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ETFのトラッキングエラーって何ですか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

インデックス投資を行う人にとって、
ETFやインデックス・ファンドが、
【指数】と同じ値動きをするのは「当然のこと」です。
なぜなら、それがインデックス投資の「目的」ですから。

しかしよく考えてみますと(たとえば)
トピックス(東証株価指数)という【指数】と、
トピックスとの連動を目指す【ETF】は
ちょっと「違うもの」です。

??
トピックスという【指数】は
言ってみれば色がない、公正な市場の「物差し」ですが、

トピックスとの連動を目指す【ETF】は、
利潤を求めて提供される「商品」なのです。
そこにはズレが生じてきます・・。

トピックスという【指数】
東京証券取引所第一部の全企業を網羅した市場の平均値。

トピックスとの連動を目指す【ETF】
これも、東京証券取引所第一部の全企業を網羅します。

では、「違い」は何かというと、
【ETF】では、
信託報酬を含めた「年間経費」がかかってくるのです。
(利潤を求める商品ですから・・)
【指数】には、そんなコストはかかりませんよね。

■ 大まかに言いますと、
【ETF】の収益率は「年間経費」がかかる分だけ、
【指数】の収益率に劣るのです。

ちょっと待って、カンさん。
じゃあ、すべての【ETF】は
【指数】を下回る収益率しか残せていないの?

もしそうだとしたら、
どうしてETFやインデックス・ファンドは
【分配金】なんてものが出せるわけ?

はい、いいご質問ですね。
(ここは冷静に考えましょう・・)

株式ETFや株式インデックス・ファンドは、
そのファンド内に、
数多の企業(株式)を保有していますよね。

そうすると、
個々の企業は、誰に保有されているかは関係なく、
「配当金」を出すわけです。

それらの「配当金」も、実はETFや
インデックス・ファンドの収益の一部となるわけです。

確かに、ETFでは「年間経費」がかかってきますが、
個々の企業からの「配当金」という収益もあり、

最終的には、
【指数】の収益率を上回りそうな「分」だけ
【分配金】を出して、ETF保有者に還元しようというのが、
ETFにおける【分配金】の意味 なのです。

つまり、ETFにおける【分配金】とは、
「オ・マ・ケ」です。

  ・・・・・ 閑話休題 ・・・・・

先ほど、
トピックスとの連動を目指す【ETF】も、
東京証券取引所第一部の全企業を網羅します。

と言いましたが、
これは【指数】との完全一致を目指す運用のやり方です。

実は世界にあるETFの多数は、
運用の効率性、またコストを考えて、

【指数】に採用されている銘柄の中から、
業種や時価総額ベースで銘柄をピックアップし、
「指数」と同様の動きを目指す運用手法を選んでいます。

これを【抽出法】、
もしくは【最適化法】と呼んでいます。

【最適化法】は、
指数を保有する、というより
指数にできるだけ「近づく」ための運用手法といえます。
(当然、【指数】との差異が生じる可能性も出てきます)

私たち投資家は、
ETFそのものの収益率
(この場合、【基準価格】そのものの収益率)と
指数の収益率が、
大きくかい離していないかどうかを
常にチェックしておく必要があるのですね。

■【指数】そのものと、
ETFの【基準価格】(net asset value)の
収益率の「差」を、トラッキングエラー と呼んでいます。

実際例 で見てみましょう。

(またまた登場・・)
アメリカ株式ETFである
Dow Jones Select Dividend Index Fund の
情報が載っている
iShares のホームページを見ていただくと、
Tracking Error Chart」と呼ばれるページがあります。

左側のグラフを見ると、
ETFの【基準価格】の値動きと、
【指数】そのものの値動きが
ほぼ同じであることが分かりますね。

右側の「Select a period」では、
比較対照期間 が選べます。

たとえば、ETFが運用を開始して以来 を選ぶと、
右側の文字、
「Annualized performance difference」のところ、
(これは年複利での違い、という意味ですが)

ETFの収益率と、【指数】そのものの収益率が
どれくらい違っているかという「数字」を示しています。

0.67% となっていますね。

しかし、ETFが運用を開始して以来(5年間)の
トータルでみると、

ETFの収益率は5.22%、
指数そのものの収益率は8.77% と、
けっこう違ってきています。

■ トラッキングエラーは、
先進国ETFより、新興国ETFが一般に高くなります。

具体例)

MSCI マレーシア Index Fund の
Tracking Error Chart」ページを見てみましょう。

先ほどのアメリカ株式ETFと比べると、
ETFと、指数そのものの収益率の違いが、
年利で 約1% もあります。

(それはそうですね・・)
アメリカとマレーシアでは、
市場に上場している企業の数が違います。

また、複数の大企業が、
マーケットの中で占める
時価総額のシェアも違います。

(一般に新興国では、一部の大企業が
市場で大きな時価総額シェアを占める傾向にあります。
つまり、たった数社の大企業に、
ETFの値動きが大きく影響を受けることもあるのです・・)

そのほか、売買高、流動性でも、
新興国の市場は先進国のそれに比べると見劣りします。

したがって、どのETFを選ぶかによって
「トラッキングエラー」の大小に違いが生じることは
ぜひ覚えておきましょう。


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