FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

販売会社も運用会社も、もう古い? ファンドの「窓口会社」を考察する


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ひと昔前は、業態別に「壁」というものがありました。

・保険のことは「保険会社」で。
・「銀行」は預金やローンのみ。
・運用のことは「証券会社」に聞かないと・・。

今では、
保険会社、銀行、証券会社という「言い方」自体が
古臭くなっています。

フィナンシャルカンパニー、というのですか?

要するに、
お金に関わるサービスを提供している会社は、
皆【金融サービス会社】なのです。
(いちおう、弊所も末席に入れさせてください。)

たとえば「投資信託」という業界でも、
昨今、大きな変化が起こっています。

具体的には、
ファンドという商品の「流通のしかた」です。

教科書的には、
投資信託を売る会社 → 「販売会社」
投資信託を作る会社 → 「運用会社」 なのですが、

「販売会社」と「運用会社」の垣根がなくなってきています。
いや、正確にいいますと、

◆「販売会社」と「運用会社」は
 限りなく【重なり合ってきているのです】

近年アメリカでは、
・「販売会社」が「運用会社」を兼ねる、
あるいは、

・「運用会社」が「販売会社」を兼ねる
という動きが顕著になっています。

動きとしてずいぶん前からあったのは、
・「運用会社」が「販売会社」を兼ねる ですね。

米国における投資信託の純資産残高
第1位、2位を占める
「フィデリティ」「バンガード」という会社は、
投資信託の運用会社ですが、

◆ 米国の投資家にとっては、
ファンドの【窓口会社】でもあります。

「バンガードのファンドを買いたいから、
バンガードに口座を開く・・」

ふむ。
至極シンプルな帰結です。

この場合、
運用会社さんは、販売会社さん的な要素を
限りなく備えることになります。

たとえば、
あなたが日曜日にトヨタのディーラーに行ったとしましょう。

そこには
ホンダや日産や、フォルクスワーゲンのクルマも
置かれていたのです。

えっ? そんなバカな。
いいえ、本当です、投資信託の業界では。

米国「フィデリティ」のサイトを見ていただくと、
1400本あまりの投資信託を扱っていると謳っています。

取り揃えているのは、
フィデリティのファンドだけではありません。

ジャナス、オークマーク、バロン、クレディスイスなど、
実にたくさんの運用会社が運用するファンドを
取り揃えています。

(1400本あまりのうち、
459本のファンドが「ノーロード型」です。
うち、フィデリティのノーロード型ファンドは67本あります)

そのほかサイト内には、個別株、オプション、
単体の債券、変額年金などのページも用意されています。

一方、「販売会社」さんの動きはどうでしょうか。

90年代に「ディスカウント型オンライン証券」という
ビジネスモデルを確立したチャールズ・シュワブ証券。
サイトは「こちら」です。

チャールズ・シュワブは個別株も扱っています。
(ディスカウント型ブローカーですから、
売買委託手数料は安いです)

また、ファンドも「ノーロード型」の品添えが中心。
(2000本を越えるノーロード型ファンドを扱っています。
もちろん多数の運用会社のファンドを取り揃えています)

チャールズ・シュワブは90年代、大きく成長しますが、
2000年代に入って壁にぶつかります。
「クリック&モルタル」と称して、実店舗にも力を
入れ始めました。

また、「運用会社の機能」も取り入れはじめたのです。

このようにして設定されたファンドが
題して【シュワブ・ファンド】です。

「販売会社」が「運用会社」の機能を兼ねるとは、

たとえば、
マネックス証券が、
マネックス・日本株式インデックスファンド
という商品を持つようなもの・・。

こちらが「シュワブ・ファンド」の紹介ページです。

さて、ここからが本題なのですが、

販売会社であるチャールズ・シュワブは、
運用を手がけている
シュワブ S&P 500 インデックスファンド
(銘柄コードSWPPX)の、

最低購入単位を 100ドル に引き下げてきました。
(ちなみに信託報酬はナント0.09%!)

これは明らかにバンガードの
「バンガード500 インデックスファンド」を意識した
戦略です。

(ちなみにバンガード500 インデックスファンドの
最低購入単位は3000ドル。信託報酬は0.15%です)

◆ 「運用会社」を兼ねた「販売会社」が、
「販売会社」を兼ねた「運用会社」に対して
競争 を仕掛けている・・。

たいへん 高度な戦い ですね。

ただ、それだけでは終わりません。

チャールズ・シュワブは本年中に、
自前のブランドでETFを立ち上げる予定です。

シュワブは700万を超える口座数を持っています。

その多くは投資信託には馴染みがない
個別株を売買する顧客でしょう。

(これはわたしの推測ですが)
今まで個別株に慣れ親しんできた顧客に
ETFというツールを紹介、
そのメリットを啓蒙していく・・

そんな「戦略」を
シュワブは持っているのではないでしょうか。

もちろん、既存のファンド顧客にも
ETFをアピールしていく・・

つまり、チャールズ・シュワブは
ETFという道具を、
ビジネス拡大の「起爆剤」と捉えているのです。


*********************
933n長期的なリターンを求めるなら、
未曾有の金融危機は【チャンス】です。
────────────────────
なぜなら、本来価値より安くなった株式市場を
購入することができるからです。
*********************

5月30日【マネ缶スクール ファンド特化コース 東京
5月31日【マネ缶スクール スタンダードコース 東京
7月5日 【マネ缶スクール アドバンスコース 東京





関連記事

| 金融機関にモノ申す | 13:18 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

矢向 さん

そうですね。
私たち投資家の意識が変わることが、
金融サービス業者のレベルを上げることにつながるのでしょうね。


| カン・チュンド | 2009/05/21 13:59 | URL |

[ちなみに信託報酬はナント0.09%!]安いですね。日本でもこういう高度な争いをして欲しいです。

というかレベルの低い争いで、何とかなるような会社が追い出されるような社会になることで、レベルを上げていって欲しいです。

| 矢向 | 2009/05/20 22:47 | URL | ≫ EDIT














TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/663-2e7bff36

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT