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あなたが変われば、あこぎな投資信託はなくなります


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

当オフィスのすぐ近くに野村證券がありまして、
いつも数名の人が会社の中にあるボードを眺めています。

わたしはいつも思うのですが
どうして株価が下落すると、JR東京駅八重洲口の
証券会社の電子ボードが映し出されて、

「どうですか? 今日は株価が大きく下がっていますが。」
とインタビューするのでしょうか。

―上がったり、下がったりするのがマーケットです!―

インタビューに答えるのは大抵年配の方で、
「何とかしてほしいね..」と意気消沈ぎみに答えている。

投資を経験したことがない方が「あの映像」を見ると、
投資 ⇒ 日本株 ⇒ ギャンブル? という
刷り込みが勝手にされてしまうような気がします。

「ボードなんて、見る必要ないのですよ!」
「投資対象はなにも日本だけではありません!」

あっ、失礼。。
話を元に戻しますと、

野村證券の店頭には今、
野村クラウドコンピューティング&スマートグリッド関連株投信
のポスターが貼ってあります。
(このポスターも見ないように!)

野村アセットマネジメントは、
日本の投資信託運用会社のガリバーとして君臨していますが、
その商品内容は決して褒められたものではありません。

(流行を捉えて旬の商品を企画するという才能は
 おありだと思いますが・・)

先ほど挙げた
「野村クラウドコンピューティング&スマートグリッド関連株投信」
も、

ファンドの運用期間が5年。
(久々に ↑ 見ました)
申込み手数料が3.675%。
信託報酬が年1.8585% となっています。

どうしてこんなに信託報酬が高くなるかというと、
運用業務の一部を
海外の運用会社に「委託」しているからです。

当該ファンド紹介ページでは、
次のような文言があります。

―マザーファンドの運用にあたっては、
株式等の運用の指図に関する権限の一部を
以下の外部委託先に委託します。

RCM キャピタル・マネジメント・エル・エル・シー
(米国カリフォルニア州サンフランシスコ市)
アリアンツ・グローバル・インベスターズ KAG
(ドイツ連邦共和国フランクフルト市)
RCM アジア・パシフィック・リミテッド
(中華人民共和国香港)―

一般投資家の方は、
上記文章を読んだだけでは
「ふーん。そうなんだ・・」としか思わないかもしれません。

したがって、ここははっきりと、

「運用業務の一部を、
以下の3つの会社に外部委託しますので、

私どもと以下の3つの会社と、
合計4社に対して継続的な報酬、
(信託報酬)をお支払いいただくことになります。」
と言わないといけないですね。

(だから ↑ コストが高くなるのです!)

そうすると、
「なんだ、それならワタシは買わない」という人が
出てくるかもしれません。

(わたしの勝手な想像ですが)
当該ファンドは今、全国各地の野村證券で
大々的に宣伝されているのではないでしょうか。

クラウドコンピューティングや、
スマートグリッドということばを
「やさしい日本語」に換えて、

あなたの健康のことや、
ご家族のことも気遣いながら
営業担当の方は親切に当該ファンドを勧めてくることでしょう。

(あなたの営業担当の方は)とてもよい性格かもしれません。

しかし、あなたがこれまで
さまざまな投資信託を購入してきて、
(もちろん売却もしてきて)

たとえば、直近5年間のトータルの収益の「数字」を、
あなたの担当者はご存知なのでしょうか?

この5年間で、ほんとうのところ、
あなたの資産がどれだけ殖えたのか減ったのか
担当者の方は把握しているのでしょうか?

(わかりますよ・・、)
今度の投資信託も「実に先端的で」
「21世紀のスタンダードになるような企業を
組入れているんです」と熱心に説明しているのでしょう?

「ああ、良さそうだな」と思うのもごもっともです。
しかし、次の一文を
営業担当の方に投げてみてほしいのです。
ところで、○○さんはこのファンド、買っているの?

たぶん、いやおそらく、いやほとんど確実に
「買っていない」と思いますよ。

・・もしそうだとしたら、
ちょっとおかしなことになりますね。

◆【Aという道具を熱心に勧めてくれているのに、
その勧めている本人はFという道具を持っていたりする】

ものごとの道理というのはしごく単純なものです。

使い勝手のよい道具、
真に使い手のためになる道具というのは、
使えば使うほど手になじみ、
道具として「成熟」してきます。

私たちは道具の使い手として
【それ】を無意識のうちに知っていますから、
自然と【選ばれる道具】というのは決まってくるのです。

投資信託という道具で奇妙なのは、

―使い勝手のよい道具、
真に使い手のためになる道具があまり選ばれず、
作り手だけが儲かる道具が選ばれているという点です。―


もちろん、その責任の半分は
そのような道具の「作り手」にありますが、

もう半分の責任は、
そのような道具を買ってしまっている
私たち」にあります。

果たして、運用期間が5年しかなく、
割高な手数料を徴収する道具が、
使い勝手のよい道具、
真に使い手のためになる道具なのでしょうか..。

ここは、あなたの
生活人としての【常識】が問われているのです。

「野村クラウドコンピューティング&スマートグリッド関連株投信」
のようなあこぎな道具がなくなるためには、
あなたがそれを買わないということが肝要です。

投資信託の使い手である消費者が
「モノを見る目」を養わない限り、作り手側の成長もないのです。

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