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農民が 労働者 になった日


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしには好きな 映画監督 が何人かいます。
その中のひとりが ロマン・ポランスキー です。
 
ポランスキー監督の新作
「オリバー・ツイスト」が今、上映されていますね。

 この映画を観ると、
19世紀前半のロンドンの様子がよく分かります。

主人公のオリバー少年の 境遇 を振り返るまでもなく、
当時は「貧富の差」が激しい、
けっこうギスギスした世の中 だったのです。
(産業革命後の、工業化社会の黎明期 です・・)

この時代、人は
動く機械 という【道具】を手に入れました。

この【道具】を用いることで、
人は「モノを生産する能力」を
飛躍的に高めることが出来るようになったのです。

行き交うヒト、モノ、カネ が格段に多くなりました。
世の中全体がにわかに慌しくなります。

今までとはまったく違った「スピード」で、
社会が動くようになったのです。

機械設備などの 資本 を提供した【資本家】は、
大量生産によって発生した 利益 によって、

更に 資本 を積み上げていきます。
(そう、設備投資 です・・)

更なる「技術革新」が更なる「投資」を呼び、
【資本家】たちはその 富 を
ますます膨らませていきます。

一方、「土を耕す」という
生産手段 を失った 農民 は、
途方に暮れます。

彼らは着の身着のまま「農村」を離れ、
まったく不慣れな 都市 という 密集地 に移り住みました。

そして 己(おのれ)という 肉体資本 を唯一の元手に
【労働者】となったのです。
(というか、それにしか成りようがなかった・・)

ここに、
「地主」と「小作人」という 関係 が、
【資本家】と【労働者】という 関係 に
転化していく様子が伺えます。

工業社会の黎明期 においては、
【労働者】の 待遇 は「小作人」のそれと、
あまり変わりがありませんでした。

元小作人 の【労働者】としては、
(なにしろ)初めて体験することばかりだったので、

ストレスの大きさは
いかほどであっただろうかと想像されます。

何しろ今まで
「機械」に囲まれたことなどなかった訳ですから!!

「生まれたら」、今日のご飯 のために働き、
(当時は 子どもも立派な 労働者 でした、)

働いて 働いて、
子どもが結婚するかしないかの内に、
「死んでいく」。
そんな 人生 が大半だったのです。

したがって【老後】という 概念 はなく、
まして【青春】など、
まったく 及びもつかないことでした・・。

実は【青春】という 概念 が
広く認識されるようになるのは、
第二次世界大戦後 のことなのです。



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