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オーストラリアの確定拠出年金制度、「スーパーアニュエーション」とは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

オーストラリアの確定拠出年金制度
「スーパーアニュエーション」は、

日本の公的年金の将来を見通すうえで、
とても参考になるしくみだと思います。

今日の記事は
以下ふたつのレポートを
参照させていただきました。

〇 ニッセイ基礎研究所
スーパーアニュエーションの動向~マイスーパーを中心としたオーストラリアの年金~
(金融研究部 德島勝幸氏)

〇 大和総研
豪スーパーアニュエーション、成功の背景は
(金融調査部 佐川あぐり氏)



まず、
オーストラリアの年金制度は
2階建て』になっています。

1階部分は?

「社会保障年金」と呼ばれ、
全国民が加入対象です。


そう、
日本の「老齢基礎年金」のイメージですね。
ただし、社会保険料の負担はなく、
財源はすべて『税方式』です。


上述の大和総研
佐川氏のレポートによりますと、

この「社会保障年金」は
受給権が生じるための
審査』があるのだそう・・。

しんさ?

そうです。

所得または資産が
一定額以上ある対象者は、
社会保障年金の支給額が減額されたり、
停止されるしくみになっているのです。


ThankYou_02.jpg

続いて、
2階部分は?

積立方式の私的年金、
『スーパーアニュエーション』です。


(確定拠出年金ですから、
自分でファンドを選んで運用していくわけです)

スーパーアニュエーションは
会社員、公務員などの被用者
強制加入】となっているのが一大特徴。

(自営業者は任意加入です)


また、雇用主は賃金の一定割合、
現行『9.5%』を拠出することが
強制】されており、
その拠出額は損金算入が認められています。

(被用者の所得控除の対象ではないようです。)

この「9.5%」を超える部分については、
雇用主、被用者ともに
任意で【追加拠出】が可能です。


強制で【天引き】されるのは
公的年金的でありますが、

どの『ファンド』を選択するかは
被用者自身が決め、
雇用主の拠出を通じて
「つみたて投資」するわけです。



スーパーアニュエーションの「資産残高」が
いかに巨大かは、

上述の大和総研
佐川氏のレポート
図表を見れば分かります。

オーストラリアの家計金融資産残高

グラフ


驚くなかれ、
全家計金融資産のおよそ『半分』を
スーパーアニュエーションが占めています。

(オーストラリア人の資産形成手段として、
いかに広く普及しているかが分かりますね。)


続いて、
先述の
ニッセイ基礎研
德島氏のレポートから。

スーパーアニュエーション


上記、スーパーアニュエーション全体の
資産構成は・・?

国内外の株式        44.6%
(国内と外国の株式は
ほぼ同率です)

不動産              8.5%
(オーストラリアは
REITの盛んな国です)

その他
オルタナティブ関連     11.3%


となっており、

現金、債券以外の
『リスク資産』が
6割を超えていることが分かります。

德島氏のレポートによりますと、

リスク資産の割合が高いのは、
リテラシー教育のほか、
外部の投資アドバイザーの助言を
活用している成果も大きいのだそう・・。


さて、最後に・・。

想定を上回るスピードで
超長寿化』かつ『少子化』が
進行する日本では、

早晩「年金制度」の抜本改革が
避けられないとわたしは考えます。

すなわち、
上記スーパーアニュエーションと同様、

1階部分の
老齢基礎年金の「税方式化

2階部分 厚生年金の
確定拠出年金化(積立方式化)」が
必要になると考えます。



gatag-00003203.jpg

早く着手すればするほど、
痛みは軽減されるはずですが、
『政治的に』なかなか難しいのでしょう・・。

(ちなみに、
出生率が日本より高い
オーストラリアでさえ、

1階部分の「社会保障年金」の
支給開始年齢を現在、

65歳から67歳に
引き上げている最中なのです)

あ




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