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新興国債券をお勧めしない理由 その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

【新興国債券】とは、分散投資を行う場合、
投資を考慮すべき代表的な「アセットクラス」となります。

なるべく広く資産を分散させる、という観点でいうと、
「新興国債券」も組み入れるべきでは、
と思われるかもしれません。

しかし、当オフィスでは、

◆「債券」は収益を得るために組み入れるのではなく、
  リスクを和らげるために組み入れる。
  と考えています。

「えっ、なんで?」と思われるかもしれませんが、
私たちはポートフォリオを組むときに、
「株式」で十分リスクを取るわけです

資産全体にとって大切なことは、
ある一定のリターンを得るために、
最低限(ムダのない)リスクを取りましょう、
ということではないでしょうか。

【新興国債券】をお勧めしないのは、
(為替手数料が高いのはもちろんですが)

その債券を発行する国の
物価上昇率(インフレ率)が総じて高いためです。

新興国の債券は表面上、
利息の収入は多いですが、
物価上昇率も高いために、
その国の通貨建てで見ると
「実質価値はたいして殖えません」

また、見た目は金利が高くても、
長い目でみると、高金利の通貨というものは、
「通貨の価値」が下落する可能性が高いのです。

それはそうでしょう。

たとえば、1ドル = 100円で、
ドルの金利が8%、円の金利が1%だとします。

もし、「為替レート」が変わらないのであれば、
皆が円をドルに替えて、ドル資産を持とうとします。
(それのほうが儲かりますから!)

この状態が長く続くと、
富は一方的に、円からドルに流れていきます。
(でも、そんなことは起こらないですよね)

自然の裁定が働き、
長い目で見れば、高金利の通貨のほうが下落し、

「あーあ、金利は高かったけど、
為替が下落したので
円に戻したときに差損が発生して、
結局、円資産で持っていた場合と、それほど変わらなかったね」

ということになるわけです。

もうひとつ、
【新興国債券】をお勧めしない理由は、
為替が変動する振れ幅(リスク)そのものが大きいためです。

新興国の通貨価値が一方向に振れると、
(たとえ表面上の利息収入は多くても)
為替差損で収益が吹き飛んでしまうことがあります。

この振れ幅(リスク)の大きさは、
債券という資産の「期待リターン」と照らし合わせてみると、
とても正当化できるものではありません。

昨今、
UBS ブラジル・レアル債券投信や、 
DWSロシア・ルーブル債券投信などの、

新興国の債券を
単独で組み入れたファンドを見かけますが、
これなど、リターンとリスク、
支払うコストのバランスがまったく取れていない
(言葉は悪いですが)ぼったくり商品の典型でしょう。

繰り返しになりますが、
私たちはポートフォリオを組むときに、
「株式」で十分リスクを取るわけです。

債券の役割は、株式の【クッション】となり、
ポートフォリオのリスクを和らげることにあることを
お忘れなきよう・・。

◆ 参照記事
【南ア・ランド債って本当にお得なの?】
(「Passiveな投資とActiveな未来」でお馴染みの
ybさんの記事です)

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