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リンク債ETFを考える その2 (ETFの中身をよ~く見ると2種類に分かれます)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日、ETFという資産には、
1.【現物銘柄型】と、
2.【リンク債型】があります。

とお話しましたが、
上記ふたつは一体どうやって見分けるのでしょうか?

国内ETFの代表格、
「TOPIX連動型上場投資信託」(銘柄コード 1306)を
取り上げてみましょう。

こちら】が上記ETFの説明ページです。
(野村アセットマネジメントHP)

以下、上記ページからの引用です)

当ファンドは、TOPIXに採用されているまたは
採用が決定された銘柄の株式を投資対象としますので、
組入株式の価格の下落や、組入株式の発行会社の倒産や
財務状況の悪化等の影響により、
基準価額が下落することがあります。

引用、終わり)

要するに、株式そのものに投資をしています、
(ETFというファンド内で、現物の株式を保有していますよ)
ということが分かります。

もうひとつ、
同じく野村アセットマネジメントが運用する
「上海株式指数・上証50連動型上場投資信託」
(上証50ETF 銘柄コード 1309)です。

上記ETFの説明ページは【こちら】です。
以下、上記ページからの引用です)

当ファンドは、対象株価指数指標である
「上証50指数」に連動する投資成果を目的として発行された
有価証券等を投資対象としますので、
組入有価証券の価格の下落や、
組入有価証券の発行体の倒産や、
財務状況の悪化等の影響により、
基準価額が下落することがあります。

引用、終わり)

お気付きのように、上記ETFでは、
ETFそのものの価格変動リスクに加え、
指数の値動きにリンクする「有価証券」発行体の
【倒産リスク】(信用リスク)も内包しているのです。

では、
指数の値動きにリンクすることを目指す「有価証券」って、
一体何なのでしょうか?
上証50ETFの【交付目論見書】を見てみましょう。
        (PDFファイルです)

目論見書6ページのところに、
当ETFの【投資方針】が載っています。
簡単にまとめてみますと、

上証50ETFでは、
対象株価指数に連動する投資成果を目的として発行された
有価証券(「指数連動有価証券」といいます)に
投資を行う。と謳っています。

ただし、
対象株価指数に連動する
投資成果を目的として発行された有価証券とは、
(続いて7ページ部分となりますが、)

2.社債券
3.外国の者の発行する証券または証書
4.投資信託または外国投資信託の受益証券
5.投資証券または外国投資証券
6.オプションを表示する証券または証書

を指し、2~6はその内容によって、
「公社債」と「投資信託証券」に分けることができる旨
述べられています。

その「公社債」についてですが、
(再び6ページに戻ります)

●投資を行なう公社債は、
原則としてA格以上の格付けを有する
信用度の高いものとします。
(格付けのない場合には、委託者が
同等の信用度を有すると判断したものを含みます。)

●公社債への投資にあたっては、
複数の発行体が発行する公社債に投資するよう努めます。
ただし、この信託の純資産総額が少ない場合等には、
複数の発行体が発行する公社債へは
投資しない場合があります。

と述べられています。

この「公社債」こそ、
指数の値動きにリンクすることを目指す債券
=【リンク債】なのですね。

ところが、この【リンク債】についての記述が
目論見書には載っていません。
わたしは続いて
上証50ETFの【運用レポート】をチェックしました。
       (PDFファイルです)

「組入れ上位10銘柄」のところに、
複数の Eksportfinans ASA という銘柄が載っています。

それぞれ償還日が記載されており、
左側には「格付別配分」の欄があります。
(格付けはほとんどAAですね)

実はこれが、【リンク債】なのです・・。

Eksportfinans ASA は、
「ノルウェー輸出金融公社」といい、
ノルウェー政府も出資している公益法人です。

(アメリカン証券取引所にも上場しています。
株価は結構低いですが・・)

「格付け」については、このページでも確認できます。
(ただし、2007年時点での格付けです)
 
目論見書の中で、
●投資を行なう公社債は、
原則としてA格以上の格付けを有する
信用度の高いものとします。

とありましたが、
これは一応クリアしているようです。

あと、

●公社債への投資にあたっては、
複数の発行体が発行する
公社債に投資するよう努めます。ですが、
これは(組入れ上位10銘柄を見た限り)
実現できていません。

(運用レポートに載っている【リンク債】は、
 Eksportfinans ASA のみですから・・)

目論見書の12ページで、
「信用リスク」を再確認しておきましょう。

◆ファンドが実質的に組み入れる
有価証券等の発行体において、
利払いや償還金の支払いが遅延したり、
支払いが滞るリスクが生じる可能性があります。

と記されています。

上証50ETFの場合、
(運用レポートを見る限り)
ノルウェー輸出金融公社が、
【リンク債】の発行元であり、
カウンターパーティー(契約の相手方)なのですね。

わたくしの考えは、
未来には何が起こるかわかりませんので、
(現物として保有することが極めて難しい
「商品」(コモディティー)を除いて)
■ 【現物銘柄型】のETFを保有すべきと考えます。

 その心は・・、
 無駄なリスクは極力保有しないということ。

ETFというファンドの中身が、
現物銘柄になっていないETFのことを、
当ブログでは【リンク債ETF】と呼ぶことにします。

■ 明日(11/2)より11/4まで、出張で名古屋にまいります。
事務所でのコンサルティングはお休みとさせていただきます。
(ご理解の程よろしくお願い致します)


■ 追記 11月13日

東証に上場する『NEXT FUNDS
ブラジル株式指数 ボベスパ連動型上場投信』 、

また、大証に上場する
『金価格連動型投信』
『NEXT FUNDS 南アフリカ株式指数
FTSE/JSE Africa Top40連動型上場投信』 、

同じく大証に上場する『NEXT FUNDS ロシア株式指数
RTS連動型上場投信』 も 【リンク債ETF】です。

また、商品ETFである
リクソーETF Commodities CRBも、
【リンク債ETF】です。

この商品ETFについては「こちら」に
詳しい説明が載っています(PDFファイル)
 
以下、引用)

投資にはリスクがあります。
当資料は、情報提供のみを目的としており、
リクソーETFコモディティCRBの販売申込や買付申込の勧誘を
行うものではありません。そして過去のパフォーマンスは
将来の結果を保証するものでもありません。

投資家の皆様はコモディティー市場における
リスクを十分に理解するようご注意下さい。
コモディティ投資のパフォーマンスは市場の状況によって
現物商品相場より大きくも小さくもなります。
投資家の皆様は目論見書にある
投資目的とリスク要因をよくお読みになり、
カウンター・パーティ・リスクと
上場廃止条件があることをご理解下さい。
ソシエテ ジェネラルは、
スワップ協定のカウンター・パーティーの役割りをしています。

引用終わり)

■ 参照ブログ

金投資と金積立で資産防衛!
金価格連動型上場投信が危ない? ETF投資の落とし穴

カウンターゲーム
ETFにも「信用リスク」 続き


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※ 明年1月12日に、
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弊所スケジュール調整のため、
12月14日に振替えさせていただきます)

お申込みはお早めに・・)



関連記事

| ETFのお勉強 | 14:46 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

アシタバさん

当方2日の日経新聞は拝見していませんが、
意味合いはまったく異なります。

| カン・チュンド | 2008/11/05 14:36 | URL |

リンク債って、日経(11/2)投資入門欄の「指数連動債」と同意ですかね?

| アシタバ | 2008/11/02 16:50 | URL |

siferさん

当選おめでとうございます!
(ぜひ後日、本のご感想もお寄せください)
ETFは実は難しくなく、シンプルで聡明な道具なのです。

| カン・チュンド | 2008/11/01 19:44 | URL |

当選! 感謝!

タイムリーにも マネージャパンのプレゼントで 日本人が知らなかったETF投資 が当選しました。
ETF投資は、まだまだ勉強不足ですので、しっかり参考にさせていただきます。

| sifer | 2008/11/01 17:45 | URL |














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