでは
それぞれ「ひとつのファンド」で
シンプルに管理したい場合、
運用に回すお金が大きくなれば、
おのずと『特定口座』で
すべてのファンドを保有することになります。
そしてこのようなケースだと、
〇 わざと、
特定口座で『リ・バランス』を行ったほうが、
資産管理はスムーズになるのです・・。

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