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百年好合 ~ あなたのポートフォリオは100年後も生きています ~


こんにちは、
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

おととい、家路を急いでいると、
角の豆腐屋さんの引き戸に
喪中の張り紙が張られていました。

おそらくお葬式が終わったところなのでしょう、
豆腐屋の奥の間で まだ小さな女の子が
すすり泣いているのが聞こえました。

(唐突ですが)
あなたは自分のひいおじいさん、
ひいおばあさんの名前を知っていますか?

わたしはおととい、そのことを考えました。

わたしは自分のひいじいさん、ひいばあさんの
名前を知らないのです。

今から100年経ったら、
わたし自身、
自分のひいじいさん、ひいばあさんと同じように、
この世からきれいに忘れ去られるだろうな、と
ふと思ったのです。

ご縁があり、
資産運用に関わる仕事に携わっていますが、
この仕事を通じて学んだことがひとつあります。

それは、
【世代を超える時間】というものです。

20代の方は、とにかく
早く資産が成長することを願います。

30代の方は、わたしこそが
長期投資の主人公と自負し、

40代の方は、
20年後の資産形成と、
2,3年後の「大きな出費」の間で揺れ動きます。

50代の方は、
セカンドライフが間近に迫っているため、
その歩み方を必死に会得しようとします。

そして、60代の方は・・。

んー、60代の方は人によってまちまちです。

(いちばん恐いのは)
セカンドライフの途上で
急に資産運用に目覚め、深い思慮なしに
金融機関の「よいお客様」となってしまうパターンですね。

あるいは、
「自分には 資産運用なんて必要ないよ」
という60代の方。

ふむ。
(それはある意味)理想的 です。

68歳や74歳になって、
お金を殖やすということに気を使う必要がない、
あるいはエネルギーを傾ける必要がない、
というのは幸せなことです。

だってそうでしょう。

74歳にもなれば、自然に
生まれたての赤子に戻っていくように、
天真爛漫に年を重ねていきたい・・
そう願うのが普通ではないでしょうか。

(まあ、39歳の勝手な想像ですが・・)

しかしながら、
渡世とはしがらみの多い場所で
■ お金を殖やす作業は必要なくなっても、
  お金を遺す作業は 必要になってきます・・。

今年26歳の人も、41歳の人も、66歳の人も、
人生のゴールはたったひとつ(みな同じ)、
それは 死 です。

死 ほど絶対で、
普遍的なものはありません。
(これは良い・悪いの問題ではありません)

しかし、死 を迎えて
あなたの肉体は滅んだとしても、
あなたが遺した資産は滅びません。

(もちろん、あの世にも持っていけませんが・・)

あなたの子どもが、あるいは孫が
あなたのファンドを引き継いで、
保有してくれるかもしれません。


さて、資産の「最終形」のお話 ですよ。

どうやってお金を殖やすのかという
長い長い資産形成のプロセスの最後のほうに、

【どうやってお金を遺すのか】という作業が
ベルトコンベアーに載ってやってきます。

これは必ずやってきます。

その際に多くの方が、
【過去の時間】しか見ようとしないのです。

この仕事をしていて不思議に思うのが、

「カンさん、
これは先祖代々受け継いでいる土地だから、
わたしにはどうこう出来ないのですよ」
というお言葉・・。

んー、資産を引き継ぐって、
一体どういうことなのでしょう。

そもそも最初に土地を持った4代前の
中山善右衛門さんは、いったいどんな思いで
土地という資産を所有したのでしょう。

「わしの後に続く 子どもたち孫たち、
ひいては中山家が大きく発展していくために、
この土地が有効に使われれば わしは本望じゃ・・」

おそらく善右衛門さんは、
そう思っていたのではないでしょうか。

土地という資産そのものが
「目的」ではなかったはずです。

土地という資産は、
善右衛門さんの思いが具現した
「ひとつのカタチ」ではなかったのでしょうか。

資産継承 とは、
今そこにある資産を ただ引き継ぐことではありません。

資産継承 とは、
ご先祖が残してくれた「思い」を引き継ぐことなのです。

なるほど、4代前の善右衛門さんの時代は、
土地 という類の資産を遺すことが
【ベストアンサー】であったかもしれません。

しかし、今74歳のあなたにとって、
「中山家が末永く発展していくためには、
どのようなカタチで資産を持ち、遺すべきなのか・・」

ということを、
【未来志向】で考える必要があります。

子どもたち、孫たちが
50年後、100年後に活かせる類の資産とは・・。

私たちはつい後ろばかりを振り返り、
ご先祖さまという「呪縛」に
勝手に囚われてしまいますが、
バトンを引き継ぐうえで重要なのは、

過去からどのように
バトンを受け取るかということではなく、
未来にどのように
バトンを手渡すかということなのです。


■ 資産継承 とは、
その時代、その時代に合った「カタチ」の資産を
次世代に遺していくということではないでしょうか・・。

(きっと善右衛門さんも、
上記スピリットを理解してくれるはずです!)

ひとりひとりの資産継承者が
どのように「バトンを手渡すべきか」を真剣に考えれば、
日本人の資産構成は、
バランスの取れたものに変わっていくはずです。

⇒ そしてそれは、
日本人の資産価値を長期に渡って維持・発展させていく
「原動力」となるのです・・。

わたくしの専門分野で申しますと、
ポートフォリオの構築とその管理
(資産の配分作業)となります。

あのー、
間違っても、不動産と預貯金だけの
ポートフォリオにはしないでくださいね。

そこには、
どのように「バトンを手渡すのか」という
創意工夫が見られません。
(次世代へのメッセージにも欠けます・・)

考えてみてください。
不動産という資産は、
ケーキのようにきれいに3分割に分ける
ということが出来ません。

(数人の方が相続すれば、
それは持分比率での相続となり、
全員の方の【同意】がないと、
売ることも貸すこともできないのです。
なんと融通がきかない資産なのでしょう・・)

もしあなたが、
市場の平均値に投資する
「インデックス・ファンド」という道具を採用すれば、
資産配分はずいぶんと合理的になります。

市場の平均値は、
50年、100年後も存在しているでしょうし、

運用期間が無期限の
「インデックス・ファンド」を選び、
異なった特性を持つファンド、
異なった国・地域のファンドを複数保有すれば、

(例えば)
長男さんには 外国株式ファンド、
長女さんには ヨーロッパ債券ファンド、
次男さんには 外国不動産ファンド といったように、

資産継承そのものを
とてもシンプルにすることが出来ます。

あなたもわたしも、
資産を受け継ぐ者として
ちょっと自意識過剰になりがちなのですが、

あなたもわたしも、
100年経てば所詮忘れ去られる存在なのです・・。

ですから、
過去に縛られるのではなく、
未来に目を向けてください。

未来に活かされてこそ、
本当の資産継承ではないでしょうか?


「お父さんはいったいどんな思いで、
 この投資信託をぼくに託したのだろう?」

「おばあちゃんはどうして、
 このファンドと このファンドを併せて持っていたの?」

「なぜ、うちのじいちゃんは、
 インド株式に投資していたのか・・?」

あなたが熟考し、
組み立てたポートフォリオ は、
残された者にとっては
かけがえのない あなたからの【メッセージ】となるのです。

世代を超えて受け継がれるのは、
金融資産だけではないのですよ。

【知性】という資産なのです・・。



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