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インデックス・ファンドの「本質!検索」


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

5年前の春に比べると、
複数のインデックスファンド・シリーズが登場して
(もちろん「ノーロード」で!)

あれがいい、これがいいと議論できること自体、
とても、とても【幸せなこと】だと思っています。

そんな状況は十分承知しつつ、
昨日は、

―私たちはよりコストの低いファンドを
【選ぶ】ことに終始しがちですが、

それよりも、
そのファンドが5年、10年後に
【存続しているか否か】のほうがより重要と考えます。―
と述べました。

(ところで、)
インデックス・ファンドの本質って何でしょう?

私たちにとっては?
低コストで【便利な道具】です。
しかし、運用会社、販売会社にとっては?
あまり【儲からない道具】です..。

「えっ、儲からないのに、
どうして複数の会社が参入しているの?」

それは、
インデックス・ファンドの「伸びしろ」が大きいと
各社が判断しているからでしょう。

◆ 今、まさに、
(成長分野の)インデックス・ファンドというパイを
奪い合う競争が始まろうとしています。

現在、ネットに特化した
「インデックスファンド・シリーズ」は
どの運用会社も【赤字】だと思います。

インデックス・ファンドとは
典型的な【薄利多売型】商品であり、

1.マーケットシェアを取り、かつ
2.純資産が相当規模積み上がらない限り、
【ペイしない商品】なのです。

(典型的な、規模の利益が働く商品です)

別の言い方をすれば、
(どれくらい我慢できるかという)体力の差はありますが、

マーケットシェアが取れず、
純資産が積み上がらなければ、
繰り上げ償還という名の「撤退」が待っているわけです。

中期的な視点で見れば、
仮に6社、7社の運用会社が
「インデックスファンド・シリーズ」に参入してきても、
最終的には2、3社程度しか
存続できないのではないでしょうか。

米国の例で言いますと、
インデックス運用には
先行者利益】というものが存在します。

つまり、(その商品分野において)
― いちばん最初に市場に入った者が強い。-
という傾向です。

以下、ETFの例となりますが、
ちょっと振り返ってみます。

米国でいちばん最初に外国株式ETFを設定したのは、
モルガンスタンレーでした。

1996年にモルガンスタンレーは
17本のWorld Equity Benchmark Shares(WEBS)を
アメリカン証券取引所に上場させます。

(この中には
MSCI EAFE Index Fund のもととなるETFもありました)

それから10日もたたないうちに
今度はドイツ銀行がニューヨーク証券取引所に
9つの外国株式ETFを上場させます。
(「Country Baskets」と呼ばれました)

(しかし、売買高に大きな開きが生じたまま、
結果としてドイツ銀行は上場から1年後、
外国株ETFからの撤退を表明します..)

また、こんな例もあります。
2004年11月に最初の金ETFが上場しました。
(スパイダー・ゴールドシェアです)

それからわずか2ヵ月後、
2005年1月に
i シェアーズcomex ゴールド トラストが上場を果たしますが、

売買高、純資産額において
comex ゴールド トラストは一度も
スパイダー・ゴールドシェアに追いつけていません。

(両者の売買高、純資産額には
現在、何十倍もの開きがあります..)

以下、わたしの私見となりますが、
いちばん最初に(ネット証券向け)
「インデックスファンド・シリーズ」を立ち上げた運用会社には、

それなりの覚悟と、
(マーケットシェアを取るまで)
ある程度の我慢が必要だという
認識があるのではないでしょうか。

あとから参入してくる会社ほど、
(あくまで可能性としてですが)
「もしかして、逃げ足も速いのでは?」
と勘ぐりたくなる気持ちがどこかにあります。

信託報酬をより安くする、
という【コスト軽減】は(もちろん大切なのですが)

「インデックス・ファンド」の場合、
それは本来的に【後から起こるべきもの】です。

ファンドの純資産額が積み上がり、
【規模の利益】が働いて
信託報酬を下げていくというプロセスが
あってしかるべきではないでしょうか。

(実際、米国のバンガードがそうでした..)

ファンドが長く存続することが確かになってくれば、
運用会社はファンド保有者に
「信託報酬を下げる」という形で報いる...。

わたしはコストがいちばん安いファンドよりも、
存続可能性がより高そうなファンドを選ぶことが
肝要である
と思います。

追記)

本日の日経新聞
「インデックス投信 個人向け広がる選択肢」で
コメントしています。 
(日経の記者北松さんがまとめられた
とても分かりやすい記事ですよ)

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| インデックス投資全般 | 18:32 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ひろと さん

結局、投資と呼ばれる作業は
(特にインデックスファンドで顕著なのですが、)
長い期間、同じスタイルで継続しないと、
大きなリターンは得られないと思います。

| カン・チュンド | 2010/04/26 09:14 | URL |

Re: 同感

なんと言いますか、ほんらい的にインデックスファンドって、
「するめ」だと思うのです。
ー噛めば噛むほど味が出てくるー みたいな。

| カン・チュンド | 2010/04/26 09:11 | URL |

>―私たちはよりコストの低いファンドを【選ぶ】ことに終始しがちですが、それよりも、そのファンドが5年、10年後に【存続しているか否か】のほうがより重要と考えます。― ~以下省略

勉強になります。私もそうですが、人は意識してないと目先の利益に飛びつきがちですもんね。

しかし、超長期の利益を考えれば後者の方が重要なのは明白。

今後インデックスファンドについて語るときは、この点をとくに伝えてあげたいなと思いました。ありがとうございます。

| ひろと | 2010/04/26 07:59 | URL |

同感

おっしゃる通りです。

最近、低コストのインデックスファンドが登場してくる度に、次から次へと乗り換えている個人投資家も多い状況ですが、「存続可能性」の視点を持って選びたいものですね。

| レバレッジ君 | 2010/04/25 21:34 | URL |














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