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阪神淡路大震災で見た、人間のチョイスの多様性について


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ちょっと昔話になります。

今から20年以上前なのですが、
わたしは不動産会社に勤務していました。

そのとき、
偶然にも
区画整理事業や再開発事業の実態を
目の前で見聞きすることになります。

1995年、
阪神淡路大震災が発生したためです。


tn.jpg


同震災では
いくつかの地域が
大規模な火災に見舞われたのですが、

わたしはそのうちのひとつ、
鷹取地区」にある
不動産会社に勤めていました。

あの震災で経験し感じたことは、
こちらの記事に書きました。


今日、
あなたにお伝えしたいのは
まったく別の感慨なのです・・。

神戸市の「鷹取地区」は
震災後「区画整理区域」に指定されました。


区画整理

※ 画像はイメージです。

区画整理区域内では
自分の土地であっても
自由に建物を建てることが
出来なくなります。



震災から2年以上経ったときでしょうか。
「鷹取地区」の区画整理事業において、

「こんなふうに道路を広げ、
このように街区を整え、
そのために、
皆さんの土地を少しずつ出してもらって、

さあ、新たな土地の形状は
こうなりますよ!」


ということが決定し、
「仮換地の指定」というものを受けて、

晴れて自分の土地に
【建物が建てられる】ようになったのです。



わたしは当時営業マンで、
「鷹取地区」はいわば地元であり、

したがって毎日のように
御用聞きみたいなことを
していました。

この地域のコアの部分、

ーわたしが覚えているのは
50~60戸の区画なのですが、―


そこが一斉に
「仮換地の指定」を受け、

まるで「よーいスタート!」のように
住宅(一戸建て)の建設が
始まりました。


(もちろん、さまざまな事情から
更地のままの土地も散見されましたが・・)


家


当時はお客様に
住宅メーカーの紹介も行っていたので、

わたしは「仕事目線」で
この区画の復興を見守っていました。

「経済的なところを
クリアできるなら、
こんな大震災のあとだから、

耐震性に優れた
大手住宅メーカーのシェアが
けっこう高くなるのでは?」


わたしは勝手に
そう思っていたのです。


ちなみに、当時の
大手住宅メーカーの
マーケットシェアでいうと、

・積水ハウス
・大和ハウス工業
・積水化学
・旭化成
・住友林業 あたりの家が、


たくさん建てられるのではないかと
予想していました。


ところが、
フタを開けてみると・・・、

実際のメーカー(会社)は

見事に、
バラバラ、
だったのです。



住宅を建てていく際に
たいてい
建築会社、住宅メーカーは
自社の「垂れ幕」を設置します。

ですので、
わたしはいちいちを確認していきました。

地元系の工務店、
地元以外の工務店、

中堅建築会社、
大手建設会社系の住宅部門、
関西の大手工務店、

地場の中堅住宅メーカー
それ以外の中堅住宅メーカー
大手住宅メーカーと・・・、


一条工務店

※ 画像はイメージです。


わたしが覚えている限りでは
50~60戸の区画の中で、
15社以上の会社が乱立していたのです。


ここで「乱立」と書くと
ヘンなイメージになってしまいますが、

消費者目線で見ると、

それだけ人間の嗜好、チョイスが
多様性】に満ちていたという
証しなのですね。



この出来事を、
わたしは(私の中の)心象風景として、
折にふれ思い出します。

ヒトって(実は)多様性に溢れている。。



たとえば『職業』がいい例でしょう。

日本では
職業選択の自由があり、

誰ひとりとして
○○の仕事をせねばならぬ!と、
強制されることはありません。


人の自由意思に任せた結果
「公務員」だらけになるとか、
そんなこと全然ないですよね(笑)

『職業』の選択は
自然に任せても、
何百、何千と見事に多様化しており、

ちゃんと、
消防隊員になる人や、
はかり(計量)メーカーに就職する人や、
イソギンチャクの研究者になる人も
「いる」のですww


このような
多様性が担保される様を見ると、
わたしは驚きを隠しきれません。


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実はこの、
「多様性」というものが
もっとも欠如しているのが、

お金のあり様』ではないでしょうか。


人の自由意思に委ねた結果、
(少なくとも)日本では・・
「預金」だらけだよ!

というのは
やっぱり「いびつな状況」でしょう。


もしかすると、
いくつか理由があるかもしれません。

1.自分の職業ほど、
自分のお金について
真剣に考えてこなかった。


2.お金は「自分のもの」
という意識が強すぎる。



2.に関して言うと、
「持っているお金」とは
あくまで自分のものであり、

上手に「使う」ことや、
時間をかけて「育てる」ことで

別の「お金の可能性」を引き出せる、
具体的には
「世の中」に働きかけることが出来る、


ということを
知らない人が多すぎるのだと思います。

あなたのお金は
私的な財産であると同時に、
社会の中で使われる
公的な存在でもあるわけです。


お金を「貯める」という型は、
お金のあり様の、一形態に過ぎません。


「使う」「育てる」「借りる」「貸す」
「委ねる」「労わる」「出資する」「募る」・・

募るっていうことで云えば、
昨今では、
クラウドファンディングを通じて
可能になっていますね。


「募る」側は、
お金を通じて他者と交わりながら、
自分がしたいこと、
すべきことを世間にコミットできます。

また「他人のお金」が関わるからこそ、
その行い(プロジェクト)に対して
責任が付加されていく・・。


一方、
「お金を出す」側は、

自分のお金に
「何らかの意味付け」をしたいという、
けっこう原始的な願いを

発露させることができます。

一例 クラウドファンディング
 「CAMPFIRE」




今後、お金のあり様が
どれだけ多様化していくのか、

これを見届けるのが
わたしの老後の楽しみのひとつとなるでしょうw

あ




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