「ユニクロ」が金融サービス業を始めたらどうなるのか?
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
NightWalker さんの【こちら】の記事に触発されました。
NightWalker さん wrote
私は、いまだに、金融業界のユニクロの登場を待っています。
そういえば先月、
バンガードジャパンの宮城さんにお会いしたときも、
「ユニクロが資産運用業に進出したら、
どんなサービスを展開するのだろうと考えることがあります」
と言われていました。
おそらくユニクロが始める前から、
どこかの業者が日本でデザインした服を中国で縫製加工して、
日本に持ってくるということはしていたと思うのですが、
ユニクロは、そのクオリティーと価格の
「アンバランスさ」において、他の追随を許していません。
たとえば、ユニクロが資産運用業を始めたら、
どうなるのでしょうか。
企画から製造、販売までを一貫して行い、
付加価値を生み出すのがユニクロの手法とすれば、
資産運用業でも同じメソッドを踏襲すると考えられます。
<企画のみを日本で行い、海外で生産をして、
完成品を日本に持ってくるというスタイルです>
たとえば、
ユニクロが作る投資信託なんていかがでしょう。
ユニクロがその付加価値を追求できるのは、
インデックスではなくアクティブ型のファンドかもしれません。
私たちが投資信託という商品に支払っている
継続的なコストは「信託報酬」と呼ばれます。
運用会社にとって信託報酬という利益は
(厳密にいうと)利益ではなく「売上」です。
運用会社はその「売上」から、
オフィスの賃料や、人件費や出張代や、
協会の会費やジェットインク代などを支払っているのです。
世界の株式市場の垣根がもっと低くなり、
海外への株式発注と、国内での発注とのコスト差が
限りなくゼロに近づいてくれば、
たとえば、
日本株式のアクティブファンドをインドで製造し、
それを日本に持ってくることも可能になります。
(日本、インド双方の法改正、
規制緩和などが必要になるでしょうが・・)
ユニクロは運用会社として存在しますが、
ファンドの組成・運用そのものは
インドの運用会社に全面委託するわけです。
たとえば、
バリュー型のアクティブファンドであれば、
運用チームの仕事は、
本来価値より割安になっている株式を購入し、
値上がり益を享受することです。
同じ運用の仕事をするにしても、
人件費は大幅に抑制することができるでしょう。
信託報酬0.3%の日本アクティブファンドが登場し、
そこそこの運用成績を残すようになれば、
投信業界に新風を巻き起こすことになります。
多くのネット証券会社がこぞって
ユニクロのファンドを販売しようとするでしょうが、
ユニクロは「直販」にこだわるとわたしは思います。
「ユニクロ・ジャパン・ファンド」?
「ユニクロ・世界バリュー株・ファンド」?
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