FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

市場は短期的には赤子のように、長期的には紳士のように振舞います


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

私たちは普段の生活の中で、
無意識に「ふたつのタイプの時間」を
使い分けています。

「あーあ、どうしよう。
今月はちょっと使いすぎてピンチ!
25日まであと14000円でやりくりしないと・・」
(これは、1週間という時間スパンです)

「そういえば、この前
カンさんのセミナーで言っていたな。
子どもの教育資金はやっぱり学資保険ではなく、
純粋な積立て定期にしよう」

注 お子さんは現在3歳。
(これは10年、15年の時間スパンですね)

私たちは
【短期的な時間スパン】と、
【長期的な時間スパン】の「違い」を、
普段はしっかり理解しているのです。

ところが、こと「投資」となると、
どうも雲行きが怪しくなってしまいます。

Aさん「カンさん。この○△ファンドの配分を
見直したいのです」

「なるほど。どうして
○△ファンドの配分を増やそうと思ったのですか?」

お客様「この1年を振り返ると、
○△ファンドの成績が □ファンドや、×ファンドより、
よかったからです」

Aさんは、
直近1年という【短期的な結果】を見て、
「資産配分」という、
【中長期的な見通し】を変えようとしています。

これは、
【長期】で行うべき投資を、
【短期の情報】をもとに実践してしまう典型例です。
(よくないですね..)

ところで運用の世界でいう【短期とは?】
数ヶ月、半年、1年、2年程度までの時間を指します。

投資という尺度で見れば、
「2年」も立派な短期です。

たとえば、
投資信託の運用成績、株式市場全体のリターンなどで、
直近3ヶ月、直近半年、1年、2年などの【データ】が
提示されますね。

あれなど【長期投資】を行うあなたは
見ないほうがよいのです。

(いや、もっとはっきり言いましょう、)

【長期投資】を行うあなたには、
【短期の結果リターン】は
まったく関係がないと思ってください。

そもそも1年や2年程度の【リターン】は、
「極端に良かったり」
「極端に悪かったり..」と、
「一過性のデータ」にすぎないため、

【長期投資】を行うあなたにとって
適切な指標とはなり得ません。

一例ですが、
下記は1996年~2007年までの
【企業年金連合会】の運用成績(1年ごとの利回り)です。

 1996年度
 4.25%
 1997年度
 6.38%
 1998年度
 2.98%
 1999年度
 11.29%
 2000年度
 -5.44%
 2001年度
 -2.37%

 2002年度
 -11.99%
 2003年度
 21.24%
 2004年度
 5.76%
 2005年度
 22.70%
 2006年度
 5.59%
 2007年度
 -9.91%

◆ 毎年の損益は、
「極端に良かったり,,」
「極端に悪かったり..」、もうバラバラですね。

12年間の単純平均利回りである
3.8%という【データ】を、

長期投資のひとつの「指標」として、
頭に入れておくくらいでよいのです。
(短期のデータはまったく気にしなくてよいのです)

短期の動きに惑わされてしまう例としては、
たとえば・・、

Bさん「この業種の会社はこれから伸びますよと
証券会社の人に言われて、
インフラ株式ファンドを買ったのに、
この1年、成績はさっぱりだ。」

Cさん「あのね、ファンドをはじめて買ったんです。
そしたら買ったばかりなのに、
先月も今月もファンドの値段が下がりっぱなしで、
いったいどうなっているの!?」

Dさん「やっぱりこれからは
オリンピックが決まったブラジルだ、
あれ?ブラジル株式ETFを買ったのに、
この1年半、ETFの価格がまったく上がらない」

というような例などが挙げられます。

はっきり申し上げますが、
【短期】においては、
株式の価格というものは、
どんなネタにも過剰に反応するものです。

・中国人民銀行の総裁がこんな発言をした。
・ナイジェリアの石油コンビナートが
テロの対象になった。

・キューバとアメリカが親善外交を始めた。
・NASAが「月にも水がある」と発表した。

直接、その会社、あるいは
その国の経済に関係がなくても、

◆ 市場というところは、
【短期の時間スパン】では、
赤ちゃんのように泣いたり喚いたり、
過剰に反応するのです。

しかし、【長期の時間スパン】でみると、

―【長期】とは?
最低5年。できれば最低10年のスパン。
15年、20年になればなおよい。―

株式の値段は、
その会社の利益の伸びに比例します。

株式市場の価値は、
市場が内包する会社の利益の伸びに比例します。

つまり、

◆ 市場というところは、
【長期の時間スパン】では、
まるで紳士のように、
ある流儀に従い、あるべき姿に収まるのです。

世界に広く分散するインデックス・ファンドを保有しておく。
世界経済が発展を続ける。
インデックス・ファンドの価値が上昇する。

【長期の時間スパン】のみに固執すれば、
「投資の真実」はたった三行で説明できてしまいます。

普段あなたが目にする話、噂、情報は
ほとんど【短期のお話】です。

あなたはそんなことを気にするより、
お仕事をがんばってください。
ご家族との時間を大切にし、
趣味や生きがいに力を注いでください。

(投資で悩んだりすることはないのですよ…)


*********************
933n長期的なリターンを求めるなら、
未曾有の金融危機は【チャンス】です。   
────────────────────
マネーを学べば世の中の見方が変わります。
                 晋陽FPオフィス
*********************
12月23日【マネ缶スクール スタンダードコース in 大阪
1月17日【マネ缶スクール アドバンスコース in 名古屋
1月24日【マネ缶スクール スタンダードコース in 東京



関連記事

| 投資の発想法 | 12:39 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

レバレッジ君 さん

「価値を測るための装置である」という言い方、
格好いいですね。


| カン・チュンド | 2009/12/01 13:17 | URL |

ベンジャミン・グラハム
「短期的には、株式市場は投票のための装置である。・・・・(しかし)長期的には、価値を測るための装置である」

投資の本質ですね。

| レバレッジ君 | 2009/11/28 14:00 | URL |














TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/822-65c9b26b

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT