やっぱりスゴイ!アメリカの確定拠出年金(401kプラン)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
日本の
『確定拠出年金制度』はもともと、
アメリカのそれをモデルとしています。
米国では【401(k)プラン】と
呼ばれます。
ヨン・ゼロ・イチ?
そう。
英語で言うと、
「フォー・オー・ワン・ケー・プラン」です。
実は先日、アメリカ在住のお客様に
コンサルティングをさせていただく
機会があり、
改めて
「米国の確定拠出年金ってすごいな」
と思った次第です。
【401(k)プラン】は、
(日本語のニュアンスでは)
『確定拠出年金・個人型』に
近いのではないでしょうか。
なるほど、
〇 アメリカの一般企業に
勤めている人が加入できる。
〇 あくまで自分の勤め先が、
401(k)プランを用意してくれる。
という点では、
『企業型』っぽいですが、
わたしがあえて、
『確定拠出年金・個人型』に近いと
申し上げるのは、
【401(k)プラン】への加入は、
〇 任意であり、
〇 あなたの給与から自身が拠出する。
という「大原則」があるためです。
ただ、
勤め先がプランを用意するので、
勤め先(会社)が契約している
『金融機関』がラインナップする
投資信託等から、選ばないといけません。
(んー、この点は『企業型』っぽいですね)

次に、
面談を通じて
わたしが驚愕したのが、
【401(k)プラン】への年間・拠出限度額です。
2018年は・・
(ナント)年 18,500ドル!
(1ドル110円とすると、
203万5,000円です!
月に直すと、ナント約16.9万円)
もちろん、
全額『所得控除』できます。
(日本のDC制度とはケタが違いますね・・(-_-;)
しかも、
年間・拠出限度額は、
毎年のインフレ率を勘案して、
都度改訂されているのだそう・・。
(5、6年前に米国のDC制度について
調べていたときには、
たしか上限額は 12,000ドル程度だったのに・・)
そして、
わたくしの驚きは、
松田優作氏の
「なんじゃこりゃあ~」的にまだまだ続きます。

(再度)驚いたのは、
「マッチング拠出」の威力!
日本の確定拠出年金(企業型)でいう
「マッチング拠出」とは、
〇 勤め先が
DCに「拠出金」を出してくれる。
それに合わせて、
〇 あなたの給与からも
「拠出」ができますよ、
というものです。
米国では【逆】なのです。
〇 あなたが、
あなたの給与から「拠出」をする。
それに合わせて、
〇 勤め先の会社も
「拠出金」を出してくれるよ。
これが、
アメリカの「マッチング拠出」です。
もちろん、
勤め先(会社)によっては、
「マッチング拠出」に
対応していないところもあります。
また、どの程度
マッチングしてくれるかも、企業(雇用主)次第です・・。
たとえば、
あなたが月100ドル拠出していて、
勤め先の【マッチング率】が25%の場合、
会社が「25ドル」出してくれることになります。
これでもスゴイことですね!
★ なぜなら、
あなたの拠出額が(自動的に)
100ドル + 25ドル = 125ドルに
増えるわけですから!

たとえば、
こんな【具体例】を考えてみましょう。
ある企業がこう言います。
「貴方の拠出額に対して、
あなたの給与の5%までは、
100%マッチングしてあげましょう。
そして、もしあなたが5%にプラスして
もう2%自ら拠出するなら、
その分については、
50%マッチングしてあげましょう!」
そんな【マッチング例】もあるそうです。
※ つまり、そもそも「マッチング」には
一定限度があるということ。
この場合、
仮に、あなたの給与が
年間5万ドル(課税前)だとすると、
給与の5%って?
「2500ドル」になりますね。
つまり、
あなたが年に2500ドル拠出すると、
プラス2500ドルが
会社からの「拠出分」として
プラスアルファされます。

次に、追加の2%分、
つまり、1000ドル分については、
50%のマッチングとなりますので、
会社からの拠出が年500ドル、
プラスアルファされます。
<ちょっとだけ『計算』してみましょう・・>
この『ケース』だと、
あなたが自分で出す
2500ドル+1000ドル = 3500ドルに
加え、
会社のマッチング分が
2500ドル+500ドル = 3000ドルあるので、
年間の【拠出額】合計は?
(ナント)6500ドルに!
あっ、上記はあくまで
マッチングの「限度額」をもとに
描いた数字です。
繰り返しになりますが、
あなた自身の拠出は、
年間18,500ドルまで可能なのですよ!
弊所にお越しいただいた
相談者の方も、
とにかく上司の人から、
「えっ、401kやってないの?
今すぐやりなさい!」
「マッチングというお宝もあるんだから!」
と言われたそうです。
また、
米国のファイナンシャルプランナーが
テレビ、ラジオなどの相談コーナーで
「まずは401(k)から!」
「マッチング制度はありますか?」
と連呼している意味が、
今回、よーくよーく分かりました(^^;)

米国の401kプランは、
今お話ししたような
『大きなインセンティブ』を有しているため、
アメリカ人は
「個人に優遇された制度」として
ふつうに401(k)を利用し、
その結果、
投資信託を用いたつみたて投資に
体の内部から自然に
「なじんできている」わけです。 ← ココ、重要!
日本でも、
〇 拠出限度額を引き上げる。
〇 マッチング拠出をもっと普及させる。
このふたつは、
喫緊の課題であると考えます。
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