京都・龍安寺にある「吾、ただ足るを知る」から学ぶ
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
当オフィスの『個別相談サービス』では、
【ご質問・ご要望事項】という項目を設けています。
事前にメールでお送りして、
「面談」に臨む前に、
事前にご回答いただいています。
お客様自身がどんなことを
(面談に)求められるのかを、
ざっくばらんに書いていただこうという主旨です。
たとえば、
投資の期待リターン的なところでは、
リーマン・ショック以降、
とても「現実的な希望」が
寄せられるようになりました。
たとえば、こんな感じです。
〇 わたしは、
過大なリターンを求めているわけではなく、
長く投資を続けて、
年に3%~5%くらいの収益があればいいと
考えています。
これって、
分(ぶん)を知る、
ということではないでしょうか。
分(ぶん)とは
「本分(ほんぶん)」のこと。
「本分」とは、
あなたが出来ること、
あなたがほんらい果たすべきことです。
たとえば、
「年に3%~5%くらいの収益」という言葉は、
あなたが
自身のことを知っていないと
(なかなか)出てこないのでは?
また、外の世界の
【現実的な景色】を知っているからこそ、
「年に3%~5%くらいの収益」という
言い様になるわけです。
「これくらいで充分。
これで良しとしよう・・」
このような、
物事の把握のしかたって、
『インデックス投資』そのものだと思います。
(インデックス投資は
「平均でOKです!」
と言っているわけですから・・(^^;)
(話は急に変わりますが)
数年前に、
妻と一緒に京都の龍安寺に行きました。
そこには
(有名な石庭もありましたが、)
わたしが感動したのは、
以下の蹲踞(つくばい)です。

吾
知 口 唯
足
口(くち)という漢字が、
4つの言葉の、
共通の部首になっているのです。
時計回りに読みます。
すると、
「吾 唯 足 知 (われ、ただ足るを知る)」
となります。
(このつくばいそのものが
アートですね(^^)
私たちは
投資という行いを通じて、
日々、
「足るを知る」と
格闘しているわけです。
「もっともっと!」という欲を
冷めた目で見つめ、
「さらにさらに・・」という不安も
うまく飼いならそうとする。
(わたしもこの20年、
投資家としてずっと「もがいて」きました(^^;)

「ここだ。」
「この辺りで充分」と、
満ち足りることができる
精神の在り様とは、
まさに、
〇 自分を知り、
〇 市場を理解し、
〇 己ができることを
分かったあとに訪れる
「境地」のことではないでしょうか。
インデックス投資は
日本人が昔から持っている
メンタリティに、
とてもフィットしているのです。

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