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証券会社ものがたり パート2


こんにちは、カン・チュンド です。

皆さんは、
証券会社 と聞いてまず何を連想されますか?
「株(かぶ)を売っているところ」ですか?

まあ、そうですね。
株式を取り扱っているところ、
という意味では合っています。

しかし、証券会社さんは、
商品として自ら「株式」を保有しているわけではありません。

株式 を「売りたい人」と
「買いたい人」の間に入って、
売買を成立させる手助けをしているのです。

つまり、
仲買人(なかがいにん)Broker ですね。

仲介業者さん Brokerage company
と言った方がわかりやすいかもしれません。

証券会社さんは一日に、
それこそ何百件、何千件の
「仲介」を成立させているわけです。

(したがって)
その際、受け取る手数料の名目は
「仲介手数料」となります。

実務には、売買委託手数料 と呼ばれます。

さて、株式 を「売りたい人」と
「買いたい人」は、
港の近くで大声を張り上げて
取引 をしているわけではありません。

取引をする場所は
「証券取引所」に限られます。 

私たちは 証券取引所 という『いちば』を通じて、
株式を売ったり、買ったりするわけです。

(その際【橋渡し役】となるのが
 証券会社 というわけです・・)

さて、今お話した 証券会社の仲介業務 のことを、
1.ブローカー業務(委託売買業務)といいます。

「じゃあ、証券会社さんは、
取引所で自ら株式 を売ったり買ったりはしないの?」
と思われるかもしれません。

もちろん、そういうこともしています。

これが、
2.ディーリング業務(自己売買業務)と呼ばれるものです。

証券会社が自分のお金を使って、
自らの判断で株式などを売買するのです。
(つまり 証券会社も、投資家のひとりとして
『いちば』に参加しているのです・・)

さて、話を元に戻しますが、
ブローカー業務 に関して言うと、

「売買委託手数料・自由化」の
インパクトがどれほど大きいか、
ご理解いただけますでしょうか?

アメリカ では 1975年に、
株式の 売買委託手数料 が自由化されました。

日本では 99年の10月からですね。
(ん? ついこの間のことです・・)

売買委託手数料の自由化 → 手数料の価格競争 は、
証券会社の「収益構造」を直接揺さぶります。

読者の皆さんはおわかりと思いますが、
証券会社にとっては、

私たち消費者が株式を売り買いすればするほど、
「収益」が増えるわけです。

逆に『長期保有』されると(正直な話)
あまり儲からないんですね・・。

■「株式 とは、短期で利益を確定させるもの」
  と思っておられる方は、その是非はともかく、

「自分の行動は、証券会社の利益に叶っているのだ」
 ということを自覚されるべきです。

うがった見方をすれば、
短期売買 という強固なトレンドを、
(その是非はともかく)

証券会社自身 が作り上げてきたことは
否めないとわたしは思います。


(これは、定期保険よりも 終身保険 を売りたいがために、
 定期保険のことを「掛け捨て」と命名した
 生保会社の戦略に通じるところがあります・・)

これはわたしの予想ですが、
情報社会が進展するにつれ、

「仲介業」としての証券会社の 付加価値 は
限りなく逓減していくでしょう。

極論を言うと、一定のしくみのもと、
わたしたちが『いちば』で直接
株式 を売買できるようになれば、

仲介業者 は
要らなくなる可能性さえあるのです・・。

ですから、証券会社 はもはや
ブローカー業務 にこだわる必要はない、
ということなのです。

例えば、現在は株式売買の 付録サービス として
位置付けられている『アナリストレポート』ですが、

証券アナリストの「レポートのみ」を販売する
証券会社 があってもいいわけです。

現在は、売買してもらうことに
「利益の源泉」があるため、

アナリストレポートもそれに反した記述がしにくい、
という面があるのは当然でしょう。

証券アナリストによる
アナライズ(企業分析)サービスは、
本来 中立的な立場 からなされてこそ、
その価値を最大化できるはずなのです。



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