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リンク債ETFを考える (ETFの中身をよ~く見ると2種類に分かれます)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

マーケットは非情なところです。
来月定年退職を迎える山田さんのことも、
先週投資を始めたばかりの斉藤さんのことも、
いっこうに気にかけてくれません。

「お願いだよ。頼むから・・」と懇願しても、
市場は私たちに何の感情も向けてはくれません。

わたしたちはマーケットの冷徹さの前で、
ある種の無力感を味わうことになります。
(ちょうど今回のような金融危機のように・・)

自然の摂理に逆らうことができないように、
マーケットのダイナミズムにわたしたちは逆らえません。

今のような惨状の時にこそ、
わたしたちは自身の知識、ノウハウを補強すべく
学ぶ】必要があるのではないでしょうか。

わたしはインデックス投資アドバイザーですので、
インデックス投資にまつわることを、
皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。

さあ、ここから小さなレッスンです・・)

市場そのものに投資する方法を
「インデックス投資」と呼んでいますが、
ひとくちに「市場そのもの」に投資するといっても、
ふたつのパターンあります。

1.連動を目指す「指数」に採用されている
全銘柄を組み入れるパターン
(これは【完全法】と呼ばれます)

2.「指数」に採用されている銘柄の中から、
業種や時価総額ベースで銘柄をピックアップし、
「指数」と同様の動きを目指すパターン
(これは【抽出法】と呼ばれます)

2.の【抽出法】は、
いわば「擬似指数」を作り上げる方法であり、
運用の現場では広く取り入れられています。
  
ところで、皆さんご存知のETFですが、
このETFも、市場そのものに投資する
インデックス投資であり、

ファンドの中身そのものを見れば、
インデックス・ファンド = ETFであることは
一目瞭然です。

実は、ETFの運用において主に
1.の完全法を取り入れているのが「バンガード」であり、
2.の抽出法で運用しているのが「バークレイズ」なのです。

完全法であろうが、抽出法であろうが、
■ ETFとは、ファンドそのものであり、
その中身は【現物の銘柄】がたくさん詰まっているのです。

(ここまで伝わっていますね?)

たとえば、
ヨーロッパ株式ETFであれば、
ファンドの中身は何百という【現物のヨーロッパ株式】です。

この【保有資産】の裏づけがあるからこそ、
ETFは市場で適切な値段がつき、売り買いされるのです。

また、【保有資産】の裏づけがあるからこそ、
万一上場廃止となった場合も、
その時の「時価」で償還されるのです。

でも、もし
【現物の銘柄】という裏づけがなければどうでしょう。

えっ、カンさん。
そんなETFがあるの?

はい、あります。
たとえば【現物の銘柄】として保有するのが
難しい資産がありますね。

たとえば、商品(コモディティー)です。
(特に、穀物や原油など)
あるいは新興国の、
外国人に売買が限られている株式など。

穀物などは、ファンドの中で保有するのはまず不可能です。
(ずっと持っておくと腐ってしまいますし)

ですから、穀物などの商品を「保有」するとは、
資産の「権利」を買うという意味に近くなります。

あるいは新興国の株式もそうです。
たとえば、大陸中国のA株は、
私たち外国人は原則売買できません。

でも、A株のETFってありますよね。
(日本の証券会社で購入できます)

iシェアーズ FTSE/新華A50 チャイナ・トラッカー
 (銘柄コード 2823)

このETFは、
FTSE/Xinhua China A50 指数に組入れられている
【現物の銘柄】を保有しているわけではなく、
「FTSE/Xinhua China A50 指数に連動します」と約した
Note(証書)を保有していると考えた方がよいです。

(このETFの場合、正確には
Chinese A-shares Access Products ("CAAPs") を
保有しています)

Note(証書)とは、広く有価証券と捉えられますが、
最近は【リンク債】と称される場合が多いです。
⇒ 指数の値動きにリンクすることを目指す
  「有価証券」という意味です。

つまり、ETFの中身が、
指数の値動きにリンクしようとする
Note(証書)である場合があるということです。

また、このNote(証書)自体を発行している
【発行体】というものがあり(大抵は金融機関)、
そこが大丈夫な限り、別に心配はしなくていいのですが、

ただ、【現物の銘柄】を詰め込んだETFと異なり、
ETFの中身に(そもそも)
現物の裏づけがありませんから、

「リンク債」の発行元が倒産したような場合には、
ETFの価格が急落する恐れがあります。
(つまりは【信用リスク】を抱えているということです・・)

とりあえず、今日のところは、
(実は)ETFと呼ばれる資産には、

1.【現物銘柄型】と、
2.【リンク債型】があるということを覚えておいてください。


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COMMENT

とよぴ~ さん

そうですね、今ほど倒産リスクが顕在化している時期はないと思います。
わたしもバンガードの日本代表の方にお会いしましたが、国内ETF最大の問題は
「プロの投資家がほとんど参加していない = 流動性が高まらない」ということです。
しかし、企業年金等の資金がETFに入ってくれば、
国内ETFをめぐる状況は大きく変化すると思います。

| カン・チュンド | 2008/11/01 11:48 | URL |

日本で選べる国産の海外ETFがコレ(リンク債)なところがETFとインデックスファンドの悩みどころのひとつになっているのが日本のETF事情の特徴ですね?
米国とマーケットの開いている時間がまったく重ならないのが重複上場できない理由だとバンガードは説明してくれましたが
発行元の倒産リスクに今ほど注意をしなければいけない時代はないでしょうね?(汗)

| とよぴ~ | 2008/10/31 05:43 | URL |














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