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SPYの経費率がなかなか下がらない理由


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先月、個別相談でお客様から
ご質問』をいただきました。

「カンさん、
S&P500指数に連動するETFのうち、

どうしてSPYだけが他の2本に比べ
継続コストが高めなのですか?」


んー、なかなか鋭い質問!

(本項は米国上場ETFを想定しています)

SPY、
スパイダー S&P 500 ETF』は
栄えある米国で最初のETF。

「キング・オブ・ETF」と言ってもよく、
現在でも(世界のETFの中で)

もっとも純資産額が大きく、
もっとも出来高が多いETFとして
知られています。


presenter.jpg


が、
年間の経費率は 0.0945%・・。

i シェアーズのIVV、
バンガードのVOOは
ともに年間経費率 0.04%なので、
SPYのコスト高感は否めません。


わたしが推測するに、

SPYは指数算出会社である
「S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社」に
支払う、
指数の使用料』が足かせとなっているのでは?


??

インデックス・ファンドもETFも、
特定の指数との連動を目指す商品です。

その際、
指数を算出している会社に
ライセンス料」を支払う必要があります。


この「指数利用料」は多くの場合、
「1本のETFあたりいくら?」
という『金額ベース』にはなっていません。

ETF(ファンド)の
資産残高に対して『パーセンテージ』で
請求されます。

SPYの【目論見書】(Prospectus)を見てみましょう。
(4ページです)


SPYだ


同ETFが
支払う指数使用料
(S&P License Fee)は、
資産残高の 0.0302%となっています。

単純計算ですが、
SPYの純資産残高を
2500億ドルとして、

その0.03%とは・・?
(ナント)7500万ドルにもなります!

この『固定経費』が
SPYの運営上、
けっこう重たくのしかかっているのでは・・?



実は【指数の使用料】は、
他の運用会社にも負担となっており、

たとえばバンガード社は2012年から、
ETFに採用する指数をMSCIから
FTSEやCRSPに変更し始めました。

(コストを軽減するためですね。)


Solactiveやモーニングスターといった、
より利用料が安い指数を採用する運用会社も
出始めています。

また一部ETFでは、運用会社自ら
指数を組成する動きも見られます。

(代表例はファンダメンタルインデックスで
有名なウィズダムツリー社です)


日本でもインデックス・ファンドの
【超低コスト競争】が進んでいますが、

やがては指数算出会社に支払っている
指数使用料』が話題に上ってくるかもしれません・・。

〇 こちらの記事もご参考に!
【「指数」はインデックス投資の影の実力者?】

あ




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