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ゴールド、その妖しき正体とは? その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

さて、2004年現在、
私たちは一体どんな「世の中」に
暮らしているのでしょうか?

まず私たちは銀行に口座を持ち、
ATMでいつでもお金の
「預け入れ・引出し」をすることが可能です。
(この時、普通 キャッシュカード を用います)

このキャッシュカードを使って、
買い物 が出来るようになっています。
(世の中では これを デイビットカード と呼ぶ・・)

もちろんクレジットカードは
世界中で使用可能です。

(最近叩かれていますが → )
仮にあなたがシティバンクで
口座を持っているとしましょう。

すると、シティカード
(キャッシュカード)を使って、
世界中の 提携CD/ATM から
「現地通貨」でお金を引き出すことが出来ます。

またシティバンクドルカード
(米ドル決済専用クレジットカード)
を用いて買い物をすれば、

ドル建て預金から直接 ドル で
お金が引き落とされ、
「為替レート」を気にすることもなくなります。

また私たちは アメリカの銀行
(ユニオン・バンク・オブ・カリフォルニア)や、
香港のHSBC銀行などに
直接「口座」を開設することも出来ます。

(わたしが申し上げたいことは)
金(ゴールド)の 専売特許 だった
「資産を身にまとえる」

「持ち運べる」という メリット を
私たちはほとんど享受してしまっている ということです。

もしあなたが この国の
インフレーション(物価上昇率)を
気にしているのなら、

いつでも 円以外の「通貨」を用いて、
日本以外の 株式、債券などの資産を
購入することができます。
(それも日本に居ながら・・)

もしあなたがこの国の 未来、社会そのもの
(政治、経済、教育、文化、治安、環境など)
に対して 強い懸念 を抱いているのなら、

海外の金融機関に直接「口座」を開き
(もちろん合法的に)
自身の口座に 送金 することが可能です。

(要するに)
「世の中」は便利になっているのです・・。

外套(コート)の内側に
裁縫を施して 現金 を詰め込み、
スーツケースに「金の延べ棒」を並べて運んでいた、
そういう時代では(もはや)ないのです。


そのように考えますと、
金(ゴールド)を ひとつの資産 として
保有するのは(正直)不便 です。

「保管」を委託すれば 手数料 がかかりますし、
■ ゴールド は保有しても
 決してタマゴ(利息)を産みません・・。

そして長期の歴史データを紐解けば、
ゴールド は(インフレーションを上回る)
成長 を果たせていないのです。

例えば、どれほどの 投資信託 が
(その資産の中に)
ゴールド を組み入れているでしょうか?

(ほとんどない・・。
 外国株式「資源・素材型」を除いては・・)

外国株式「資源・素材型」と呼ばれるファンドは
(いわゆる)ゴールド・ファンド です。

このファンドの値動きは
「金価格の値動き」に近くなります。

(正確には、ゴールド・ファンド は
 金鉱山会社の「株式」を組み入れています・・)
例)ブラックロック・ゴールド・ファンド

金鉱山会社の「株価」は
【金価格の値動き】に大きく影響されます。

しかし他の要因も、
金鉱山会社の「株価」に影響するのです。

例えば、採掘の途上で
たくさんの金を発見したからといって
それが即 収益の向上 につながるとは限りません。

金採掘 もひとつの事業ですから、
需給関係、コスト、生産性の問題が
「収益構造」を複雑にするのです。

また金の 鉱脈 が尽きかけた時に
「金価格」が高騰しても
(それは)収益 には結びつきません・・。

つまり、

■ 金鉱山会社の「株価」は
  金価格そのものよりも 値動きの振れ幅 が大きい
  ということ。(ここ、重要!)

またゴールドには 政治リスク も存在します。
そのひとつが
政府の保有するゴールドの「売却リスク」です。

世界各地の 金鉱山会社 はこれを懸念して、
ロビイストを雇い各国政府に圧力をかけています。

彼らの関心事は、
ゴールド を 世界の通貨の裏づけとして
中央銀行 に保有させることです。

特にヨーロッパは歴史的に
ゴールド を多く保有しているため、

ECB(欧州中央銀行)に
ゴールド を一定割合保有するよう
働きかけています。

金鉱山会社も、金の研削会社も、
そして販売会社も、
中央銀行がその「資産構成」を見直し、

現金比率を高める(つまり)保有する ゴールド を
一気に市場に放出することをもっとも恐れているのです・・。



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ゴールド、その妖しき正体とは?


こんにちは、カン・チュンド です。

さて(いきなり)【命題】です。

「果たして 金(ゴールド)は
ポートフォリオの 一パーツ として
認識すべきなのでしょうか・・?」

答え)いいえ。
 
今から約2000年前の 帝政ローマ時代、
1オウンスの金(ゴールド)で
職務用の 外套(コート)を
仕立ててもらうことができました。

(時代は下って)アメリカ南北戦争の頃、
(同じように)仕立ての 外套(コート)を、
1オウンスの金(ゴールド)で
購入することができました。

今日(2004年10月)
1オウンスあたりの 金の価格 は
約420ドル です。

さて、現在 420ドル で(果たして)
仕立ての良いコートを 買うことができるでしょうか?
(微妙??)

わたしがここで申し上げたいのは、
超長期にわたり、

■ ゴールドの価値そのものは
  ほとんど変わっていない、
  ということです。

なのに、どうしてでしょうか?

世の中には 金「ゴールド」の響きに
絶対的な価値を頂く、
狂信的な人々が多数 存在します。

日経新聞のコラム欄でも
(もう)何十年にもわたって、
「資産全体のうち20%くらいは
 金 で保有しておきましょう・・」

という類のセリフが
繰り返されていると推察します。

(果たして)こんなにも
私たちの気持ちを惹きつける
ゴールドの魅力 とは何なのでしょうか?

人間が 金(ゴールド)を発見して
6000年以上経ちます。

金はその性質として(いったん溶かせば)
どんな形状にでもなり、破壊 は極めて難しいです。

そして何よりも(見た目に)美しく、
独特の【質感】(持った時の重み)があります。

そんな 金 が、紀元前6世紀、
丸いコイン として
流通し始めることになりました。

(そうです、)
■ 金 が【お金】になったのです。


さて、金 の実物としての 特徴 は、
その「希少性」です。

現在に至るまで 世界中 で
発掘された金の 総量 は
(オリンピックプールにして)
わずか「2杯分」でしかないそう・・。

金の 生産 は限られ、
その 生産量 も急に増えることはありません。

また 金 は 秘匿性 が高く、
耐久性 にすぐれ、持ち運び が容易です。
(ん? なにやら 怪しい雰囲気・・)

そうです、金 は(昔から)
人に知られたくない資産の「受け皿」として、
その威力を発揮してきたのです。

隠しておきたい、
できればそっとしまっておきたい・・。
(人の欲 には限りがありませんから)

肉親から、兄弟から、
税務署から? 仕事仲間から、
アンダーグランド仲間から

「逃れる」ために隠された 金 のうち、
(所有者が死去したあと)
発見されていない 金 が相当量あると云われています。
(どこかにあるのだ・・?)

また(よく映画などでありましたが)
戦争、内乱、災害などに遭った時でも、

金 なら「持ち運べる資産」として
身にまとうことも可能です。

そして(何より)紙幣 と違い、
インフレによって「紙くず」になることがありません。

このようなことから
金(ゴールド)は 何世紀にもわたり、

富の象徴、安全資産の象徴、
そして 永遠の象徴 として
多くの人を魅了し続けてきたのです。

つづく・・)



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