バークレイズがMSCIコクサイETF をアメリカ市場に上場させます
こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。
(さっそく)日経ネットのこちらのニュースからどうぞ。
【米バークレイズ、日本の投資家向け外国株連動ETF開発】
以下、引用)
米大手運用会社バークレイズ・グローバル・インベスターズは
日本以外の主要な外国株の値動きに連動するETF
(指数連動型上場投資信託)を開発、12日に米国で上場させる。
外国株の分散投資に関心のある
日本の年金基金や個人投資家向けで、
売買が活発になれば東京市場での上場も検討するという。
引用、終わり)
・日本以外の主要な外国株の値動きに連動するETF とは、
MSCIコクサイ指数との連動を目指すETF のことです・・。
んー、
(わたしの頭の中はぐるぐる廻っています)
率直に言って
今、バークレイズと東京証券取引所は
「どんな関係」になっているのでしょう・・。
確かにバークレイズは
海外ETF(いわゆる外国籍のETF)として、
63本のETF を日本でラインナップさせていますが、
【ラインナップはこちら】
それは、
日本国内のETF として品揃えを増やしていくことに
【大きな困難】と【リスク】を感じているからではないでしょうか・・。
大きな困難とは、
東京証券取引所の保守的な姿勢 であり、
リスクとは、国内のETF として
日本の証券取引所でETF を上場させても、
売買高が伸びない、
受益者数が増えないということで
「ほんとうに上場を維持でき、
かつビジネスとしてペイするのか?」
という危惧なのだと思います。
(バークレイズは過去に
iシェアーズTOPIX が上場廃止に追い込まれるなど、
苦い経験もしていますし・・)
また、現在唯一国内で上場している
iシェアーズ日経225 も 出来高が少ない状況です。
【こちら】
上記記事中 では、
「売買が活発になれば 東京市場での上場も検討するという」
とありますが、
何とも意味深な言い方ですね。
MSCIコクサイETF は、
ほんらい日本人のためのETF であるはずです。
(日本株式 + 日本以外の先進国株式 という
ポートフォリオを組成する上で・・)
■ 先に米国に上場させるということが、
日本の金融市場の硬直性を
如実に表しているのではないでしょうか・・。
(現実的に考えて)
わたしはバークレイズのETF が
東証に複数本上場してくる状況にならないと、
国内ETF(日本で設定されるETF という意味です)
の活性化はあり得ないと思います。
邪推ですが、
もしかしたら、バークレイズはMSCIコクサイETF を
ニューヨーク証券取引所 Arca に上場させた後、
海外ETF として 日本人向けにラインナップさせることを
考えているのではないでしょうか・・?
【追記】
んー、やっぱりそうでした。
楽天証券がMSCIコクサイETF の
取扱い開始を発表しています。
【こちら】
iシェアーズ MSCI KOKUSAI インデックス・ファンド
(銘柄コード TOK 年間経費率は 0.25%です)
当ETF の詳細情報は【こちら】
(iシェアーズの 日本語ホームページです)
どうやら 日本におけるETF の「本流」は、
海外ETF(いわゆる外国籍のETF)に決定しそうです・・。
以下「マネーの缶詰めスクール」からのお知らせです。
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12月16日の【スタンダードコース 大阪】は
満席 となりました。
12月23日の【アドバンスコース 大阪】は
残席 8 です。
1月27日の【スタンダードコース 東京】は
残席 9です。
2月2日の【アドバンスコース 東京】は
残席 6 です。
お早めのお申し込みを・・)
| インデックス投資全般 | 08:48 | comments:10 | trackbacks:4 | TOP↑
もいち さん
売買高が少ないということは、ETFの本来価値である基準価額から
離れたプライシングが成される可能性がある、ということだと思います。
また売り買いが少ないと、売りたい時に売却しきれない可能性や、
買いたい時に購入できない可能性が増す ということだと思います。
| カン・チュンド | 2007/12/14 18:49 | URL |