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投資信託の運用管理費用を「金額ベース」で通知することは(やはり)画期的なのです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

私たちが購入する
商品・サービスには
必ず「利益」が乗っています。

それは、投資信託も同じ。

こちら側が『コスト』を払うことで、
商品提供側は、
サービスを『継続』することができますから、

適正なコストというのは、まあ必要なわけです。

問題は・・、
コストのボリュームと、
その【支払い方】だと思います。


あなたが通う
駅前のフィットネスクラブなら、
1ヵ月あたりの「利用料金」は
外付けで明示されます。

たとえば、6,480円(税込)とか・・。


top_img.png


あなたがそれを払っていることは、
クレジットカードの明細や
預金通帳の引き落とし金額で
確認できますね。


ちょっと面白い現象があります。

iDeCo(個人型確定拠出年金)では
制度の利用料として、
口座維持手数料】がかかります。

これって、
たとえば楽天証券のように、

窓口金融機関そのものの
『口座管理手数料』がゼロの場合も、
かかってくるわけです。


short-term_long-term.jpg


今、iDeCoを利用している人は、
すでにお気づきでしょう。

たとえば、
毎月2万円の「拠出額」でも、

そこから毎月、
167円の【口座維持手数料】が
引かれていることを・・。

国民年金基金連合会 103円/月
信託銀行          64円/月


これは、外付けの『コスト』です。

ですので、

「ああ、引かれている
= 払っているよなあ・・」
という【痛み】を感じやすいのです。


ところが、
同じiDeCoでも、

毎月買い付けている
「投資信託」はどうでしょう。

「手数料、引かれているな
= 払っているよなあ・・」
という【痛み】を感じるでしょうか?

あまり感じませんよね・・。

理由はカンタンで、

コストが、
外付けではなく、
内包されている】からです。

私たちが支払っている
『運用管理費用』のトリックは、
ここにあります。


ちょっと深呼吸してみましょう。


shinkokyu_woman.png


正直に言って、
投資信託という「商品」は
かなり特殊です。

コーヒーを買う、
フィットネスクラブに入る、
アマゾンエコーを買うこととは、

本質的に違っています。

ココ、すごく大事ですよ。


投資信託を購入する私たちは、

〇 お金で
〇 お金(資産)を
買っているようなものなのです。


ですので、

投資信託を持っている限り、
かかってくる
運用管理費用』というコストは、

あなたが保有している
投資信託という「商品」の、
角のところを少し削って、

「はいどうぞ!」と、
【現物払い】しているわけです。

ココ、伝わっていますか?)


10-emag-WP-friendship-iStock.jpg


しかも、

あなたが
自分の資産(投資信託)の
角のところを削っているわけではなく、

投資信託の運用会社が
(あなたの代わりに)

毎日、ファンドの一部を削って、
それを『報酬』として
受け取っているのです。

かなり変わった、
『コスト(手数料)』の払い方ですね。



ですので、
これまで『運用管理費用』という
コストはあまり意識されず、

また、毎年どのくらいの
『金額ベース』を負担しているのか、
【自覚】しにくかったわけです。


一例・・)

仮に500万円分の
投資信託を保有しているとしましょう。

当ファンドの『運用管理費用』は、
年1.0%とします。


1年間の平均時価が
500万円だとすると、

あなたは年に【5万円】のコストを
支払っているのですが、

多くの人は、
『運用管理費用』というコストの
存在は知っていても、

「5万円も手数料を払っている!!」
とは思っていません。


実際はもっと、
少額のイメージ】を
抱いてしまっているのです・・。

(ある意味、
手数料を取る側(金融機関)にとっては、
理想的なコスト徴収のしかた】なのでしょう)


financial-services-agency.jpg

2018年から、
つみたてNISA」という制度が
始まりました。

この制度では投資信託の
『運用管理費用』(信託報酬)を、

ファンド保有者に、
「別枠」で、
「金額ベース」(概算値)で通知しよう!


ということが決まっています。

こちら】(PDFファイル)の、
金融庁による「つみたてNISA」の制度説明資料では、
次の文言が明記されています。

○ 顧客一人ひとりに対して、
その顧客が過去1年間に負担した
信託報酬の概算金額を通知すること


(この制度は、
実質2019年から始まることになっています)


【けいぞくコストの、
金額ベースでの通知】

長い投資信託の歴史の中で
はじめてのことであり、

ファンド業界の、
よりいっそうの透明化に寄与することでしょう。

手数料は、
ほんらい『外付け』で、
『金額ベース』で告げられるべきものなのです・・。

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