経済発展を支えるいちばん重要な要素とは?
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
投資を行っている限り、
「どの国がいちばん発展するのだろう?」
と考えてしまうのは人の常です。
やはり、あれでしょうか、
資源が豊富なことが、
経済発展の重要な要素なのでしょうか?
(いいえ、わたしはそうは思いません。
逆に、資源がたくさんありすぎると、
それに頼りきりの経済構造になる恐れがあります。
人が努力しなくなるのです・・)
独自の技術を持っていることが大切なのでしょうか?
(それはそうでしょう。)
人口分布も影響する?
(はい、これも重要です。)
もちろん、資本(お金)が調達できることも重要です。
しかし、いちばん重要な要素は 人 でしょう。
その国に住む人間が、どれだけインセンティブをもって
経済活動に邁進できるかが【経済発展の源泉】なのです。
(人が創意工夫を行うことで、技術は生み出されますし・・)
上記に比べると、重要度は劣りますが、
経済発展を左右する「インフラ的状況」というものも存在します。
それは「言語」と「宗教」です。
20代前半の頃のお話です。
わたしはフィリピンの首都マニラから、
船でミンダナオ島のダバオに向かっていました。
(たしか2泊3日くらいかかったと記憶しています。)
その船の中で、
わたしは「かつてのご近所さん」に出会ったのです。
だいたい船の中というのは退屈ですから、
違う国から来たわたしのような人間は、
格好の「話のネタ」にされてしまいます。
「アンタはどこから来たんだ?」
「えっ、ひとりで東南アジアを回っているのか?」
「アンタはキリストを信じるか?」
などなど、質問攻めにされるわけです。
(わたしも退屈ですから、嫌な気はしなかったのですが・・)
そんな中で、わたしは関西弁をしゃべる
フィリピン女性に声を掛けられました。
「わたしも神戸におったでー」
えっ?
「鷹取の工場で働いててん。」
「ぼくは板宿に住んでたよ。」
と日本語かつ関西弁に戻るわたし・・。
「アンタ、なんでダバオなんかに行くの?」
「ダバオはイスラム圏でしょ。
文化がマニラとどう違うのか、ちょっと興味があって・・」
※ ミンダナオ島はイスラム圏なのです。
「アンタ、変わってるな・・」と、
その女性に言われました。
彼女は結婚することが決まっていて、
式の前にダバオに里帰りする途上らしい。
「旦那さんは、マニラの人?」
「そうそう。」
「じゃあ、カソリック(キリスト教)でしょ?」
※ 彼女は当然イスラム教徒です。
わたしは訊きました。
「それって問題じゃないの?」
「なに言うてるん。
旦那はイスラムに変えさせるよ。
あったりまえやん。」
・・・・・・・・。
(ちょっと旦那さんに同情してしまったわたし・・)
宗教とはすなわち「生活規律」です。
異なる宗教が存在するということは、
ひとつの国を二分する力を内包するとわたしは思います。
実際、フィリピン国内で
イスラム教徒が占める割合はごくわずかですが、
今でもミンダナオ島を中心に、
イスラム分離独立派による紛争が続いています。
宗教対立があることは、
経済発展にとっては
明らかにネガティブな要素ではないでしょうか。
(続く・・)
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