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「MSCIエマージングマーケット指数」の変遷が進んでいます


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

自らファンドを組み合わせ、
ポートフォリオを作る人にとっては、

「新興国株式インデックス・ファンド」
MSCIエマージングマーケット指数との連動を目指す!ということで、

同指数には馴染みがあるはずです。


ところで「指数」とは?

固定の金属の入れ物ではなく、
立派な『生き物』です。


長い目で見れば、
平均を示す物差し(指数)に、

新たに採用される国や、
弾かれてしまう国が出てきます。

あるいは、
新たに採用される銘柄(株式)もあれば、
弾かれる銘柄(株式)もあります。

そう、指数内部では
常に【新陳代謝】が起こっているのです。


taiiku_sakaagari.jpg


そんな新陳代謝のひとつが、
MSCIエマージングマーケット指数への
サウジアラビア」と
アルゼンチン」の採用です。

5月14日付 Seeking Alphaの記事によりますと、

5月28日を持って
MSCIエマージングマーケット指数に
サウジアラビア株式とアルゼンチン株式が
組み入れられると伝えています。

これで
MSCIエマージングマーケット指数の構成国は
26ヵ国」となります。

上記記事によりますと、

サウジアラビアからは30社の銘柄が、
アルゼンチンからは8社の銘柄が
加えられると伝えています。


指数の『全体図』を整理しておきましょう。

現在、
MSCIエマージングマーケット指数」に
組み入れられるのは1138銘柄です(4月末現在)

国別の構成比率は
以下のようになります(3月29日現在)


3月29日 MSCI emerging

画像元:MSCIサイト


そして、同指数内における
もうひとつの動き(変遷)が「中国A株」。

昨年からMSCIは
「エマージングマーケット指数」への
「中国A株」の組入れを始めました。

が、市場の特殊性を考慮して、
「中国A株」のごく一部を限定的に
組み入れ始めたのです。

今月から、
その組み入れ比率が高まります。

Bloombergの記事より引用します。

引用、始まり)

MSCIは2月28日の発表文で、
中国A株の組み入れ比率を
今年5月から3段階で引き上げると説明。

MSCI新興市場指数におけるA株のウエートを
現行の0.72%から11月に3.3%に高める。

引用、終わり)


上記の
「0.72%」「3.3%」という数字は
実は「指数全体」から見た数字です。


MSCIの原文(プレスリリース)から拾ってみます。
こちらのほうが分かりやすいかもしれません。

it will increase the weight of China A shares
in the MSCI Indexes by increasing the inclusion factor
from 5% to 20% in three steps.


要は今年2019年中に
5月、8月、11月と3段階に分けて、

エマージングマーケット指数への
採用比率を、

中国A株(浮動株調整後の時価総額)の
5%から20%へ
増加させるということ。
画像1

中国A株そのもの(全体)を
一挙に同指数に採用してしまうと、
あまりにも影響が大きくなるので、

漸進的に組み入れを進めます・・
というMSCIの意思表示なのでしょう。


今の「国別組み入れ比率」を前提に、

仮に中国A株そのもの(全体)が
MSCIエマージングマーケット指数に
採用されれば、

同指数に占める
中国株式の割合は50%近くにまで
増加してしまいます。


以下、
世界の株式市場時価総額に占める
「国別のランキング」です(2017年)


時価総額

※ 画像の右側は途中で切れている状態。
1位の米国の棒線は(本来)もっと長いです。

画像元: the Global Ecomomy


この表を見ると、
中国株式のプレゼンスは
もはや新興国ではないことが分かります。

MSCIがよい意味で、
中国株式(A株)にプレッシャーをかけ続け、

いつの日か
「先進国株式(MSCI World 指数)」に
鞍替えされる日が来れば、

それは世界のマーケットにとって
決して悪いことではないはずです。

〇 こちらの記事もご参考に!
MSCIエマージングマーケット指数の25年を振り返ってみると・・

あ




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