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若者の新たな価値観。FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)を読み解く その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今日は昨日の記事の続きです。

38歳のシルビア・ホールさんは
手取り収入の7割を貯蓄に充て、
2年後の「アーリーリタイア」を目指しています。

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画像元)WSJ

わたしはシルビアさんの、
精神的充足を伴う『自由』を目指す生き方に、
敬意を表するひとりです。

(そしてその生き方は、尊重されるべきです)

ただ、世の中のあり様を
マクロで見た場合、
少々「もったいないなあ」とも感じてしまうのです。


FIRE =
「経済的自立」と「アーリーリタイア」

目指す人の典型像を

ウォール・ストリート・ジャーナルの
記事は次のように記しています。

以下、引用)

FIREの支持者は
ミレニアル世代のほか、

ジェネレーションXのうち
比較的若い世代が中心だ。

彼らは大卒で、平均以上の収入があり、
退職に向けて独自の取り組みを
行う規律を身につけている。

引用、終わり)



シルビアさんが
まさに上記に当てはまります。
(彼女は弁護士です)

彼女は2年後に
200万ドル貯めることを
目標にしていますから、

もうすでに、
その数字とかけ離れていない資産を
持たれているわけです。


しかし、
社会全体で見ますと

シルビアさんのように
「プロフェッショナル」で
「稼ぐ力」がある人が、

ほんとうに2年後に
お仕事を辞めてしまうのは、
大きな損失と云えなくはないでしょうか。


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昨日の記事でも紹介しましたが、

「経済的自立」「アーリーリタイア」と、
「インデックス投資」は
比較的親和性が高いのです。


が、

(そもそも)インデックス投資って?


「世界経済のパイの拡大」から
果実を得ようとする行為です。

(そして)世界経済の拡大って?


みんなが(もっと)お金を使うこと、ですね。

そして、みんなにもっと
お金を使ってもらうために、

魅力的な財、商品、サービスを
創り出し、
提供し続けることでもあります。


つまり、

より大きな『消費』と
より大きな『生産』で
ぐるぐる回っている経済。

その『伸びしろ』から
リターンを得ようとするのが
インデックス投資なのです・・。


あなたも、
わたしも、

そしてシルビアさんも、
好む好まざるに関わらず、

そのような経済の
「主体者」のひとりなのです。



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もし仮に、
FIREの支持者が
どんどん増えていき、

そのうち少なくない人が
インデックスファンドを保有するとしたら、

その行為は少々
【矛盾】をはらむことになるかもしれません。


〇 消費を極力抑えて、
〇 財、商品、サービスを創り出し、
それを提供すること(仕事)は早く辞める


(でも、アーリーリタイアを目指すって
そういうことです。)

と同時に、

〇 自身の資産については
消費バンザイ、生産活動バンザイの
インデックス投資を実践する・・


??

くり返しになりますが、
わたしは個人の生き方に
あれこれ口を出したいわけではありません。


しかし、
シルビアさんが2年後、

アーリーリタイアを
実現したあとに手にするのは、
一体どんな『自由』なのでしょうか?


ほんとうに自由になるとは、

茫漠とした荒野に
ひとり立つようなもの。
(なかなか一筋縄には行かないのでは・・)


わたしなど、
「仕事」という名目があってはじめて
社会と関わり、

人とつながり続けられると
思うタイプの人間なので、

アーリーリタイアを
考えたことがありません。


ちょっと
オジサン臭くなってしまいますが、

「束縛」「不自由」な部分があるからこそ、
自由って発見できるものでは・・?


アーリーリタイアを実現して、
その後
精神的に充足していくには
ある種の才能が必要になると
わたしは思います。


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最後にもうひとつ。

シルビアさんが
アーリーリタイアを目指すのは、

彼女が「自分の仕事」を通じて

魅力的な財、商品、サービスを
創り出し、それを提供していると
実感できないことが、
一因なのではないでしょうか。


仕事を
「時間とエネルギーを売り渡し、
賃金を得る」為の手段と見なすと、

それは苦痛でしかありません。

仕事とは生産活動であり、
社会に価値を供するもの。


投資家であるなら、
株式や債券を評する前に、

もっと自分の仕事を
褒めてあげる必要があるのではないでしょうか。

若者の新たな価値観。FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)を読み解く その1)

あ




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