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実はもっとも深いETFの【特長】 その2)です (取引価格と理論価格がかい離しない理由・・)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

さて、先日は
株式市場に上場しているファンドの大きな「欠点」、

【理論価格】と【取引価格】がかい離してしまう点を、
ETFはどのように克服しているのか?
という前振りで終了しました。

上記疑問に答えるためにはまず、
市場に上場していない「ふつうのファンド」では、
ファンドの【口数】がどのように変化しているのかを
理解しておかなければなりません。

(といってもカンタンですよ)

例によって具体例・・)

日経平均225インデックス・ファンドを保有するのは
どんな人たちでしょうか?

答え) ふつうの人たちです。

ふつうの人たちが10万円、100万円のお金を出し、
日経平均225ファンドの【口数】を買うことで、
(つまり、日経平均225ファンドのオーナーになることで)

ファンドの【口数】が積み上がっていき、
ファンドの規模(純資産残高)が大きくなっていきます。

たとえば松崎さんが、
日経平均225ファンドを昨日100万円分購入したとします。

松崎さんは12月3日の【終値】(理論価格 NAV)で
当該ファンドを購入し、
松崎さんが購入した分だけ、
日経平均225ファンドの【口数】は増えることになります。

別の日に日高さんが
日経平均225ファンドを50万円分解約すると、
日高さんが解約した分だけ、
日経平均225ファンドの【口数】は減りますよね。

■ つまり、
市場に上場していない「ふつうのファンド」では、
日々【口数】が増えたり減ったりしているのです。

では、ETFではどうなのでしょうか?

先ほど言いました、

市場に上場していない「ふつうのファンド」では、
ふつうの人たちが10万円、100万円のお金を出し、
日経平均225ファンドの【口数】を買うことで

ファンドの【口数】が積み上がっていき、
ファンドの規模(純資産残高)が大きくなっていくのです。

というイメージと
実は(ETFは)異なります

いちばん大きな違いは、

■ ETFというファンドでは、
ファンドそのものの組成(ファンドの【始まり】」)において、
ふつうの人たちが参加できない点です。

んー、なんとも残念)

実はETFの組成(ファンドの【始まり】」)には、
「機関投資家」と呼ばれる、
プロの投資家のみが関わっています。

別の言い方をしますと、
ETFというファンドの始まりにおいては、
プロの投資家が
すでにETFの大オーナーになっているのです。

■ このように、ETFの組成・運営に関わる
プロの投資家のことを、
指定参加者】(Authorized Participant)
= AP と呼んでいます。

※ ETFの組成そのものについては、
また別の記事で詳しくお話しますね。

さて、この【指定参加者】は
ETFの組成・運営に深く関わっている人たちですから、
私たちのような一般のETFオーナーと違って
ある種の【特権】を持っています。

それが「儲けの機会」です。

またまた具体例・・)

ここでは日経平均株価に連動する
「日経225連動ETF」を想像してみましょう。
ETFには
【理論価格】と【取引価格】のふたつがあります・・。

ケース その1)

12月5日 午後1時10分時点の
「日経225連動ETF」の【理論価格】は
1口あたり 813円でした。

(これが本当の「正味価値」です)

しかし、【取引価格】は
1口あたり 835円になってしまっています。
(正味価値以上に買い上げられているのです)
= ズレが生じている状態。

そこでETFの運営に関わる
【指定参加者】は考えました。

今この時点で
「日経225連動ETF」に組み入れられている
225社の株式を市場で購入し、

その225社の株式を直ちに
「日経225連動ETF」に現物出資し、
「日経225連動ETF」の【受益証券】を発行してもらい、

その【受益証券】を直ちに市場で売却すれば、
ボクたちは儲けることができるよなあ・・っと。

↑ 上記は、文章で書くと
とても時間がかかる作業のように思えますが、
予め売買をプログラミングしておけば
「瞬く間」に執行することが可能です。

ちなみに、【指定参加者】が
「日経225連動ETF」に現物出資し、

「日経225連動ETF」の
【受益証券】を発行してもらうことを、
ETFの口数を【設定】する といいます。

⇒ ETFの口数が増えるわけですね。


ケース その2)

12月4日 午前11時3分時点の
「日経225連動ETF」の【理論価格】は
1口あたり 817円でした。

(これが本当の「正味価値」です)

しかし、【取引価格】は
1口あたり 799円になってしまっています。
(正味価値以下に売り叩かれているのです)
= ズレが生じている状態。

そこでETFの運営に関わる
【指定参加者】は考えました。

今この時点で保有している
「日経225連動ETF」の【受益証券】を、
当初現物出資した225社の株式と「交換」してもらい、

その225社の株式を直ちに市場で売却すれば、
ボクたちは儲けることができるよなあ・・っと。

【指定参加者】がすでに保有する
「日経225連動ETF」を解約すること、

―正確にいいますと、
「日経225連動ETF」の【受益証券】を
当初現物出資した225社の株式と「交換」してもらうことをー
ETFの口数を【交換】する といいます。

⇒ ETFの口数が減るわけです。

■ 実は、ケース1、ケース2のような取引のことを、
 【裁定取引】(arbitrage)と呼んでいます。

ひとつの資産に
「ふたつの価格」が存在する状況を利用して、
利ざやを稼ごうとする行為ですね。

でもちょっと待ってください。

現にひとつの資産に「ふたつの価格」が存在し、
安い方の価格の「資産」を買って、
高い方の価格の「資産」を売ることを繰り返すと、
両者の「価格差」は限りなくゼロに近づいていきますよね?

■ 実はETFにおいては、
【指定参加者】に対して
いつでも【裁定取引】を行う機会が与えられているため、

(= 儲けの機会 が存在するため)
結果としてETFの
【理論価格】と【取引価格】が近づいていくのです。

別の言い方をしますと、

■ ETFにおいてはいつでも
【口数】を増やす、減らすという
機会が【指定参加者】に保証されているため、
【理論価格】と【取引価格】がかい離しにくくなっているのです。

まあ、有体にいえば、
人の「欲」を利用することによって、
ETFの価格透明性が維持されているわけですが・・。

ただ、歴史的に見ますと、
市場に上場するファンドで、
この【口数】を増やす、減らすという行為を
可能にした点がETF最大の特長であり、

ファンドそのものの「進化の証し」なのです。

(注・・私たち一般の投資家が、
株式市場の中でETFを売ったり買ったりしても、
ETFの「口数」が変化することはありません)


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