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2009年、ETFのトレンドを占う その1)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

タイトルには
「2009年、ETFのトレンドを占う」と書いてありますが、
これから先を占うためには、
まず【歴史を知っておく】必要があります。

(これは鉄則ですね。
紅茶にも、レインコートにも、ETFにも
「生誕のヒストリー」があるのです)

アメリカではじめてのETF、
The SPDR S&P500 ETF (愛称:スパイダー)が
アメリカン証券取引所に上場したのは
今から16年前の 1993年1月29日でした。

ETFという道具はそれまで何年もかけて、
アメリカン証券取引所と、運用会社である
ステートストリートが共同で開発してきた
【新製品】だったのです。

初日の売買高は100万口を超えました。
「これは上々のスタートだ。
新しい金融商品の登場だぞ!」と思っていたのも束の間、
日に日に売買高は細っていきます。

(↑はっきり言って、初日の盛況は
ただの「もの珍しさ見物」だったのです)

2月には売買高は数万口に細り、
3月には
「もうこんな金融商品、上場廃止にすればいいじゃないか」
という声も聞こえてきました。

アメックス(アメリカン証券取引所)のETF担当者は、
散々たる現状を打開すべく、金融機関詣でを行います。

(皆さん、イメージしてみてください。
時は1993年で、誰もETFがいったい何なのか、
よく分かっていなかったのです)

・証券会社の個別銘柄担当者
「ETF? それ株(かぶ)じゃないでしょ?
わたしには関係ないよ」

・投資信託の販売会社
「ETF? それってファンドじゃないですよね。
それを売ってもうちには手数料入ってこないじゃないですか」
(ここ、↑ 重要なコメント)

・先物、オプション取引の仲介会社
「ETF? それってオプションじゃないですよね。
株式市場の商品ですよね・・」

◆ そうなのです、
ETFという道具は、既存のどの金融商品のカテゴリーにも
当てはまらないツールだったのです。
(はあー、いつの世も先駆者は苦労するものです)

先述しましたとおり、
投資信託の販売会社は
自分のところに入ってくる手数料(具体的には販売手数料)
がないため、ETFにはまったく興味を示しませんでした。

まあ、それはそうですね。

ETFは株式市場に上場しているので、
投資家が証券会社を経由して、
市場から直接 ETFを買い付けてしまうわけですから。

さて、あれから16年が経ち、欧米では
ETFマーケットが爆発的に広がりました。
(今回の金融危機にも関わらず、
ETFには資金が流入し続けています)

一方、既存の投資信託は
今回の危機の影響をまともに受けて、
運用資産残高が大きく目減りしています。

(以下、あくまで欧米でのマーケット状況を鑑みて
お話します・・)

ETFは16年をかけて、投資信託の外側に、
独自のマーケットを切り開いてきました。
しかし、これはETF発展の一プロセスに過ぎません。

(あのー、ちょっと基本に帰りますよ)

ETFの中身は投資信託そのものであり、
一投資家の立場でみると、ETFと既存の投資信託は
金融商品として「競合」しますね。

既存の投資信託関係者は
「よもやそんなことが・・」
と思っているかもしれませんが、

長い時間スパンでみると、
かつ、大きくファンド業界というフィールドを概観すると、
ETFが既存の投資信託を超えて
メジャーな商品となっていく「未来図」が透けて見えます。

(現にアメリカ国内では今後10年の間に、ETFの運用残高が、
既存の投資信託の運用残高に追いつくだろう、
と予想する専門家もいるくらいです・・)

以下、お話するのは
あくまで国内に上場するETFを
国内の投資家が売買するイメージですが、

ETFという商品は、
ファンド販売会社という存在を【中抜きして】
投資信託を、株式市場で投資家が直接売り買いしてしまう、
という「構図」に他ありません。

投資家が証券会社を経由するのみで、
市場から直接ETFを購入し、保有するということは、

(既存の投資信託で支払ってきた)
◆ 販売会社に対する【信託報酬の支払い分】を
  カットできる、ということなのです。

先ほど、
「アメリカ国内ではETFの運用残高が、
既存の投資信託の運用残高に追いつくだろうと
予想する専門家がいる」と言いましたが、
もちろんそれには「条件」があります。

それは、アクティブETFが多数、
株式市場に上場してくることです。


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| ETFのお勉強 | 15:15 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: そうですね

solvency さん、詳細なコメントありがとうございます。
(ETFの登場には、さまざまなドラマがあったのですね)

| カン・チュンド | 2009/01/21 18:06 | URL |

そうですね

色々なページを見ると、1993年のSPDR S&P500 ETFが、アメリカ初のETFと書いているものが多いです。上記の資料では、シカゴの連邦裁判所で、IPSは違法な先物契約であり、もし取引されるなら先物取引所で取引されるべきであるという判決を下したため、IPSは証券取引所で取引されなくなったと書かれていました。

| solvency | 2009/01/20 20:50 | URL | ≫ EDIT

solvency さん

いろいろな見方があると思います。
もしETFの定義を狭く、
1.現物資産の拠出で生成するファンド
2.マーケットメーカーの介在により
機動的に口数を増口・減口できるファンド と
規定するのなら、93年のスパイダーが最初のETFとなる
可能性が高いのではないでしょうか。
(もちろん、これもひとつの考え方に過ぎませんが・・)


> アメリカではじめてのETFは、アメリカン証券取引所とフィラデルフィア証券取引所で1989年から取引開始されたS&P500 IPSなどのIPS(Index Participation Shares)ではないかと思いました。細かいことかもしれませんが、一応書き込んでみました。
> ( http://books.google.com/books?id=CIYoyIrP6cIC&pg=PA31&source=gbs_toc_r&cad=0_0#PPA32,M1 )

| カン・チュンド | 2009/01/20 13:48 | URL |

アメリカではじめてのETF

アメリカではじめてのETFは、アメリカン証券取引所とフィラデルフィア証券取引所で1989年から取引開始されたS&P500 IPSなどのIPS(Index Participation Shares)ではないかと思いました。細かいことかもしれませんが、一応書き込んでみました。
( http://books.google.com/books?id=CIYoyIrP6cIC&pg=PA31&source=gbs_toc_r&cad=0_0#PPA32,M1 )

| solvency | 2009/01/19 21:54 | URL | ≫ EDIT














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