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サムという名のアラブ人


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。

ロサンジェルスの中心部から
車で40分くらいのところに、
グレンドーラという町があります。

わたしはこの町で
はじめてアラブ人に出会いました。

彼の名はサムといいます。
南イエメンの出身でした。

(現在は イエメン共和国 となっています。
イエメンは、サウジアラビアの南に位置する国です・・)

わたしとサムは当時、
コミュニティーカレッジ の学生でした。

ところで、
サムはイスラム教徒なのですが、お酒をよく飲みました。
(ですので、私たちは仲良くなれたのですが・・笑)

「イスラム教徒は、お酒を飲まないと思っていたよ」
とわたしが言うと、

サムは「イスラム教徒も 人によりけりだよ。
サンディエゴに住んでいる兄も 酒をがぶがぶ飲むよ」
と言います。

「へえー、そうなんだ・・」

わたしとサムは他の友達も交えて、
よくパーティーをしました。

(パーティーといっても、
サムのアパートで料理を作って
ビールを飲むだけなのですが・・)

お酒が進むと、
よく話題になったのが、
【自分は 何者 なのか】ということです。

シンガポールから来たリンは控え目に、
「自分はシンガポール人だ」と言いました。

エンジニアを目指すジョンは
自分のことを「アフリカ人」と言っていました。

一方、サムは「自分はイスラム教徒だ」と言います。
(? お祈りもよくさぼるのに・・)

「えっ、サムはイエメン人じゃないの?」
と台湾から来たアデルという女の子が訊きました。

わたしも
「なんでアラブ人じゃなくて、イスラム教徒なんだ」
と当時は思っていたのですが、

サムの中では、
■ アラブ人である「イスラム教徒」サム ではなく、
 「イスラム教徒」で、イエメンに住むサム・・だったのです。

あなたは「自分は何者か?」と問われた場合、
どのように答えますか?

わたしが思うに、
キリスト教徒 とか、仏教徒 というように、
宗教を基盤に「自己」規定する人は
少ないのではないでしょうか。

しかし、
他の国々(特にイスラム教圏)では、
宗教そのものが 自己認識の基盤 となっている場合が
多々あります。

宗教そのものが、
その人の生活に深く根付いている・・。

(上記は、無宗教のわたしにもある程度理解できます。)
しかし、それが行き過ぎるとどうでしょう。

宗教が 人の生活 だけでなく、
政治、経済、文化全般を
【コントロール】する存在になります。

例えば、
ヨーロッパにおける「中世」がそうでした。
(ここでは キリスト教 が信仰宗教になりますが・・)

「中世」の時代は、
宗教が 社会の有り様 を広く規定し、
人の生はある意味、
敷かれたレールの上を歩むだけのものでした。

当時の 国家 は、
政治としての権力だけでなく、
宗教者 としての権力を併せ持ち、
国を強力に統治していたのです・・。

これはわたしの勝手な解釈ですが、
西欧で 宗教改革 が起こり、
産業革命 が広まって以降、

人はようやく宗教の抑圧から
「解放」されたのではないかと思うのです。

誤解していただきたくないのは、
宗教の抑圧からの「解放」 =「信仰心」が薄らいだ、
という意味ではありません。

むしろ、人々の「信仰生活」が、
政治とか 経済などから離れて、
【本来の場所に戻ってきた】というイメージなのです。

世にいう【政教分離】ですね。

政治(国家権力)と
宗教(信仰生活)は 重なるべきではない、
という考え方 です。

宗教の抑圧から 解放 された人々が、
知的好奇心 を膨らませ、
その思考を自由に飛躍させた時から、

「資本主義」というものが、
花開いていったのではないかとわたしは思うのです。

(上記は、
わたしのまったく個人的な意見です。
個人の信仰心そのものを
卑下するつもりは毛頭ありません・・)

さあ、
ここからが「本題」なのですが、
世界には現在、
13億人を超えるイスラム教徒がいます。

世界のイスラム教国(信者数 上位10カ国)

1.インドネシア
2.パキスタン
3.バングラデシュ
4.インド(ヒンドゥー教が多数派)
5.ナイジェリア
6.トルコ
7.イラン
8.エジプト
9.エチオピア
10. アルジェリア

インデックス運用者の立場から言うと、
MSCIワールド・インデックス でいうところの
先進国23ヶ国のうち、

イスラム教徒が多数を占める国は・・
(実は)まだありません。

イスラム教徒の多くは、
新興国群に分布しているのが 現状です。

(また概してイスラム教徒の出生率は、
非イスラム教徒よりも高いといわれています・・)

つまり、
今後の【世界経済の成長】を考えるとき、
イスラム教国の行方が
「重要なカギ」を握っているのです。

(トルコやマレーシアは例外ですが)
イスラム教国 では、
宗教 が政治、経済に干渉しすぎ、

経済発展のポテンシャル
(潜在能力)は存在するのに、
それがうまく活かされていない場合が
多いのではないかと思います。

(その結果、国の経済力が 過小評価されている・・)

2005年12月、ゴールドマンサックス が
BRICs に続く経済発展の可能性がある国々として、
Next Eleven を発表しています。

バングラデシュ、エジプト、インドネシア、韓国、
イラン、メキシコ、ナイジェリア、
パキスタン、フィリピン、トルコ、ヴェトナム

(なんとイスラム教国が 7カ国を占めています・・)

今後 経済発展 が進み、
政治 と 宗教 が
「重なる部分」が減っていけば、

イスラム圏の経済成長が、
加速される可能性が高いとわたしは考えます。


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