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今から「ジュニアNISA」を利用するのはお勧めしません


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

つい先日、
オギャーと赤ちゃんが生まれたとしましょう。

どうせなら、
税制優遇がある【制度】を用いて、
有利に教育資金を準備したいですよね。

そこで登場するのが、
ジュニアNISA】です。


相談業務の中でもしばしば、

「カンさん、ジュニアNISAって
どうなのでしょう?」


という質問を受けます。

【ジュニアNISA】とは、
ざっくり以下のような『仕組み』です。


jrnisaimage.gif

『ジュニアNISA イメージ図』(群馬銀行)


ここでは、
ゼロ歳児の
隼人くん」を想定して話を進めましょう。

baby_haakuhansya.png

(さっそくですが、)
あなたは隼人くんのために、

平成30年(2018年)に
ジュニアNISAの上限額
『80万円』を工面して
投資信託を購入することにしました。

この、2018年に入れた
『80万円の資金』の
非課税期間は5年間で、

2018年・・ ⇒ 2022年まで
となります。


が、しかし、
(もし)あなたが望むなら、
ロールオーバー】といって、

非課税期間をさらに5年
延ばすことが可能です。

この場合、
『ロールオーバー』とは、

2023年(平成35年)~2027年(平成39年)までの
【5年間の枠】を、
続けて利用するという意味なのです。

(※ 図表の↓青の点線で示されているところ)


jrnisaimage.gif

※ 2022年(平成34年)時点で
時価が80万円を超えていても、
すべて【ロールオーバー】することができます。


さあ、隼人くんは
どんどん成長していきますよ!


pose_genki01_boy.png


先ほどの説明通り、
仮に、
2023年から始まる「5年の枠」を
【ロールオーバー】で利用してしまうと、

【ジュニアNISA】で
新たに資金が投入できるのは、

2018年・・
2019年・・
2020年・・
2021年・・
2022年・・

【たった5年間だけ】となります。

??


これってどうなのでしょう?

そもそも、
上記のように
資金投入の機会が限られる仕組みって、

あなたの『家計の実態』に
フィットしているのでしょうか?


子どもさんが小さい家計は、
基本的に
ご両親もまだまだ若い家計です。

正直、
年間の【枠】は40万円くらいでいいから、

毎年、毎年、
できるだけ長い【非課税期間】で
続けて拠出できるほうが、
理に適っているのと思いませんか?



ジュニアNISAの問題は他にもあります。

2019年(平成31年)から始める
非課税期間の『5年』は、
さっきとは【様子】が違ってくるのです。

??

jrnisaimage.gif


2019年(平成31年)・・ ⇒ 2023年(平成35年)

このあと(実は)
【ロールオーバー】は出来ません!


代わりに、
継続管理勘定】という『枠』に
入ってしまいます。

「けいぞくかんりかんじょう?」

そうです。


★ 最大の【問題】は、
「継続管理勘定」に移せるのは、
時価80万円までということ!


「えっ、
じゃあ残りのお金は?」

払出し制限付き課税口座
(課税ジュニアNISA口座)に移されてしまいます・・。


つまり、2019年以降は
こんなイメージ・・)

2019年・・ ⇒ 2023年 → 継続管理勘定
2020年・・ ⇒ 2024年 → 継続管理勘定
2021年・・ ⇒ 2025年 → 継続管理勘定
2022年・・ ⇒ 2026年 → 継続管理勘定



せっかく『非課税のしくみ』の中で
運用しているのに、

5年経って
【継続管理勘定】(非課税枠の延長)に
移せるのが、

【それぞれ時価80万円まで】
というのは、
あまりにも残念だと思いませんか・・?


さらに、
『ジュニアNISA』では、

隼人くんが
【18歳】になるまで、
資金の引き出しそのものが出来ません。

(万万が一、
隼人くんが中学を卒業したときに、

「宮大工の勉強がしたいから、
京都に行かせて欲しい!」
と宣言したら、どうします?)


20171222224858.png


「あのー、カンさん。
わたしは別に「教育資金」に
固執していないんです。

【ジュニアNISA】で持ち続けて、
隼人が20歳になったら、

そのまま【一般NISA】で
持ち続けてもいいと思うんですけど・・」


たしかにそういうご意見も、
しばしばいただきます。


【ジュニアNISA】は
金融商品をそのまま持ち続ければ、
【一般NISA】に紐づけされますから・・。

しかし、
【NISA制度】そのものが
まだまだ発展途上であり、

最終的な『着地点』が
なかなか見えてこないのが現状です。


たとえば、
「2017年度の税制大綱」では、
財務省が
将来的な【NISA制度】の一本化に
言及していました。

「2018年度の税制大綱」では、
そのような文言はなくなっています。

これって?

これって、
財務省 VS. 金融庁の
政治的な「攻防」が続いているということ。


11800808-large.jpg


もちろん、
【ジュニアNISA】そのものが
より良い方向に改正される可能性も
あります。

しかし、政治的な決着が
まだまだ見えない中で、

無理をして、
中途半端な制度を利用する必要は
ないのではないでしょうか。

(※ あくまで私見ですが、
【一般NISA】【ジュニアNISA】とも、
現行のしくみのまま役割を終え、

たとえば、ですが、
【つみたてNISA】に
吸収されるという可能性も、
なくはないわけです・・・)


現状を踏まえれば、
ジュニアNISAを利用するより、

自由度が高い、
【未成年口座】(特定口座)
教育資金の積み立てをされたほうが、

資金投入・解約の自由度が高く、
管理がしやすいと考えます。

◆ 参照記事
(「大佐さん」のブログ記事)
どうしてこうなった!?ジュニアNISAが惨状の様相を呈している件【一般NISAにも問題あり】

似顔絵




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