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投信は、投資信託とファンド保有者の合作!(運用損益別顧客比率から読み解く)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託の難しいところって?

それは、

〇 ファンドの成績と、
〇 あなた(ファンド保有者)の成績が
必ずしもイコールにならない。という点でしょう。


長い目で見て、
そのファンド自体の成績は良くても、

あなた自身が高い時に買って、
(下落相場に耐え切れず)
安い時に売ってしまったりすると、

ファンド保有者の成績は
とても残念なモノになってしまいます。


これを、
販売会社ごとで捉えてみるとどうでしょう?

たとえば各社が同じ
【ABCファンド】という、

長期で見れば
そこそこ成績の良いファンドを
販売していても、

〇 大和証券で売られている
【ABCファンド】と、

〇 横浜銀行で売られている
【ABCファンド】と、

〇 マネックス証券で売られている
【ABCファンド】では、

顧客の成績(損益)が
「ぜんぜん」違ってくるのです。



えっ、なんで??

ファンド保有者(顧客)の
キャラクター(特性)が違うから。


それは誰のせい?

半分は
ファンド保有者(顧客)自身のせいですが、
半分は『販売会社の姿勢』のせいでしょう。


mig.jpg


あなた個人が
いくら「長期投資」を志していても、

仮に大和証券で
そのファンドを買っていて、
万一、
必要のない買い替えを勧められたり、

あるいは仮に、
大和証券の
ほかの顧客の影響を受けたりすれば、

あなたは
その販売会社の顧客の【特性】に
染まってしまう可能性があります・・。



日本の投資信託は、
『販売会社』によって
ファンド保有者の特性(性格)が異なる。


これは、歴然とした事実です。

わたしは、
金融庁のこちらの資料(PDFファイル)
『投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIの定義』

を見て少々驚きました。

金融庁自らが
ファンドの販売会社に、

 「あなたたちが抱えている顧客が、
投資信託を保有することで
一体どのくらいの利益、
または損失を出しているのか
分かりやすく報告しなさい」

と言っているのです。


(これ、スゴイこと・・)

financial-services-agency.jpg

具体的には、
投資信託の販売会社に対して、
毎年3月末を基準日とし、
「運用損益別顧客比率」を出してくださいね、
と促しています。

「運用損益別顧客比率? なにそれ?」


〇 要は顧客全体を100%として、

〇 ファンドを保有した結果
得た損益を細かく区分して、

〇 それぞれに該当する
顧客の比率を、
棒グラフにして
ちゃんとパーセントで出してね。


と言っているのです。


20171222224858.png


ちょっと『具体例』を見てみましょう。

投資信託の「運用損益別顧客比率」、
三菱UFJ銀行の例です。
(2018年3月末現在)


三菱UFJ銀行


約58%の顧客が損益「プラス」となっています。

ということは?


42%のファンド保有者は「マイナス」であるわけです。


投資信託の「運用損益別顧客比率」、
次は、SBI証券の例です。
(2018年3月末現在)


SBI証券


SBI証券で投資信託を買った顧客の
運用損益(手数料控除後)が
どうなっているのか・・。


SBI証券は
「64.7%のお客さまがプラスになっている」
と言っています。

でも、

小さく、

※2009年12月1日以降、
SBI証券で保有している銘柄を対象としています。


とも書かれているのですね。
(ちょっと気になります・・)

これって集計の起点が
リーマンショック後になっていますね。


一方、セゾン投信
運用損益別顧客比率」を
見てみますと・・。
(2018年3月末現在)


セゾン投信


なんと、84.9%の顧客
プラスの成績になっています。

※ セゾン投信は、
販売会社兼運用会社という位置づけです。


そして、資料にはきちんと、

2007年3月15日の設定日から2018年
3月末までの通常の取引データを基に集計。


と明示されています。


投資信託そのものの成績がプラスでも、
実は、それだけでは「片手落ち」の状態。


〇 なんとなくスポットで
ファンドを買って、

ちょっと儲かったので、
深く考えずにすぐに解約してしまう人。

〇 ちょっと高値で買って、
どーんと下がったときに
我慢しきれずに売ってしまう人。

このような人たちが多いと、

投資信託の成績は良くても、
結局、
ファンド保有者の質の低さに引っ張られて、

ファンドの運用は
うまく回らなくなってきます。


これって、

投資信託そのものの成績と、
ファンドの保有者の成績が、
「かい離」している状態です。


bijutsu_sketch_20180121183624d27.png


そのファンドの考え方(理念)が、
ファンド保有者にダイレクトに伝わり、

投資信託と
ファンド保有者が、
「同じ方向」を向き、


「同じように」息を吸って吐いて
手を携え合っている状況があるんだ・・。


セゾン投信
「運用損益別顧客比率」を見ていると、
そんなことを感じます。


換言すれば、
このような状況を醸成することによってのみ、

投資信託そのものの成績と、
ファンド保有者の成績が近づいてくるのです。


(販売会社さん。。
このような状況を醸し出す努力を、
今までされてきましたか・・?)


投信とは、
投資信託とファンド保有者の合作なのですね。

(ところで、)

セゾン投信の
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が
運用管理費用の引き下げを発表していますよ。
こちら】(PDFファイル)

▼ こちらの記事もご参考に!
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あ




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