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緊急レポート 【賢者は歴史に学びます その3】


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今からちょうど10年前、1998年の2月に
金大中氏が時折涙声になりながら、
大統領就任演説を行ったのを覚えているでしょうか?

当時韓国ではアジア通貨危機の影響により、
外貨準備が底をつきかけていました。
そのためIMF(国際通貨基金)の介入を全面的に受け入れて、
経済改革に着手し始めたのです。

「わが国の経済は危機的な状況にあります」
金大中大統領は演説の中でそう言っていました。

日本に住む在日韓国人の団体に
民団(在日本大韓民国民団)というものがありますが、
当時、民団から
「母国韓国の経済危機を救うため、募金を募っています」
という案内があったのを覚えています。

<この時、韓国はドラスティックに変わったのです>
多くの財閥企業が解体され、
企業間の合併、統廃合などが行われました。

借り入れ依存の体質を脱却し、
経営の効率化を目指す企業が相次ぎました。

政府は国家戦略としてIT産業を奨励し、
ITインフラの整備に力を入れました。

(この頃から韓国では、
テレビドラマ、映画というコンテンツ産業にも
力を入れ始めたのです・・)

これが、韓国証券取引所に上場する全企業を網羅した
韓国総合株価指数(KOSPI指数)の【チャート】です。

もちろん、今回の金融危機でKOSPI指数は
大きく下落していますが、
わたしがここで言いたいのは、

■ 危機こそが、
  経済の有り様を変貌させる「引き金」となる
 ということです。

さて、今回の「アメリカ発金融危機」です。
今起こっている激震は、
韓国一国の揺れとはわけが違います。

1980年代までは株式市場すら存在しなかった
中国、ロシア、中央アジア、東欧諸国をはじめ、
世界のほとんどの国を巻き込んだ
【グローバル危機】だからです。

しかし、理屈は同じ です。

■ 今回の危機が、
  世界経済の有り様を変貌させる「引き金」となるのです。

経済の主役とは(言うまでもなく)
今そこにあるモノ・サービスを、
目に見える形で提供する「実体経済」です。

その「実体経済」に比して、
巨大になりすぎた「金融経済」が
大幅に縮小していくのがこれから起こることであり、
(残念ながら)それが
「実体経済」に悪い影響を及ぼすのも【これから】なのです。

マーケットは
数年にわたって低迷する可能性がありますのが、
それは、
世界経済の地図を塗り替えるための
【助走期間】であると捉えなければなりません。

(話はがらっと変わりますが)

先日、
弊所「アドバンスコース」のセミナーを実施した際、 
参加者の方から以下のような質問をいただきました。

(その方は、拙著「日本人が知らなかったETF投資」を
読んでくださっていました)

【質問】
カンさん、リーマンショック、AIG救済など
金融危機が続いていますが、
この本を書いた時とと比べて、

ここは考え方が変わった、
ここは(本に書いてある通りではなく)
こうしたほうがよい、ということはありませんか?

(ふむ。よい質問ですね)

【回答】
率直に申し上げて、今の状況のほうが、
わたしが本に書いた内容
(わたしが言いたかったことに)マッチしていると思います。

本を執筆し始めた2008年1月時点では、
(たとえば)中国株式のPERは30倍 を超え、
インド株式のPERは25倍 を超えていました。

成長性の高い市場では、
高いPERもある程度は正当化されますが、
どこまで買い勧められるのかという不安が
なかったわけではないのです。

しかし今、
新興国25カ国の株式市場を網羅した
MSCIエマージングマーケット指数との連動を目指す
EEM というETFのPERは 9.72倍 です。

また、世界株価指数(PDFファイル)
をご覧いただくと、
世界中のマーケットで軒並みPERが一桁となっており、
株式市場の価値が過小評価されていることがわかります。

(正直申し上げて)
<これから投資を始めようという方が羨ましいです・・>

冒頭ご紹介した韓国の株式市場では1998年当時、
株価収益率(PER)が軒並み1桁となり、
また通貨安が進んだため、

当時韓国株式に投資を行った方は、
株式の値上がり益+為替差益という
ふたつのゲインを手にすることができました。

■ 今、日本の「円」は
  ほぼすべての通貨に対して強くなっていますね。
  (ここ、重要です)

さあ、ここから私見ですが、
株式市場の回復は、
先進国よりも新興国のほうが早くなると思います。

新興国のほうが、
「実体経済」に比して、
「金融経済」の割合が相対的に低いからです。

かつ、新興国群では、
「実体経済」の潜在成長力が明確に存在します。

■ わたしは今回の金融危機が、
先進国と新興国の
世界経済での立ち位置を変える【きっかけ】に
なるような気がしています。

国籍もしがらみもない世界のおカネは、
その触角を伸ばし、
新たな付加価値の源泉を求めて、
移動を始めているのではないでしょうか・・。

もしかしたらすでに、通りの交差点の片隅で、
ひっそりと息を殺して佇んでいるのかもしれません。


■ 参照ブログ、記事等

・内田樹の研究室 「ア連」 
 
・大前研一「ニュースの視点」
各国は協力し、流動性の世界的供給機関を組織すべき

・野口悠紀雄 「超」整理日記 (2008/7/26 )
金融混乱の原因は証券化商品ではない

・「金融日記」(藤沢数希さん)
ホリエモンとリーマン破綻 -市場原理主義は間違っているのか?-
 
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| 投資の発想法 | 17:25 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

あつまろ さん

自分の国(祖国)というバイアスがかかるので、
わたしは韓国株式には直接投資していません。
しかし、EEMというETFを通じて若干投資しています。

| カン・チュンド | 2008/10/20 16:32 | URL |

韓国

カンさん、こんにちは。あつまろです。
若干本エントリーの主旨からは外れますが、韓国は大統領不人気や通貨問題なども含めて大変な状態が続いていますが、日本の個人投資家にとっては他国と比較して有望な投資先になっているように思います。
カンさん自身も韓国株への投資はされていらっしゃいますか?

| あつまろ | 2008/10/19 23:42 | URL |














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