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「さわかみファンド」と「ひふみ投信」


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

木曜日に配信した「メールマガジン」が
わりと反響があったので、
ダイジェスト版にして皆さんと共有したいと思います。

★ わたしがFPとして仕事をはじめて
間もない頃、
さわかみファンド」は注目の的でした。
(~2006年頃)

以前、
個人が主人公である投信は『さわかみファンド』から始まった
というブログ記事で、

『さわかみファンド』が果たした功績について
書かせていただきました。


しかし、物事は変遷します。

『さわかみファンド』は、
2016年9月以降、2017年末まで
月次の資金流出が続いていました。


さわかみファンド

投信まとなび

2018年は
金額ベースはわずかですが、
資金流入の月のほうが多くなっています。


投資信託に対する【資金】の出入りは、
ファンド保有者の
素直な「気持ちの表れ」だと思います。


2006年頃までの
「さわかみファンド」なら、

たとえばマーケットの急落時には
(逆に)資金流入が増えたりしました。

当時のファンド保有者は、
つみたて】(定時定額購入)している人が、
圧倒的に多かったと記憶しています。


「ところが現在は?」


こちらの『月次レポート』(8月31日現在)
によると、

さわかみファンドを
【つみたて】で購入している人の割合は、
31.8%に過ぎません・・。

また、こちらの
運用状況」のページも見てみましょう。

【純資産額のグラフ】が載っていますね。


純資産額


ご覧いただくと、
スポットで購入、解約をする人の
割合が増えたせいでしょうか、

純資産額の『アップダウン』が
くっきり・ハッキリ目立っていることが分かります。

そう・・、左側の
2007年8月くらいまでの
『純資産額の推移』とは、
明らかに異なっているのです。

これは
ファンド保有者の「性格」が変わり、
『移り気』になっている証拠ではないでしょうか?


2_448_1_large.jpg


ところで、

時として
なぜアクティブファンドの「」は
変遷してしまうのでしょう?


それは「運用会社」のせい
ばかりではありません。

⇒ ファンド保有者の「キャラクター」が
変わってしまうことで、

ファンドそのものの「質」を
変えてしまうケースも多々あるのです。

続いて「ひふみ投信」を見てみましょう。


ひふみ投信はこれまで
【市場平均】を大きく上回る
素晴らしい成績を上げてきました。

(今も『純資金流入』が続いています)

が、
個人的に気になるのは、

運用レポート 18年8月度】の4ページです。

株式市場への値動きの連動性
(250営業日ベータ推移)

という『グラフ』が載っていますね。


ひふみ投信


レポートでは以下のように
説明が為されています。

以下、引用)

上記のグラフにおけるベータは、
TOPIXに対して
ひふみ投信がどのくらい連動するかを表します。

引用、終わり)


これって、
いわゆる『ベータ値』のことであり、

株価指数(TOPIX)に対する、
ひふみ投信の【感応度】を指します。


グラフをご覧いただくとお分かりの通り、
このベータ値が
【限りなく「1.0」に近づいています。】


仮の話ですが、
もし、
TOPIXに対する『ベータ値』が
【1.0】となり、その状態が続くとなると、

それは・・TOPIXが
プラス10%になれば、
ひふみ投信もプラス10%に、

TOPIXがマイナス10%になれば、
ひふみ投信もマイナス10%に、
ということを指します。

(『感応度』ですので・・)


business_crowdfunding.png


かつては、
TOPIXに対する【感応度の低さ】が
ひふみ投信のウリでした。


しかし、物事は『変遷』します。
いや、変遷して当然なのかもしれません。

「ひふみ投信」では、
当初、数十銘柄だった【組入れ企業の数】が、

8月31日現在、
238銘柄』にまで増えています。
(マザーファンドベース)


組入れ銘柄がこんなに増えたのは、
(私見ですが、)

【急激な資金流入】が続いたため、
多くの銘柄に分けて、
購入していかざるを得なかったからではないでしょうか。

広く知られているように、
2017年2月の
【カンブリア宮殿】(テレビ出演)の影響は
絶大であり、

それを境に
当ファンドへの『資金流入』は、
まるで「上り龍」のように加速しています。

(そして現在、
『マザーファンド』ベースでの純資産額は
8000億円を超えているのです)


Investment-Planning_Lump-Sum-vs-Dollar-Cost-Averaging.jpg


もちろん、
「資金の流入」は
どんな投資信託も望むところです。

しかし、それが
「急激」かつ「急進的」すぎると、
すなわち『人気化』しすぎると、

〇 銘柄数を増やしていかざるを得ない
〇 (ひふみ投信の場合)
大型株、海外の株式も物色していかざるを得ない

〇 ファンド保有者の「質」が変節する恐れがある
など、副作用も出てきます。


これもあくまで私見ですが、
他の人気化した「アクティブ・ファンド」も
行ったように、

ひふみ投信も一時期、
【新規の資金受入れ】を
休止すべきだったのではないかと思います。


最後に、
幸か不幸か、
特定のインデックスファンドが人気化して、

急激に資金流入が増え、
新規の投資家がどっと押し寄せる
というようなことはほとんどありません。

「市場平均」なので、
そもそも【華やかなドラマ】になりにくいのです・・。


この点、長~い目で見れば、
わたしはメリットと感じています。

追記。18年11月11日

きしやんさんのこちらの記事もご参照に!
最近のひふみ投信が、不調の理由

あ




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